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2007年05月14日(月) 国民投票法案成立

胸張る与党、野党「汚点」 「怒り感じる」と傍聴人

「審議は尽くした」と胸を張る与党、「憲政史上に重大な汚点を残す」と批判する野党。
憲法改正手続きを定める国民投票法案が十四日、野党議員の抗議と
与党議員の拍手の中、参院本会議で成立した。
傍聴人は「怒りを感じる」と話し、国会周辺では、
市民団体のメンバーらが反対する行動を展開した。

 正午前、扇千景議長が投票ボタンでの採決を促し
「賛成一二二、反対九九。よって本案は可決されました」と宣言。

 傍聴していた埼玉県新座市の谷森桜子さん(60)は
「六十年守ってきた憲法を一気に変えようとするのか。
世界に誇る九条がなくなってしまうのではないかと怒りを感じます」と憤った。

 また国会前では、労働組合や市民団体のメンバーら数百人が法案成立に反対。
「国民投票法案粉砕」「九条改憲を許さない」などとシュプレヒコールを繰り返した。

 憲法調査特別委員会の委員として議論してきた仁比聡平氏(共産)は
「憲法違反の指摘もあるのに、採決に踏み切ったのは問題。重大な汚点」と憤慨。
近藤正道氏(社民)も「最重要法案なのに、こんな形で審議を打ち切るのは納得できない。
問題点が浮上しており、議論を続けなければいけない」と不満をぶちまけた。

 法整備には基本的に前向きで、法案の修正を求めていた民主党。
大久保勉氏は「最初からXデーが決まっていて、与党は強硬だった。
形式的要件は整えたが、内容が評価に値するものかは疑問」と与党の対応を批判。

 一方、与党は「審議を尽くした」と胸を張った。山本順三氏(自民)は
「与野党間の論点の差はすべて埋められないが、議会制民主主義に
のっとった手続きだった」と強調。沢雄二氏(公明)は「問題点も出尽くした。
(憲法改正までに)細部を詰めなくてはいけないが、
憲法で規定されている権利がようやく国民に戻った」と話した。

(中国新聞 5月14日)


-----------------------------(引用終了)----------------------------

>沢雄二氏(公明)は「問題点も出尽くした。
>(憲法改正までに)細部を詰めなくてはいけないが、
>憲法で規定されている権利がようやく国民に戻った」と話した。

公明党支持ではありませんが、

「憲法で規定されている権利がようやく国民に戻った」

この言葉はその通りだと思います。

 社民、共産党も市民団体も何か勘違いしてませんか。

憲法96条に定められた国民投票の方法を決めただけで、

これで、憲法改正が確定されたわけではありません。

憲法を改正するためには、

衆参両議院の全議員の3分の2以上の賛成と、

国民投票で過半数の賛成を得なければ改正できないという、

改正までの道のりが困難な「硬性法」とも言えるのではないでしょうか。

>世界に誇る九条がなくなってしまうのではないかと怒りを感じます

早くても国民投票実施は3年後以降で、

これから先、9条も含めた改正議論が活発になるでしょうが、

現時点での各新聞の憲法改正に関したアンケートでは、

憲法改正そのものには約7割以上が賛成しているようですが、

9条に関しては、このままで変えなくて良いと思っている人と、

9変えたほうが良いと思う人とは、ほぼ半々で拮抗していますので、

国民投票が実施されるころには、9条を残そうと思う人が増えている場合もあります。

日本国民の大多数が「世界に誇る九条をなくしてはいけない」と考えれば、

9条はそのままの形で維持されるでしょう。

国際情勢の変化などでどう転ぶか分からないので、

国民投票法案というか改憲に反対している人は、

もっと自信を持ってばいいと感じますが、

「国民投票法案粉砕」とか「九条改憲を許さない」などと言ってるようでは、

自分達がマイノリティだと自認して、

説得力のある護憲論を展開していく自信が無いと、

言いふらしてるようなものと同じではないでしょうか。

また、今後、改正議論とともに活発になると思われる最低投票率の問題は、

低かったらどうするかうんぬんよりも、

どうすれば、投票率が上がるかを、護憲派、改憲派議員は当然ですが、

マスメディアも含めて考えなければいけない問題だと思います。


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