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2006年01月10日(火) 日本の左翼はリベラリストよりアナーキストばかり。

愛媛新聞 2006/01/09付:オピニオン地軸

■成人の日

 数年前、大学生と戦時中の日本について話し合ったが、
あっさり「自虐史観だ」と指摘された。われわれ戦後の世代が持っていた
価値観はどこかでプッツリ途切れてしまっているように思えた▲
 近年、自衛隊や戦争を題材にした漫画や小説、映画が若者の人気を呼んでいる。
インターネットの世界ではアジアを露骨に敵視する言葉が飛び交う。
最近では靖国神社を参拝する若い人が増えているという。
ナショナリズムが若者たちの間に広がっていることをうかがわせる▲
 中でも若者中心に三十万部を超えるベストセラーになった
「マンガ 嫌韓流」は象徴的だ。
大学の歴史サークルに入った主人公の学生が討議を重ねて、
日韓の歴史問題は韓国側に非があると考えるようになるストーリーだ。
その中では、マスコミも「反日」とやり玉に挙げられる▲
 こんな状況は、いつのころからだろう。
精神科医の香山リカさんは二〇〇二年の著書で、
サッカーW杯の日本チームを応援する若者たちの無邪気な愛国心を
「ぷちナショナリズム」と名付け、
いずれ本格的なナショナリズムに流れていくと予測した▲
 若者の多くは今か未来しか見ようとせず「歴史を踏まえない、
あっけらかんとした日本肯定」が広がる。
「情けない日本や閉塞(へいそく)した日常への反動なのか、
手放しで肯定できるものが求められていて、それが豊かで強いニッポン」と見る香山さん。
こうした時代の空気が小泉人気を支えてもいるのだろう▲
 今日は成人の日。日本の未来を思わずにはいられない。

------------------------(引用終了)-------------------------------

>サッカーW杯の日本チームを応援する若者たちの無邪気な愛国心を
>「ぷちナショナリズム」と名付け、
>いずれ本格的なナショナリズムに流れていくと予測した


「ぷちナショナリズム」が言われ始めた2002年から疑問だったのですが、

何で日本人が日本チームを応援しただけでナショナリズムなんでしょうかね?

