ちょろりの役員様日記
DiaryINDEXpastwill


2003年10月14日(火) あきらめきれない

朝起きたが、出血は止まっていないし
下腹部の痛みは更に増してるような。

のろのろと起きて、仕度して
タクシーを家の前で止めて乗って病院へ行く。

3人ぐらい待っただろうか。
あたしの番になった。

昨日電話したことを先生はわかっていて、
「まだ出血ある?量は?」と聞き、
答えると、すぐ内診台に乗れと言う。

超音波を撮ってるとき
カーテンの向こうで
「うぅーん」と先生が唸る声が聞こえた。

その声を聞いたときに
身体がサーっと冷たくなった。

カーテンを開けて、先生がモニターを見せてくれる。
前より大きくはなっていた。小さな丸い胎児。

ずっと粘ってモニターするけど
動かない。心音を聞かせてくれない。

もう9週に入るのに、心音が聞こえないとダメだと。

「残念だけど、ここで成長が止まってしまったんだね」
と先生が言っているのが遠くに聞こえた。
そうですかともハイとも何も声が出ずに
ボーっとモニターを見ていた。

内診が終わったので、のろのろと下着を穿く。

先生は、「稽留流産で間違いないでしょう」
と言っていた。
あたしはボーと放心して聞いていた。
こういうときにあたしは放心する。
きっとどこも見てなかったに違いない。

「まだあきらめきれないなら
1週間様子みますか?構わないよ」
と先生が言う。

「はい。どうしてもあきらめられません。
土曜、土曜まで様子見ます」

と言った。

「大量の出血とか、激しい痛みがあったら
すぐに電話してください」と言われ
病院を後にした。
会計は2千円だった。
あまり、このときのやりとりを覚えてないのだけど
2千円だったことは何故かはっきり覚えている。

タクシーがたまたま近くを通ったので
拾って乗って、家へ帰った。
ずっとボーっとしたままだった。

家に着いて、ちょろダーに電話してるときに
涙が出てきた。
ダラダラと鼻水と涙が出てきた。

「9割はダメでしょう」と言われていたけど
でもこれから心音が聞こえるかもしれない、
望みは捨てきれない
と可能性にかけている。

執念深いから、あたし。


ちょろダーは、19時半に帰ってきてくれた。
今日も彼が唯一できる料理、鍋だった。


事態は夜に深刻になっていった。


ちょろりー |HomePage