白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年11月09日(木) お裾分け

夫の実家から柿が山ほど送られてきた。

自宅の庭木の柿(渋柿を焼酎につけて渋抜きをしたもの)と、御祖母ちゃんちで作っている和歌山の平田種柿。それに、蜜柑と梨が少し。我が家は果物好きだけど、夫婦2人で食べるには、あまりにも量が多い。義母にお礼の電話をしたら「近所に分けてあげてね」とのこと。たぶん、そのつもりで沢山送ってくれたのだろう。昨夜は柿をいくつかのビニール袋に詰めて、今日はそれを配り歩いた。

配達先はご近所がほとんどなのだけど、1軒ばかり自転車で遠征。子供の頃に住んでいた家の近くに「柿と心中したいくらい柿が好き」なおじさん(と言っても血縁者に非ず)がいて、柿を見るとその人を思い出さずにはいられなかった。帰宅して家事よりも先に遠征したが、生憎お留守だったので郵便ポストにメモと柿を入れてきた。ポストを開けて、大好物の柿を見つけた時、彼はどんな顔をするのだろう。帰り道、想像しながらニヤニヤとしてしまった。

ごく稀に「○○を見ると○○さんを思い出す」って人がいる。干し柿を見ると亡くなった祖母を思い出すし、チューリップの花を見ると友人のFを思い出す。何かを見て誰かを思い出す時って、不思議と気持ちが温かくなるような気がする。

沢山あった柿をそれぞれのお宅に届けることが出来てホッっとした。お裾分けって戴くと嬉しいものだけど、配るのもけっこう楽しいものだ。なにげに良い日だったなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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