他にも、日本人や日本チームは絶対に応援しないと

ブログなどで公言している人もいらっしゃいますが、

何事も素直に楽しめない感動できない寂しい人なんだと思います。

どこの国であれ、五輪にしろW杯にしろ他の競技大会にしろ、

スポーツに限らずどんな大会であれ、

同胞が大会に出場していれば、自然と応援するのが普通の感情なのに

それを「ぷちナショナリズム」だなんてアフォかと思いますよ。

W杯で、サポータが自国の国旗を掲げて国歌を唄うことに関して、

「国粋主義」なんてアホなことを言って、

そういう意見がまかり通っているのは日本だけでしょ。

韓国の応援のように対戦国の選手を誹謗中傷する横断幕を掲げたり、

政治的な横断幕を持ち出す方が、よっぽど危ういナショナリズムですよ。


>インターネットの世界ではアジアを露骨に敵視する言葉が飛び交う。


韓国や中国の掲示板も似たようなもんだけどね。

ネットが登場したころは、

真の市民の声を反映するメディアの登場だとかなんとか言って、

筑紫哲也のような思想の人が期待を寄せていたのですが、

ところが、一番目に付くマスコミの言い分のおかしさから、

それに対しての不満の捌け口として、

誰でも手軽に書き込めるネット上にそういう発言が溢れるわけです。

まぁ、確かに2ちゃんねるなんかじゃ酷い言葉も多いですが、

真剣に議論している人もいます。

「ネットの世界は玉石混淆」と言われるのもこのためです。

利用者が多い分、それは仕方のないことですが、

過激な部分ほど目に付いたり印象に残るのは自然な事で、

筑紫さんのような人達は一部分を見て、

ネットは「便所の落書き」と一括りにして揶揄するようになったのですが、

ところがあの揶揄した批判により、

今度は何を言っても「『便所の落書き』に何ムキになってんの?」で

反論されて相手にされなくなってしまいました。


>「歴史を踏まえない、あっけらかんとした日本肯定」


保守系ブログはこの1〜2年で本当に増えましたが、

ほとんどの人は、日本が帝国主義に至った歴史も、

戦後から現在まで続く自虐史観教育の歴史も踏まえた上で、

過去の戦争にはこういう一面もあったと史実を書いているだけで、

戦争を美化しようとも肯定しようともしていません。

私は以前にも書きましたが、

戦争というものは、お互い被害者にも加害者にもなるわけで、

日本が正しいことをしたとも思わなければ、

日本が悪いことをしたとも思いません。

当時は、そういう時代だったと思うだけです。

終わって60年が経とうとしている戦争は、過ぎ去った過去の歴史の一部にすぎません。

いい加減、未来志向になればいいのに、ことある事に60年前の事ばかりを持ち出し、

ギャーギャー言う国にウンザリしているだけです。

それに私は、2002年の小泉首相初訪朝のあの日までは左翼的思考でした。

あの衝撃により、いろいろ調べるようになって、

常日頃、人権だ平和だと行ってる連中のほとんどが、

実は目先の利益のみを考え人権や平和を隠れ蓑にし、

やりたい放題やってウソを言いまくっていた事を知り、

180度思考が変わって今に至っております。

私と同じように、北朝鮮問題とか中国の問題から、

ネットや書物で幅広い情報を得て保守的になった人は多いと思われます。

また、マスコミは左派的な言説ばかりだったのですが、

それを目にしている人の多くは、

ネットのような自由に発言できる場所がなかっただけで、

実は昔から保守的な部分があったのではないかとも思います。

ネットが利用できる現在、TVで反日デモで日本大使館に

投石しているような人やそれを放置する国を目の当たりにして、

「おかしくないか?」と素直な気持ちを書いているというわけです。


>「情けない日本や閉塞(へいそく)した日常への反動なのか、
>手放しで肯定できるものが求められていて、それが豊かで強いニッポン」


香山リカさんとかは「現実の不満の捌け口から広がる若者の愛国心」

というようなことをよく言いますが、

肉体的、経済的、学業の面、将来(老後)の不安、などなど

現実に不満を持っていない人なんてまず居ませんよね。

生きていれば、裕福な人であれ、そうでない人であれ

何かしらの不安は必ず付きまとうものです。

それは、最近ネットに溢れる私たちのようなネット右翼(笑)に限らず、

香山リカさんのような思想の人達だって同じ事でしょう。

その理屈が通るなら、中国人や韓国人だって不満の捌け口として

愛国心を利用していることになるでしょう。

だから、この手の人達がよく言う

「現実の不満の捌け口から広がる」と結論付けるのは、

無理があると思うんですけどね。

また、こういう人たちって日本のナショナリズムを心配しますが、

中国や韓国の行き過ぎたナショナリズムは一切批判しません。

中国や韓国の問題点を鋭く指摘し批判しつつも、

日本の今の状況も危惧するならまだ理解できますが、

でも日本のナショナリズムを危惧する連中の大半は、

それより酷い韓国や中国のナショナリズムを全くといっていいほど批判しないから、

それに反発する人が増えるのです。

これが左翼が昔のように信用されず嫌われる一番の理由でしょう。

最近のマスコミや中韓は、「日本の若者の右傾化」と言いますが、

右傾化というよりも正確に言えば「反サヨク」なのです。

そして、マスコミの言う右傾化と言われる現象ですが、

実は右傾化を批判する当事者であるマスコミや中韓が

その現象に拍車をかけているんですよね。

「ちょっとあれおかしくない?」と率直な意見を述べているだけの人に対してまで、

歴史を無視だのナショナリズムだの右傾化だの不満の捌け口だのと

いつまで経ってもこんな事ばっかり言ってるようでは、

左翼思想はさらに支持されなくなりますよ。




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