TOHGA嬢の生活



横浜中華街食べ歩き散策ツアー

2004年06月13日(日)

 中学・高校時代の友人達と中華街に行ってきた。

 メンツは、イケタニ氏と、ヨッシーと、ユリカ嬢。

 本当は鶴ちゃんや27ちゃんなども誘ったのだが、日程が合わなかった。

 11時半にユリカ嬢を除いた3人が石川町駅で合流する。

 取り敢えず中華街へ向かう。

 それ程難しい道ではなかったのに何故か2回も道を間違えて逆方向に進んでしまいそうになった。

 中華街は、中華料理食べ放題の店がとても多かった。

 その中の一番安そうな1980円の食べ放題の店に入ったが、一時間待ちとの事。

 名前と人数を店員に知らせて近くの雑貨屋を見て回った。

 中華街、という割には和風なモノ、メキシカンなモノ、韓国っぽいモノ、インディアンなモノ、明らかに外国人観光客狙いの似非ジャポニズムグッズ等、玉石混合が存在した。

 イケタニ氏の

「ってゆーかさ、日本に来てなんでわざわざ『中華街』に外国人観光客が来るの? なんか間違ってない?」

 という指摘が面白かった。

 頃合を見て料理店へ。

 当たり外れの多いメニューだったが、それなりに満足。

 食後もふらふらと街を散策する。

 4時を過ぎた頃、ユリカ嬢が合流。

 再び街を散策して財布を買ったりかんざしを買ったりする。

 ユリカ嬢と私のかんざしは色違いだ。

 彼女と私の嗜好にはある部分近いモノがあるようで、お揃いや同ブランド品が数点存在する。

 大体私が彼女の持ち物に惚れて真似ッ子させてもらう事が多いのだが、今回は微妙に私の行動の方が早かった。かなり珍しい事だ。

 買い物の後は、ヨッシーの希望で手相を見て貰う事になった。

 私が手相を見て貰うのは中学時代にユリカ嬢と一緒に見て貰ったとき以来なので2回目だ。

 中華街は手相占い師の数も多く、そして安い。

 前に何処かでこういったモノの定価は3000円と聞いた事があったのだが、中華街では1000円見てくれる処が殆どの様だった。

 以下、占い師(オバアサン)との会話(抜粋)

「貴方、良い手相してるわね」

「あぁ、そうなんすか」

 以前占ってもらった時もそう言われたので、感動は薄い。

「貴方、長女?」

「ええ、まあ」

 大体初対面の10人中8人には「長女でしょ」と当てられるので、あまり驚かない。

「何歳?」

「えー、と? 今年23です」

 私は信頼してない人・初対面の人には反射的に嘘をつく時がある。ここでも一瞬適当な年齢を言いそうになったが一応本当の事を言ってみた。年齢が手相で分かるとは思ってないし、もし可能だとしてもこの人が『出来る』のかまだ分からない。

「お仕事は何をしてるの?」

「飲食系っす」

 なんだ、聞いちゃうのか。

「何か習い事か資格取ろうとしてない?」

「保育士の資格取ろうとしてます」

 質問ばっかだな。しかも当たり障りがない。今時習い事してない人の方が珍しいし、してなければ「今は習い事始めるのにとても良い時期よ」とか言えば良いんだろうな、きっと。とか思う。

「うん、貴方今、社交性がどんどん伸びてる時だからどっちの方面でも上手く行くわよ。ただ結婚しても仕事は辞めずに続けた方がいいわ」

「はあ・・・」

 粗方の『情報収集』の後、『占い』に突入した印象。飲食業と保育士なら『社交的』と思われたのだろうか? 私の中でかなり根強く蔓延っている『排他性』やそれに関しての内心的葛藤については何も指摘されなかった。手相に出てないのかな? それとも占い師が見落としたのだろうか?

