ランダムに画像を表示










もくじ過去未来

2016年08月21日(日) やっと不法占拠テントが強制執行で撤去された。

脱原発テント、強制執行で撤去 確定判決後も市民団体側立ち退き応じず(産経新聞 8月21日)

東京・霞が関の経済産業省敷地内に脱原発を訴えている市民団体が違法にテントを設置してきた問題で、
国が確定判決に基づく強制執行を申し立て、21日、東京地裁の執行官がテントを撤去した。
国が立ち退きを求めた訴訟で今年7月、市民団体側の敗訴が最高裁で確定して以降も、
自主的に撤去しなかったための措置。
テント設置から1800日余りを経て、国有地が正常な状態に戻る。

 強制執行は21日午前3時半過ぎから始まり、特に混乱もなく約1時間半で撤去作業が終了した。
その後は経産省側が境界にフェンスを設置した。

 市民団体は東日本大震災発生から半年たった平成23年9月11日から、
「原発反対運動のため」などと称して、経産省敷地内にテントを設置した。

国が立ち退きと土地使用料の支払いを求め提訴し、
1審東京地裁は「国が明け渡しを求めることは権利の乱用にあたらない。
原発への意見表明の手段はほかにもある」として、
市民団体側に立ち退きと過去の土地使用料約1100万円の支払いに加え、
実際に立ち退くまで1日当たり約2万1千円の制裁金支払い(間接強制)も命じた。
2審東京高裁も「表現の自由を超えている」として、市民団体側の控訴を退け、
最高裁で今年7月、市民団体側の敗訴が確定していた。

 制裁金を含めた市民団体側の支払額はこれまでに計約3800万円となっている。


私の感覚なら人の土地を不法占拠する違法行為をしているのですから、

さっさと撤去してもよくて、これは遅いぐらいだと感じるのですが、やっと撤去されました。

時間が掛かっても裁判で争って最高裁でもテント側の違法行為とお墨付きを得てから、

撤去しているのは法治国家として正しく機能している証拠なのですが、

脱原発テントの強制撤去に対して「国は法も人権も無視するのか」なんて批判している人もたくさん見ましたが、

法も人権もちゃんと守っているからこそ裁判に訴えて、

迷惑を感じながらもここまで長く居座らせてあげていたわけです。

これが他の国なら、テントを設置した時点で車でテントを破壊して強制的に排除されたり、

テントで反対運動する人達は抵抗すれば催涙弾などで攻撃され逮捕されていたでしょうし、

法も人権も無視する国家ならに強制排除されて

テントに居座る人もその支援者も有無を言わせず逮捕して、

逮捕されたあとはそのまま行方不明になるかもしれません。

テントを設置した反原発のプロ市民団体は約5年にも渡り甘やかされてきたわけですから、

日本が立憲主義の法治国家で人権も重んじる国であったことを感謝するべきですよ。

脱原発の主張が正しくとも、こういう違法行為に手を染め、

それを先鋭的な層が支持をするから、

一般人が離れて脱原発運動も一時のムーブメントで下火になったわけで、

正義の暴走ほど愚かなものはありません。

この国有地を不法占拠したテントが脱原発の実現に貢献するとも思えませんし。



原発再稼動に関する裁判で停止の判決が出れば政府は判決に従えと主張し、

いつもは憲法や法を守れと強く主張している元弁護士の政治家が、

最高裁の判決に反発し抗議するかたちで法を犯している側を支持し擁護するという矛盾。

法治国家の政治家なら原発事故と違法テントは別けて考えるべきだと思うのですが、

最高裁でも敗訴したにも関わらず「強制撤去に抗議する」と主張するような、

弁護士や国会議員やジャーナリストは自分が気に食わないことがあれば、

脱法行為や暴力も良しと宣言しているのですからテロリストとあんまり代わりませんよ。

あとは国有地を約5年も不法占拠していた土地使用料など3800万円の支払いが残っていますね。

まあ、プロ市民団体は抵抗して払わないんでしょうけど…。







名塚元哉 |←ホームページ