せきねしんいちの観劇&稽古日記
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| 2003年04月23日(水) |
3軒茶屋婦人会「ヴァニティーズ」 |
本多劇場は女性客でいっぱい。 テアトロ海がやった初演を20年くらい前にシアターグリーンで見てるんだよね。 ぎりぎりに連絡したのに、篠井さんにとってもいい席を用意していただいた。感謝だ。 すてきな三人組。なんて、いいチームワークなんだろう。 女性がやるときの、なんていうか「生臭いカンジ」が全然しない。 却って、この芝居のとてもロジカルな面が立ち上がってきてる。 その分、女性のもってる虚栄=ヴァニティの部分は見えてこないんだけど。 前に見たときは、鏡台の前で一人一人がじっと考え込みながら、次の場面のための着替えとメークをしてた。 今回はそれがなし。みんなで、音楽にあわせて、ほとんど「踊りながら」着替えてしまう。 それはたぶん、女の人が化粧して着替えて変わっていくっていうのと、女を作り上げていくっていうことの混乱を避けた結果なんだろうな。 ややそんなのも見てみたかった気がしないでもないけどね。 でも、この人たちのすごいところは、いちど「女装」ってところを通って、その先に行っちゃってるところだ。 個人芸のオンパレードなんだけど、それぞれが突出してないのは、演出がしっかりしているからだと思う。 大谷さんの酔っぱらっていく過程の細やかさが見物。 イジワルを言ってしまった後、一人になった深沢さんの切ない後悔。 「教師をやめた」つながりで、どこかブランチを彷彿とさせる篠井さんの役作り。 それにしても、今年、「ヴァニティーズ」「ハムレット」「欲望という名の電車」と続く篠井さんはすごい。 盛りだくさんな一年に、この作品がちゃんとあるというのがとてもうれしい。
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