白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2006年02月09日(木) 手紙

今日はガツガツ働かずに、少しペースを落としてみた。私は鯖でも鮫でもないので止まったって死なないのだ。久しぶりに図書館へ。結婚を決めてから1度も足を踏み入れていなかったので、ラインナップの変化が面白かった。荻原浩、津村節子、吉村昭……とご贔屓ばかりを借りてきた。今夜は少し本を読もう。

明日は夫が有休でお休み。内祝いを買いに行く。結婚祝いをいただいた人は、その都度メモをしていたのだど、名前だの住所だの、金額などを書いたリストを作って驚いた。私達は、なんて沢山の人からお祝いしてもらったのだろう。「内祝い買うの面倒臭い〜」などと不埒なことを言っている場合ではない。

内祝いを出す人の中に、どうしても手紙を添えなければならない古い友人がいて、久しぶりにせっせと手紙を書いた。彼女とは20年来の付き合いで、成人してからは、数回しか会っていないのだけど手紙の付き合いだけは続いていた。なのに今回の結婚については、ほとんど何も知らせずに年賀状に「2月に結婚します」とだけ書いて、放ったらかしていたのだ。

本当なら、あれこれ報告するべきだったのだが躊躇してしまったのだ。彼女は生まれてからずっと寝たきりで、言葉を発することさえ出来ない。人とコミュニケーションを取る時は特別な方法を取るのだけど、それもまた大仕事。同情というのとはちょっと違うのだけど、どうしても詳細を知らせることが出来なかった。……いや。やっぱり同情していたのかも知れない。彼女は結婚や恋愛といったことを望むこと自体困難だから。私の中に「とても浮かれた話なんて書けない」って気持ちがあったのだと思う。

なのに結婚式の直前に彼女から長い手紙が届いた。結婚の経緯や、相手がどんな人なのかを知りたいと。写真だけでも見たいし、心から祝福していると。

申し訳ない気持ちで一杯になった。そして自分のしたことを恥ずかしく思った。何も遠慮なんてする必要はなかったのだ。素直に「結婚します。彼はこんな人でね…」と報告すればよかったのだ。今日は長い手紙を書いて「機会があれば新居に来てください。夫は人好きのする明るい人なので大歓迎です」と添えて。今の彼女は私達の新居へ来ることは出来ない。だけど、そんなこと考える必要なんて無い。来て欲しいと思うから、来て欲しいと書いた。

色々と事情があって彼女と会うのは難しいのだけど、あまり遠くない日に彼女と会いたいなぁ……と思う。明日は内祝いに手紙と写真を同封しよう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2004年02月09日(月) ゆっくりと読む。とか色々。
2003年02月09日(日) やっぱり生はいいなぁ。
2002年02月09日(土) シンデレラと人魚姫〜2人の恋模様に思うこと〜

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