こんなメールをいただきました。
『昨日「カウンセリングを学んでいて良かった〜!」 と思える出来事がありました。
96歳になる伯父の話です。 戦争・シベリア抑留を生抜き、戦後は自分で会社を興し、 85歳まで現役で仕事をしていた伯父は人に迷惑をかける事が大嫌いで、 礼儀を重んじ、他人をとても大切にします。
90歳を過ぎてからは心臓が少し弱くなり、危篤状態も数回ありましたが、 その度に持ち直して来ました。そんな伯父が昨日、また倒れ、 救急車で入院することに。
まだ検査の詳細は出ていませんが、先生からは「もうペースメーカーをつけないと 日常生活は難しい」との話がありました。 でも伯父は「そんな物をつけてまで長生きして、皆に迷惑はかけたくない」 と断固拒否の姿勢です。子供がいないので、 伯母と姪である私が付き添っていましたが、伯母の説得にも猛反発。
私もどうして良いやら言葉が出ませんでした。 その後、容態が落ち着いたので、伯母が荷物を取りに家に一度帰る間、 伯父と2人で話しました。
以前なら、どうして良いかお手上げだったかもしれませんが、 教えて頂いた「傾聴」が役立ちました。
伯父は自分の生涯や死について、一時間ほど話し続けました。 私はずっとそれを聞いていたのですが、 その後、自分でも思いがけない言葉が出て来たのです。
「伯父さんはペースメーカーを延命措置と考えているかもしれないけど、 それを付けたから長生きできるとか死ねないとかではなく、 楽に生きる為のものと考えたらどう? 付けない=すぐに死ねるとは限らないし、苦しいまま生きるよりも、 寿命というのは誰にでも必ずあるし、 こういうチャンスが来たというのは、 きっと何か意味があるんだと思う。」
何だか自分で話してるのに、とても不思議な感じでした。 でもカレッジで学んだ事、先生や皆様に教えて頂いた事や本などが、 ものすごく役立っています。本当に嬉しくて感謝です。 特に「死」という事に関しては、キューブラーロス博士の著書を読んでいて、 本当に良かった!と実感しました。ありがとうございます。』
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