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2016年05月11日(水) オバマ氏、27日広島訪問=現職米大統領で初

オバマ氏、27日広島訪問=現職米大統領で初−安倍首相も同行・日米両政府発表(時事通信 5月11日)

日米両政府は10日、オバマ大統領が5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)閉幕後の27日、
安倍晋三首相と共に広島を訪問すると発表した。
オバマ氏は現職米大統領として初めて被爆地を訪れ、
自身が唱えてきた「核兵器なき世界」への取り組みの重要性を訴える。

広島、長崎への原爆投下がもたらした悲劇と向き合うよう米大統領に求めてきた被爆者にとって、
長年の願いがかなう歴史的訪問となる。
オバマ氏は任期中最後の訪日となる可能性が高く、
広島訪問をレガシー(遺産)の一つにしたい考えだ。
 安倍首相は10日夜、記者団に対し、大統領の広島訪問について
「全ての犠牲者を日米で追悼する機会とする」と述べ、
「被爆地から核兵器のない世界への決意を発信することこそ次の世代に意義がある」と強調した。
 発表によると、大統領は22〜27日の日程でベトナムと日本を訪問し、
26、27両日開かれるサミットに出席する。その際、日米首脳会談も行われる。
 大統領はサミット閉幕後に空路で広島入りし、
広島平和記念公園を訪問、原爆死没者慰霊碑に献花する。
ローズ大統領副補佐官はインターネット上で「大統領は原爆投下の是非を述べない。
訪問は第2次世界大戦で犠牲になった全ての罪なき人々を追悼する機会となる」と語った。


オバマ大統領広島訪問発表 政治部記者が決定の背景を解説します。(FNNニュース 5月11日)

オバマ大統領の広島訪問は、10日、日本政府に伝えられたということです。
広島訪問の決定の背景について、政治部・西垣 壮一郎記者の解説です。

今回の訪問が決まった理由の1つには、原爆投下に対する謝罪を求めないという、
日本側の姿勢が明確になったことがある。
菅官房長官は「(原爆投下への謝罪を求めるかについて?)被爆者の方々の強い思いは、
被爆の惨禍を二度と再び繰り返さないことにあると思います」と述べた。
菅官房長官は、午前の会見で、アメリカ側に謝罪を求めるか、との質問に対し、
「被爆者の思いも、被爆の惨禍を繰り返さないことにある」と答えた。
ある政府関係者は、アメリカの決断の背景について、
4月のケリー国務長官の広島訪問が、謝罪ではなく、追悼の場となったことを
アメリカ側が評価したことや、その後、ケネディ駐日大使が、
オバマ大統領に直接会って、広島訪問を進言したことなどがあったとしている。
今回の広島訪問では、平和記念公園の訪問に加え、
両首脳での原爆資料館の視察や、オバマ大統領のスピーチも検討されている。
さらに日米首脳会談を行い、核兵器のない世界の実現を、世界に向けて発信する考え。


プラハより「一歩進めて」=謝罪にはこだわらず―広島市長(時事通信 5月11日)

オバマ米大統領の広島訪問が決まったことを受け、広島市の松井一実市長が11日、
市役所で取材に応じ、大統領が2009年にプラハ演説で提唱した
「核なき世界」に触れ、「一歩でも二歩でも進めるため、
被爆の実相を自ら実感してもらうことが重要だ」と訴えた。

 被爆者の中で原爆投下に対する謝罪を大統領に求める意見があることについては、
「二度と投下がないよう、恒久平和を確実にする具体的な一歩を踏み出すような対応を
広島で決めてもらい、世界情勢をリードしてもらうことが狙いだ」と述べ、
謝罪にはこだわらない考えを示した。 


広島県被団協理事長「憎しみ超え手をつなぎたい」(日経新聞 5月11日)

「生きているうちに来ることはないと思っていた。謝罪はいらない。
人類の幸せのために何がいいか、広島で示してほしい。
憎しみを超え、理性の力で一緒に手をつないでいきたい」。
「広島県原爆被害者団体協議会」理事長の坪井直さん(91)は期待を込める。

 広島工業専門学校(現・広島大工学部)の学生だった坪井さんは
朝の通学途中に爆風に吹き飛ばされ重傷を負った。意識が戻ったのは9月の終わり。
「アメリカに対する憎しみを乗り越えることはただ事じゃなかった」。
被爆者というだけで結婚や就職で差別を受けた。中学校の教員を定年退職後、
県被団協の一員として欧米や中国、北朝鮮などを訪問し、被爆体験の証言活動を始めた。

 初めて米国に足を踏み入れたのは1995年。
「最初は何言うてもダメだった」。現地の米国人からは原爆投下を正当化する意見を浴び、
逆に「真珠湾攻撃はどう思うのか」と問われもした。

 「日本を強調してはならん。格を上げて人類の話にせんと」。
戦争のむごさや核の恐ろしさを根気強く訴えると相手の反応が変わった。
「広島で『ダメダメ』と言うだけじゃだめ。
何年もかけていろんな所に行って、ようやく気付かされた」

 オバマ氏に望むのは、原爆慰霊碑への献花と演説で核兵器の非人道性に触れることだ。
「あそこには『過ちは繰り返しませぬ』という言葉がぴしゃりと書いてある。
そこでプラハのような演説をしてくれたら『オバマさん、よう来てくれた』と、
もう感謝の気持ちでいっぱいじゃ」。歴史的瞬間を待ち望んでいる。


オバマ大統領の広島訪問が正式に決定しましたね。

メディアの報道を見ていましても、

やたらと謝罪にこだわっているのですが、

被爆者や広島市民や広島市長が謝罪を求めてはいないのに、

まったくの部外者が謝罪にこだわっているのってちょっと違うのではないかと思います。

まずは訪問することと知ってもらうことがこの先へつなげる第一歩ですし、

原爆による全ての犠牲者を日米で追悼することが重要なのではないかと思っています。

スピーチの内容は決まっていてその中に謝罪の言葉は含まれませんが、

資料館を訪問して核兵器の恐ろしさを目の当たりにしたことによって感情が揺さぶられて、

(可能性は少ないながら)平和公園でのスピーチで

原稿には含まれてなかった謝罪の意味が含まれる内容の言葉を

オバマ大統領が自然と語ったのであれば、

それはそれで評価すればよいことであって、

こちらが最初から求めるものじゃないですよね。

「過ちは繰り返しません」と非戦闘員である民間人を大量虐殺する核兵器の使用は二度と行わないことや

核廃絶への誓いを新たにしてくれれば充分ではないでしょうか。









名塚元哉 |←ホームページ