2002年09月15日(日)→→→「やさしさ」という言葉の原点となった青春文学の永遠の名作

敬老の日。
最近上原はつらい試合が多いです。ま、「エース」になった証かしら。

さて、先日ずっと欲しかった庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」と、川上弘美「蛇を踏む」を買いました。
庄司薫は1969年の作品です。
でも近年文春文庫で再版されて、それが最近になってさらに重版されてようやく手に入れることができました。ずっと探してたんだよーう。
蛇を踏む、についてはまあ次回書くとして、今回は赤頭巾ちゃん。
まあいわゆる青春小説なんですが(タイトルは裏表紙の作品紹介文から)、三田誠広みたいな青々しさがないというか。
山田詠美みたいなこじゃれた感じというかビート感?みたいなものもないけれど。
でも、いわゆる青春期に感じる訳のわからない焦燥感とか無力感とかそういうのが非常に丁寧に描かれていて、共感することしきり。
ゆるゆるずらずらと書かれた文体がかなり特徴的ですが、私は好きです。
たぶん体育会系のひとにはあまりわからないかもしれない。
村上春樹が好きなひとにはわかるかもしれない。
いわゆる「ワタナベくん」みたいな感じ。
それにしてもこの小説、とても60年代に書かれたとは思えない、共感ポイントが多い。
おそらく、どんな時代でも若くてバカな人間の考えることや悩むポイントは変わりないっていうこと、そういう「青春」の普遍的な部分を抽出して書いているのでしょう。
最後のところ、どうしようもなく陳腐というかロマンティックなんだけれど、そういう「青春」な恥ずかしさを超えて、ぐっと胸に迫るものがあるんです。
そこにたどり着くまでずっと、丁寧に丁寧に心情を綴っていった、その効果が最後に出てガツンと胸を打つ。
陳腐なんだけれど電車の中で(読んでいて)鳥肌立つくらい感じてしまいました。
社会人になりきれてない私にとっては突かれたって感じ。

自分の行く先に迷いや不安を抱いている人に、是非。
最近そういう友達多いから。
みんな社会人3年目になって、「転機」を感じているようです。
このままでいいのかなって。
それで、私は好きなことばっかりやって生きているように見られるらしく、色々相談を受けます。
でもやっぱり好きなことをやらなくては生きている意味がないと思います。
そう、Tさんも言っていたけれど(ありがとうございます)。

赤頭巾ちゃん、っていうのはそういう私たちを指しているわけです。
気をつけて、いってらっしゃい。っていうメッセージなんだと思うわけです。

today's chocolate:
小枝(こえだ)クリスピーキャラメル。甘いけど、キャラメル好きにはたまりませーん。キャラメルトッポより甘い。でもはまる味わいです。


     
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