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2010年11月03日(水) 不遇の時を乗り越えPerfumeライブ@東京ドーム

10周年のPerfume 初の東京D公演(デイリースポーツ 11月3日)

女性3人ユニット・Perfumeが3日、東京ドームで結成10周年記念ライブを行った。
東京ドーム公演は初めてで、ダンサーもバンドもいない同所史上最少人数となる
3人だけのパフォーマンスで5万人を魅了。

新曲「ねぇ」(10日発売)など22曲を披露。不遇時代を乗り越えて、
成し遂げた東京ドーム公演に、
あ〜ちゃんは「クビになって広島に帰っていたかもしれないのに、
10年目でこんなにステキなステージに立てるなんて…」と感激しきりだった。
この模様はWOWOWで23日に放送される。





今日は、Perfume東京ドーム公演の日でした。

行けない私でも昨日からワクワクドキドキしていたのですから、

ライブに行ける人の感情なんて、

体から魂が抜け出そうなぐらい浮き足立ってこの日を待っていたと思います。

きっと、5万の観衆を前に大盛り上がりだったことに違いなく、

5万人の「チョコレイト・ディスコ」コールとかを想像すると、

それだけで胸熱くなります。

ネットにアップされる感想と23日のWOWOWでの放送が待ち遠しいわけですが、

さて、ドーム公演のパンフレットだけは記念にと

こちらで購入して3人のインタビューを読んだり、

ラジオにて10週に渡り結成から1年ごとに10年を振り返るトークを聞いていると、

ここまでに至る経緯が、昭和の演歌歌手のようであります。

広島のローカルアイドルとしてデビューし、地元のお祭りなどで歌を披露。

上京後は、中田ヤスタカ氏プロデュースでインディーズから全国デビューするもあまり売れず、

ライブをすれば、一般のお客さんよりも3人の両親を足した数のほうが多かったこともあったりと

毎月のスケジュールがほぼ真っ白な苦難の日々。

思いきってメジャーデビューしてみるも、

「シングル3枚だけ出してあげるから、その後は広島に帰りなさいね」と言われ、

3枚だけで終わらせるものかと決意を胸に、

自分たちでビラ配りをしたり、

インストアライブで全国各地のCDショップなどでミニライブを披露。

せめて、ライブを何気なく見ている人にも名前だけでも覚えてもらおうと、

必死で取り組んで徐々にファンが増えるものの、

CD売り上げは千枚に届くか届かないかのところを行ったり来たり。

それでも、小さなことからコツコツと精神で、

畳2畳ほど分の狭い場所であっても全力で歌と踊りを披露する

全国各地を回って披露するインストアライブでの地道な活動によって、





テクノの曲で奇抜なダンスを踊るアイドルが居ると口コミで広まり、

ネットでも徐々に人気が高まり、

また、イベントなどで仕事を一緒にしたDJや歌手や芸術家などのアーティストが

「Perfumeという凄い3人組が居る、何で売れてないのか不思議」と雑誌などでコメントしたり、

極めつけは木村カエラさんがラジオでPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」を紹介したところ、

AC公共広告機構さんCM担当の人が興味を持って、

YouTubeでPVを見て気に行ってしまい、NHK初のCMであったリサイクルCMに抜擢。

ポリリズムによって結成から7年目にして一躍脚光を浴びることに。

その後は、今までの苦労が嘘のようにあれよあれよという間にスターの座に。

小さなライブハウスでライブをしていたのが、

全国ツアー、武道館、代々木第一体育館、全国のアリーナツアー、

そして今日の東京ドームを満員にするまでの人気者になりました。

売れたのには楽曲のクオリティの高さと

奇抜なダンスパフォーマンスによるものが大きいとは思いますが、

何よりも3人の真面目な人柄にもあると思います。

私がファンになったのも、最初に曲とダンスに惹かれたというのもありますが、

普通、女の子のグループって、事務所が寄せ集めて作ったグループなので、

あわよくば1人になっても芸能界で生き残ろうと

自分を売り込もうとキャピキャピしたり女の色気を売りにしたりと、

女の武器でガツガツしている必死な感じが見て取れて、

男の目から見ても嫌な気分になるのですが、

Perfumeの場合は、小学生時代の仲良し3人が自分たちで結成したグループだからなのか、

自分を売り込もうというガツガツした必死さもないし、

今時のアイドルにしては珍しく立ち居振る舞いと言葉遣いが丁寧なところに好感を持ちました。

売れても天狗にもならずいつもデビュー当時の気持ちを忘れず控えめで謙虚。

ポリリズムでブレイクした時のTVインタビューで、

「一発屋でもいいんです。だって多くの人の記憶に名前と曲が残るんですよ。
 これほど幸運なことはないです。」

というようなこと言っていて、

世間の印象では「一発屋」は可哀想な人とか笑われる印象を持たれがちですが、

多くの人の記憶に残れたのなら一発屋でもいいと思える、

二十歳前でこの心境に至っているのが凄いと感心したこともあります。

この真面目で謙虚な人柄も人気を得た理由の一つではないでしょうか。

売れてない頃から変わっていないというライブで見せるお辞儀の深さと長さに

感謝の気持ちとこれまで培ってきた日々の重みが現れていると、

ライブを見ては、いつもこのお辞儀に感動するのです。


たった3人のお客さんからスタートし、

5万人もお客さんが集まるまでになった今でも、

当時の気持ちを忘れず、どんな会場であっても、

その場所その場所にあった最高にクールなパフォーマンスを披露し、

トークでは、ゆるいPerfumeらしさを発揮しつつ、

これからも音楽シーンに新たなページを書き続けていくことでしょう。











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