「あと貴方、頭脳線が此処と此処に二本平行に入ってるから。これは頭の回転と切り替えが早い記しだから、転職しても上手く行くわよ」

「ほほう」

 私の右手には感情線と頭脳線の間に中途半端な線が一本入っていて何なんだろうと思っていたのだが、今日やっと謎が解けた。これも頭脳線なのか。二重になるのは生命線だけかと思ってたのでなかなか新鮮だ。

「付き合ってる人はいるの?」

「あー、いないっすね」

「あらそう? ここの結婚線が綺麗に出てるから。25くらいに結婚できますよ」

「・・・へー」

 結婚願望はあるクセに結婚というものに悲観的なイメージを持っている私には、なかなか複雑。                   

「貴方、お爺ちゃん子かお婆ちゃん子じゃなかった?」

「んんんー?」

 祖父達とは面識がない。祖母達とは小さい頃はそれなりだったが、ボケて幻覚を見るようになったり、病気で倒れてからの仲は決して良好とは言えなかった。そういや片方の祖母とは血が繋がってなかったっけ。

「貴方ね、守られてるわよ」

「どっちですか?」

「どっちって言われても・・・」

 占い師は顔をしかめた。 

「どの線がそれを表してるんですか?」

「これ」

 それは中学の時別の占い師に見て貰ったとき、『親の介護をする相』と言われた線だった。まあつまり、先祖や両親に感謝し大切にしろって事を表わす線なのだろうと、総合解釈。

 あと生命線が二重になってるので病気の事を聞かれた。心当たりがない。小学生の時から二重なので、実は違う事を表わす線なんじゃないかと内心疑っている。小学校からずっとプロ・アマ限らず手相を見られるたびに「もうすぐ大病を患うよ」と言われてるのでいい加減うんざりしているのだ。

 覚えてるのはこのくらい。

 一人一人で占って貰ったので鑑定後は4人で結果についてペチャクチャとディスカッションした。

 私が占いの結果そのものより、占い師の占いの仕方、何処までが手相学で何処までが会話術なのかと言う事を中心に話すと、ユリカ嬢が言った。

「そういやトーガは中学ん時占ってもらった占い師に、占い師になるよう勧められてたよね」

 あぁ、そういえば。私はその事をすっかり忘れていたので、ポケットから出てきた綺麗な小石を見つけた時の様に懐かしかしい気分になった。

 関係あるのかないのか、去年試したR-cupでも向いてる職業の1位はカウンセラーだった。

 でも私は占いやカウンセリングは結構好きだけど、職業にするには向いてないと思う。

 絶対私、人の弱点突ついて傷つけるモノ。助けよう、力になろう、なんて。他人相手に絶対出来ない。

 占いは「毒舌鑑定」なんてジャンルもあるらしいけど、ね。

 占い後、小道に入るとちょっと良さげな中国茶屋があった。


 そこで恋愛関係の話題で盛り上がる。

「彼氏欲しい。でも絶望的なまでに出来る見込みがない」

「彼氏に甘えたい」

「彼氏は当分いらない」

「彼氏というより恋がしたい」

 さあ私の意見はどれでしょう?

 意外だったのは

「私が好きになっても、迷惑なんじゃないか」

 というユリカ嬢とヨッシーの意見。

 イケタニ氏と私には存在しない不安。

「私はそれより、実は自分じゃなくても良いんじゃないかって思うことがあったよ」

 と言うと、これはイケタニ氏も賛同されなかった。

 ところで私とヨッシーのバストは、サイズが5段階以上離れている。

「私、胸を見る人嫌いなの。だからわざと合コンでは胸を強調する服を着てくの。で、私の胸を見て話す人はアウト。胸を見ながら『ヨッシーちゃんって、良いよねー』なんて言う人ばかりで、ほんと最悪! でもね、今好きな人はね、私と話すとき一度も胸を見なかったの、ずっと私の顔を見て話してくれたのよ」

 なんだか宇宙船から地球を見た時のような感動を覚えました。

 他にも色々あったけど、書くのに疲れたので此処まで。

 とても楽しい一日でした。

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!