荒ぶる魂

2003年12月29日(月) 私のプロレス大賞

今年私が見たプロレスの中でいろいろと心に残ったものをピックアップ。
と言っても、私が今年見たプロレスは非常に少ない数、
LLは10回に満たないし、全女を1回、WEW(冬木軍)を1回見て、
あとはゼロワンばかり。
この中から選ぶんだからそりゃもう結果は偏るしかないのですが。

*ベスト興行賞  12月25日ゼロワン後楽園大会
5月2日に新日ドーム大会の裏で開催されたゼロワンUSA大会に
1ポイント差で受賞。
5・2の面白さと言ったら、あまりに笑って叫びすぎたものだから酸欠状態に
なってしまった程。その上、その夜は興奮のあまり全然眠れなかった。
それでも、12・25大会が5・2より1ポイント勝った理由は、
それは小川直也への私の愛(笑)!
この日は第1試合からレベルが高く、全体的にも充実していたというのもあるが
それにプラス1ポイント、この大会で初めて小川が「プロレスラーとして」
拍手を受け、大小川コールを貰った。
プロレス開眼っていうか一皮むけたというか、ま、お赤飯ものだったのだ。
だからこの大会が最も「印象に残った」という意味でのベスト興行。

*最も感動させてくれた選手 5月のWEW川崎球場大会における橋本真也
癌で余命いくばくもないというのに、「最後の試合に俺と電流爆破マッチを
やってくれ」と橋本に直訴した冬木も無謀なら、受諾した橋本も無謀。
その無謀な約束を果たさないうちに冬木死去。
その遺志を次いでの金村キンタローvs橋本の電流爆破マッチ。

当日、初めての電流爆破マッチにいつも通りの上半身裸のコスチュームで
入場してきた橋本。
もうこれだけで私は涙が出た。
そしてリングインすると、橋本は「遺骨を貸してください」と
わざわざ冬木妻から遺骨箱を受取り、電流のスイッチを入れさせ、
遺骨箱を胸にしっかりと抱いたまま自らロープに飛んだ。
あの時に飛んだ火花と爆音、今年見た光景の中で一番美しいものだった。
これは並みの人間にできることではない。
橋本真也だから出来たことだろう。
その人間の器を見抜き、信じて、死後の試合を託していった冬木も
すごいというか、人と人がこれほどまでに信じあうことができると
いうのに感動させてもらった。

残念だった興行 8月LL後楽園大会
風間ルミ選手の引退試合の行われた大会。
この大会は、長年社長であり、社長退任後も実質的な社長であり続けた
選手が引退するという、団体にとってエポックメイキングな重要な
大会であったにもかかわらず
当日まで延々と茶番が続き、新LLPWのビジョンが全く見えなかった。
この大会は「団体の終わり」を予言するのか
「団体の未来」を提示するのかという
重要な大会だったはずだと思う。
その意味で非常に残念な、はがゆい興行だった。


 < 過去  INDEX  未来 >


ポー [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加