ちょろりの役員様日記
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2003年10月15日(水) さようなら

昨日の続き。重いです。

ちょろダーがまた唯一の料理の鍋を作ってくれて
二人で食べた。
その後、テレビを見ていた。けっこう笑えた。
彼がいると安心するし。

ふっと素になると、
ああ・・・もう死んじゃってるんだな、
とか
やはり急に下腹の痛みとか胸の張りがなくなったのが
成長を止めた頃だったんだろうか、
とかいろいろ思えてきた。

トキオが大物たちにいくら奢ってもらえるかとかいう
テレビ番組見て笑っていた。
それが終わったくらい。

腹痛は、鈍いのが一昨日からずっと続いていたのだけど
それがもう最高潮に痛くなってきた。
出血も多い。生理の時の2日目とか3日目くらいの量の血が・・・。

呼吸が正常にできなくなって
ハアハアとしか言えず、声がでなかった。
皮肉なことに、この痛みは陣痛と同じみたいな。
何分か痛みは続き、急にふっと楽になる。
でもまたしばらくすると痛みがずきずき来るのだ。

あたしは我慢していた。
まだ望みを捨ててなかったから。
このまま安静に寝てれば、明日には治ってると思い込もうとしてた。

ちょろダーが心配する。
「ちょろたん、我慢してたらあかん。
赤ちゃんあきらめきれないのは分かるけど、
ちょろたんの身体が弱っていくやろ。
それが一番ダメや」と淡々と言う。


病院に電話した。

先生は、症状を聞くと
「もうあきらめないといけないのは確かだ。
明日8時に病院にきて」
と言っていたが、すぐ電話かけ直してきて
「やっぱり出血とか心配なので
すぐ病院に来て。その方がいいだろう」と。

服を着替え、用意をちょろダーがしてくれ
タクシーに乗る。
外は土砂降りだった。
タクシーの中で、窓の外を眺めていた。
痛みでゼイゼイしていて、ああ、雨だ くらいしか
思考回路が働いてなかった。

病院に着いたら、22時40分くらい。
ここの病院は病室は全て個室なので
個室に案内され、パジャマに着替えておいて
と言われる。

他の部屋から赤ちゃんの泣き声が聞こえる。
痛みで朦朧としながら、赤ちゃんか・・・と漠然と思った。

助産師さんが来て、手術室というか分娩室に連れて行かれた。
痛みでもうなすがままで。
筋肉注射を打たれ、ズボンを脱がされ、診察台に寝かされた。
心電図血圧を取りつつ、点滴の形の麻酔を打たれた。
助産師さんは、ずっと話し掛けてくれていた。
でも何を話したのかあまり覚えてない。
あたしは血管が異様に細いので、点滴は難しいとよく言われる。
先生も苦労して刺していた。そんなことをはっきり覚えている。

手術するんだな と思うと、
悲しくて、そして全身がガタガタ震えた。

「XXさんーわかるー」と言われ、
「消毒するよ」と言われ、
股間に水のようなものがかかったのは覚えていて、
「ああ、景色がみんな青い・・・」と言った。

名前を呼ばれて、はっとしたら、
隣にちょろダーがいた。
もう知らない内に下着もパジャマも身に着けていた。
終わったんだ・・・。いなくなっちゃったんだなという絶望。

でも、そのとき口から出てきたのは
「痛い、痛い」といううめき声だけだった。
下腹部が異様に痛むのだ。
痛み止めをされ、ちょろダーと助産師さんにかかえられ
部屋に戻って、ちょろダーの手を握っていた。
痛みに身体を抱えてベッドにもぐった。
全身に震えがきて、毛布を1枚かけてもらった。
でも知らない内に寝ていた。

はっとしたら、2時間くらい寝ていた。
痛みはもうなかった。
隣のソファーベッドでちょろダーが寝ている。
自分の下腹をなでてみると
左下、ぽこりと出ていたとこがなくなっていた。
いなくなっちゃったんだね・・・と涙が出た。

でもまだ麻酔が効いていたのか、すぐ寝てしまった。

明け方、また目が覚めたけど、
今度は、産気づいた方の悲鳴でだった。

何しろ病院がぼろいので、声がよく聞こえる。
陣痛がマックスなようで、「あああああーーーーー」
「痛い痛い痛いー」と、大絶叫だった。

生まれようとしている命がいる。
不思議な気持ちで聞いていた。
自然淘汰とはこういうことだと。

しばらくして、産声も聞こえてきた。
無事、生まれたんだね・・・良かった・・・と思いつつ
また寝てしまった。

朝、8時半くらいに
昨日から面倒を見てくれた助産師さんに
起こしてもらった。
ちょろダーいわく、2時間おきくらいに様子を
見にきてくれていたらしい。

服を着替えて、帰る荷物を持って、診察室へ。

先生は、
「今回のことは原因はわからない。
でも胎児が原因だろう。染色体の問題だ。
生きていく力がない子だったからしょうがないと思って。
次の妊娠では心配しなくていい」
と言っていた。

初期のこういう流産は、
5人に1人は起きているものらしい。

ちょろダーとタクシーで家に戻った。
ちょろダーは会社に出かけて行った。
一人になりたい気分だったので、
行ってもらった。

あたしは何だか疲れ果て
親に電話すると、寝てしまった。
現実感があまりなく、ボーっと放心していた。

ああ、もういないんだね。
1ヶ月くらいの短い母気分だった。

またあたしのとこに来てくれるだろうか?


夜は、りょうたんが来てくれた。


あと、たくさんの方から
メールなどもらった。本当にありがとう。
暖かかったです。


☆今日の晩ご飯
ふろふき大根
味噌煮こみうどん

りょうたんが作ってくれた。あたし指導で。


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