| 2001年10月20日(土) |
電車の車内広告で思いだした私の想い出「後編」(By E.T) |
私、明日は旅行に行くので朝早いんです、だからいきなり後編スタート!
私は登った、金や道楽のためではなく ただ生き延びるために・・・・ ひたすら45度近くある坂?を登る。
さっきから身体中に石が降り注ぐ、ヘルメットにあたってガンガンうるさい。 息が上がって目眩がする、手足が鉛のように重い、 何度目かのメテオでヘルメットにはひびが入った。
俺は部活休んでまで何をやっているんだ? 生きて帰れるのか? ここで死ぬんじゃないだろうか?
・・・・それだけは嫌だ、 絶対にここでは死なん! ここで死ぬくらいならゲイバーで悶死したほうがマシだ。
「うわぁーーーーーーーーーー」 いきなり聞こえた叫び声で我に帰ると 上から重装備の親父が転げ落ちてきた。 その影響を受けて私の下を登っていた親父2号が体制を崩す。 「このまま落ちていってしまうのか?」 心配してみていると何かにしがみついて耐えていた。 ホッとするついでに親父2号がしがみついている物に視線を移すと、 それは看板だった、久しぶりに見る文明に思わず涙ぐむ。
看板にはやたらとリアルな熊の絵と、 その下には血のような真っ赤な文字で 『熊に注意!』
………
しがみついている親父2号ごと記憶の中からデリート!
そんなこんなでなんとか頂上にたどり着く。
しかしはっきり言って頂上での記憶は全然残っていない。 べつにこれはリトルグレイのせいではなく たぶんきっと極度の疲労と空腹、恐怖のせいだと思う。
登りは3時間近くかかったが降りは早かった。 なぜなら降りたのではなく落ちたからだ!
途中原っぱで待っている人達と合流。 待っていた人達からみたら、いきなり藪の中から出てきた 私達は山賊か落ち武者にしか見えなかっただろう。
下山した時のみんなで見た夕日はきっと、 一生忘れないだろう……。
というより、いろいろな意味で忘れられないだろう。
PS 帰り道、東京駅の下りの東海道線で 2回も職務質問をされてしまいました。 まぁ、あの時の私はどっから見ても山賊か落ち武者、 それか密入国者・暴行を受けたか良くて浮浪者にしか見えなかったから しょうがないんだけどね…。
〜完〜
次回のネタはまだ未定。 リクエストがあればなるべくそれにあった 体験日記を書きます。 ネタ人生をなめるな!
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