2015年06月15日(月) |
迷ったら難しいほうを選ぶ 松井忠三 |
ダイヤモンドの記事より http://diamond.jp/articles/-/72884 岐路に立たされて迷ったら難しいほうを選ぶ 松井忠三・良品計画名誉顧問
・リストラしなければならないほど赤字になったのは、商品が売れなかったからです。そのときの良品計画は、「無印良品」というブランド誕生から20年経って、ブランドも育った結果、大企業病にかかっていて、モノを作る力が弱くなって売れなくなっていた。衣料品が売れなくなっているのを「衣料品部長のせいだ」という理由にしてしまう体質になっていた。企業体質が悪くなるとモノを作る力が弱くなります。お客さんの一歩先を行くような商品は作れなくなっていたんです。(7年前)
・対処療法をいろいろやりながら、「不振の根本原因は何か?」ということを考えていったんです。すると、会社の本質的な課題として、実行力がすごく弱いということが見えてきた。
・経営ですから、僕らが抱えた問題を解決した企業が必ずあります。優れた企業は必ず解決している。解決のヒントは自分で考えるより、外からヒントをもらう。だから、経営者は外を見に行かないとダメです。自分の問題意識を鮮明にし、外を見に行くと、この問題意識が触媒となってヒントが見えてくる。ヒントが見えてくると、問題の大半は解決できます。僕らには他のメーカー企業にヒントがありました。
・良品計画の改革でも、時間が掛かるし、難しいと思ってもそちらを選択してやってきました。そこから見えたのが、遠い道を行ったほうが真理に近いということ。結果的にそれをやり抜いたほうが強くなる。
結局、正面突破、正攻法しか問題を解決する策はないんです。そこに早く気づくことが大事です。それをするには相当な覚悟が必要ですけどね。ただ、覚悟さえあれば何でもできます。そういうことで僕はずっとやってきました。
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