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2005年04月01日(金)
「ほら、こんなに冷たい」 そう言って、彼の指先が私の手の甲に触れた 私が指先を包んで温めたいと思いついた その時には既に 彼の指先は私から離れていた
それが 私と彼の距離だった
「握手する?」 彼が手を汚した時、彼はふざけてこう言った 私は手が汚れても構わないと思ったが 握手なんて数えるほどしかした事が無くて どうすればいいのか分からなくなってしまった
それが 私と彼の距離だった
告白はしなかった
自分が愛される自信がなかったから
でも もし告白していたら
彼もこう言っただろう
「僕には愛される価値なんてないよ」
でも私は彼が好きだったし
だけど距離を狭めて尚、そのまま想い続ける自信が無かったのも事実で。
近くて遠いあの距離が
私と彼の距離だった ほほほ エイプリルフルだから大嘘こいちった★
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