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2005年08月20日(土)
選挙の行方
 昨夜、今勤めている会社の労働組合が催す中央大会に一組合員として出席した。年内の転職を企てている僕にとっては最後の中央大会だったけれど、特別な感慨はなかった。組合の幹部といえる中央執行委員と一般の組合員との間に、依然として大きな温度差を感じた。数ヶ月前に「中央執行委員をやってくれないか」と頼まれた。けれど、労働環境を良くするための方法は、組合を介さなくても幾つかある。その中から僕が選んだのは「転職」で、自分だけがいい環境に逃げられれば十分だと判断した。そんな自己中心的な僕に中央執行委員など到底やれるはずがない。


 衆議院選挙の最たる争点に郵政民営化が挙げられそうだけれど、郵政民営化は、経済活性化や公務員制度改革に関するそれぞれの一手法に過ぎない。閉塞した社会ではカリスマ性の強い革命家が歓迎されがちで、現在の小泉内閣が高い支持率を保っているのも、小泉首相のキャッチコピー的な言動によるところが大きいのだろう。けれど、こんなに問題が山積みな今の日本に必要なのは、郵政民営化というミクロな争点に絞る政治家ではなくて、大局的な見地を持って一つでも多くの問題を根治療法で解決できる政治家だ。ワイドショーにも映るようなパフォーマンスも結構だけれど、立法府の一員として自覚を持って地道に法律を作ってほしい。


 今度の選挙は、広島6区の結果が全体の縮図になりそうだ。ライブドア社長の堀江氏と郵政民営化に反対した亀井氏との対決が世間で大きくピックアップされる中、前衆院議員である民主党の佐藤氏がどうやって食い込むか。民主党は、以前から小沢一郎氏が危惧していた「地道な地域活動の欠落」をどれだけ解消できたかが問われる。 //


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