4つの季節を重ねながら

2002年05月08日(水) 今年の抱負とシブレットの花

今日、明日、フランスは連休です。

祝日は本屋さんもスーパー、デパート、電気屋さんも閉まってしまうので、7日にはスーパーに駆け込んで買物をしました。

この2日でカードやお手紙を書いて、カウプレの発送をする予定。

日本語のメールはたくさん書いているのですが、久々に手書きで日本語を書くと手がふるえること。(苦笑) こちらの人はカリグラフィーでないかぎり、あまり丁寧に字を書かないので、わたしも普段、フランス語も漢字のサインも殴り書き。あんまり久々なのできれいに書くための、ペンの持ちかたを忘れてしまったよう。

お待たせしたみなさん、お待たせしたうえきれいな字でなくて、ほんとうにすみません。m(_ _)m



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4月の末から今週はじめまで、パリはとても寒かったです。

5月だというのにセーターを引っぱりだしてきて、シャツ、セーターの上に、軽いジャンパーを羽織っていた人もいたくらい。今日からまた少し暖かくなりはじめました。

フランスで大統領選が終ったと思ったら、オランダで極右政党の党首が暗殺されてしまいました。

極右政党のものの見かた、考えかたはわたしには理解不能で、不思議だけれど、暗殺されることまでは望んでないな〜。

TVではその死を悼む静かな、それでも大規模なデモが映し出されていました。

「彼の考えかたには同意してなかったけど、オランダではもう何十年もこんなふうに政治家が暗殺されるなんてことはなかったんだ。だから暗殺に抗議する意味で参加してる」とインタヴューに答える参加者。

「ルペンなんかと一緒にしないでくれ。彼はぜんぜん違ったんだ」という参加者。


もう5月にもなるけれど、わたしの今年の目標は「自分のこころのなかから憎しみという感情をできるだけなくすこと」にしようと思いました。

去年の秋から世界中で続いているいろいろなことの原因は結局、人のこころのなかに憎しみという感情があるからだと思うのです。

わたしは政治家でも兵士でもないので、世界が少しでも平和になるために、わたしにできるのは、憎しみという感情を持たないこと。

嫌なことをされたとき、誰かに悪意を持って接されたとき、あるいは愛する人に裏切られたとき(苦笑)、瞬間的にでも人を憎まないのはなかなか難しいことではありますが、できるだけさっさとそういう感情は忘れたり手放したりするのが今年の目標です。

わたしはまだ肉親をだれかに殺されるという体験はもっていないので、イスラエルやパレスチナの人たちより憎しみという感情を捨て去るのはきっと簡単なはず。


P.S. いままでオランダの政情なんて気にしたことがなかったので、わたしにわかる唯一のルペン氏とオランダの極右党首の大きな違いは「見た目」です。オランダ極右党首はポスターで見るかぎり、それはまぁ〜美しい男性でありました。(笑)



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写真はシブレット(えぞ葱)の花です。

去年、植えたときは花なんてつかなかったので、目にするのは今年が初めて。

浅葱よりも細い葱の先に、ぽつっと蕾がついたとき、はじめは虫の卵を産みつけられたか、突然変異かと思ってしまいました。葱の細さに比べてあまりに大きかったのです。

咲いたらこれまた大きくて、お花はどんどんお辞儀していっています。





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