wakaP〜の好物三昧

2003年10月12日(日) ほていさん 「あんこう鍋」

毎年冬になると必ず行く鍋屋がある。教えたくない…。けど、HP立ち上げた定め…(笑)書いちゃいましょ。

そう、好物三昧の第2回目は音楽でなく食べ物なのだ。

それも鍋の王様とも言われるあんこう鍋。我が家は別称「ナベモノ屋敷」と言われる鍋好きなのだが「あんこう鍋」は苦手な鍋のひとつだった。だって最後はエイリアンの残骸みたいになっちゃう(あんこう鍋屋さん、ゴメンナサイ!)でしょ〜。

で、会社の後輩からあんこう鍋屋に行きましょうと言われた時、正直、あまり乗り気でなかった。それでも「絶対うまい!」との勧めで出かけたのが、月島の「ほていさん」。もんじゃ焼き屋が並ぶ商店街の横丁を入った処にあるその店は、活気と喧騒に満ちていて40名ほど入ると思われる一階は予約された我々の席だけがぽっかり空いているだけだった。

飲み物を注文した後はコースなので、お店にお任せ。おばちゃんがデカイさしみ皿を鍋用の卓上コンロの上にドンと乗っける。飾らない店なのだ。クドイが僕は鍋が大好物なので、余計なものが出てくるのを好まない。でも、付き出しのゴマ豆腐もみんなうまいのでどんどん進んでしまう。あ〜、これじゃ鍋出てきた時お腹一杯になっちゃうよと思ったその時、さしみ皿が下げられいよいよあんこう鍋のお出ましだ。四人にひとつずつ置かれた鍋は結構デカイ。

いきなりおばちゃんが「あん肝、チョット食べてみる?」。「うん」と答えると、蓋を開け野菜の上にこんもり盛られたペースト状のあん肝を少し茶碗に分けてくれる。これ肴にチビチビやると旨いんですよ〜、むふふ。

そうこうしている内に鍋が吹き上がり、いよいよ出来上がり。野菜とあんこうの上に注がれた汁はたっぷり肝のエッセンスを含んでコクと旨みに富んでいるが、しつこく無く、はふはふしながらどんどん体に入っていく。薄茶色の汁は、一見味噌が入っているのかと思うほど。実は、だしとアン肝の旨みだけでこれだけの滋味と言う。「ここに来るの、断らなくて良かった〜」と思わず口から出る。

ふっくらとした白身から、ぷよぷよしたコラーゲンの部身まで、あんこうの美味しさが口にひろがる…。鍋は煮詰まる風なく終りまで食する事ができ、シメは雑炊。あんこう鍋で雑炊ができるなんて!と再び感激。これがまた旨くて最後の一滴まで食べてしまうのでした。

う〜ん、今年の冬はいつ予約しようかな…。


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