精神科の医者であるキューブラロスは最初『死』というものを 科学的、理論的にとらえていきます。
多くの『死』に直面した人たちを見ていて、ある疑問がわいてきます。 恐怖や孤独のまま死んでいく人、穏やかに死を受け入れている人 家族や友人に囲まれて笑うように旅立つ人。。。 また、その人の過去の名誉やお金持ちかどうかには まったく関係がないことにも気づきます。
もしかしたら、その人が生きていたときの すごし方が関係しているのではないか どんな人生を受け入れたのか、 人々に愛を与え続けたのか。。。 キューブラロスはとてもおもしろい共通点を見つけていきます。
臨死体験をして戻ってきた人の話を聞いて書いていた キューブラロスの本によりますと、 人は死ぬとすぐに自分の人生を映画のように回想するシーンが必ずあるそうです
その中では賞を受けたり、華々しい舞台に立っているところではなく、 ほんの小さなできごと。。 たとえば家族との食事で感じたあたたかさとか、 小さな息子が歩いたときの感動とかが その気持ちのままよみがえってくるといいます。
キューブラロスのたくさんの本から 『生きる』ということの本当の目的や楽しさがわかってきたような気がします。
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