せきねしんいちの観劇&稽古日記
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夕方、出演をお願いしていたTEPPENくんからメールが届く。出演してもらえることになった。よかった……。 これで、大きな心配が片づいた。公演中止か、再演じゃなく、キャストが一人少ない新作を書かなきゃいけないかもという覚悟はしないですんだ。 ほっとした気持ちのまま、両国のシアターXへ。1月のワークショップで知り合った有希九美さんが出演しているシーラ・ディレーニーの「蜜の味」を見に行く。両国は夏場所の最中で外国の人がいっぱい。 会場で、あきやんと大野レイくん、扉座の田中さんとばったり会う。シンビアンの菊池隆則さんと扉座の山中たかシさんが出演してる。 ワークショップ仲間のクニオさんとヨーコさんと会う。ユミさんは受付を手伝ってる。 なんだかあいさついっぱいの開演前。 芝居は、今から五十年前にイギリスの18歳の女の子が書いたもの。ちっとも娘を省みない母親とその恋人。黒人の水兵と恋に落ちて妊娠する娘。その友達のゲイの男の子。自分の気持ちをどなりあうことでしか伝えられない不幸な母と娘の物語。 有希九美さんは、娼婦をしている母の色っぽさと娘に対する屈折した思いを抱えたキャラクターがぴったり。 娘役の遠藤久美子はやや怒鳴りがちだけれど、恋に落ちた表情がとってもいい。 男優陣はみんな好演で、みていておもしろかった。 ただ、ジェフというゲイの役は、もっと、わかりやすいゲイキャラじゃないと成立しないんじゃないかと思った。演じている役者さんはとってもいいのだけれど。これは演出の問題だと思う。 リバプールの貧民街が舞台で、主人公はアイリッシュで、黒人の子供を妊娠していて、男友達はゲイ。今から50年前、こんなに八方ふさがりな設定もないと思う。 人種の問題は演技としては見えづらいけど(それでも、山中さんはとってもがんばってた)、ゲイの扱いはもっと深刻でなきゃいけないと思った。当時のイギリスでは同性愛は犯罪だったはずだ。だから、彼が主人公と結婚しようって言い出すのも、そんな切実な背景があるからだし、みんなにすぐばれてしまって、「お嬢ちゃん」って呼ばれるほどのゲイ(どういう言い方だ?)には、とても見えなかった。とっても今時の普通の男の子なんだもの。でも、そのくらい今の男の子って女性的だってことなのかなとも思ったりもした。 書かなきゃいけない台本も(そんなには)抱えてなくて、キャストもようやく決まったところなので、翻訳の古さにもいらいらしないで見ることができた。 ただ、それぞれの場面の終わり方が、もう少しちゃんとしてたらいいのになと思うところがいくつも。もったいないなあと何度も思った。これも演出の問題。 終演後、楽屋で九美さんにごあいさつ。 クニオさんと食事しながらおしゃべり。芝居の話たくさん。
夜中、TEPPENくんと電話で話し、その後、高市氏とも。フライヤーの相談などなど。 朝方、デザイナーのUZUくんから届いていたラフにこれで何度目かの修正のお願いをメールする。
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