白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2002年02月09日(土) シンデレラと人魚姫〜2人の恋模様に思うこと〜

乙女な母が言うのです。
いま、上映中の『プリティ・プリンセス』が観たい』のだと。
私は俗に言うところの「シンデレラ・ストーリー」というものが
あまl好きではないので、出来れば遠慮したいところなのですが
なにしろ先週、足の手術の後の抜糸を済ませた母なので
月曜日からはじまる、私の3連休中に連れて行ってやらねばなぁ……
などと、思っちゃったりしています。

「シンデレラ」はグリムやペローなどが作品化した名作御伽噺ですが
女性の間では、意外と好き嫌いがハッキリしているようで
「シンデレラはやっぱりお姫様の基本だわぁ」って方と
「幸せを待ってるだけの女は嫌い」って言う方がおられるようです。

ちなみに、私は、どちらの考えにも属していなかったりします。
だって私にとっての「シンデレラ」は好きでも嫌いでもない
「無関心」としか言いようのない物語なのですから。

「シンデレラ」は青い鳥を待つ女の代名詞のように使われがちですが
私は「それは、ちょっと違うんぢゃないかい?」と思っています。
シンデレラが幸せを掴んだのは
苦境の中でも、ひたむきに、誠実に、日々を過ごした結果でありましょうし
彼女がそんな人間だったからこそ
お節介な魔女が登場したのでありましょうし
「棚ぼた」的な幸せに回り逢ったシンデレラが
もしも人生に諦めて「ガラスの靴の片方」を捨てていたりなんかしたら
「自分が、あの時の美女である」という証明はできなかったでしょう。
↑足のサイズの同じ女なんて国中捜せば、他にもいるでしょうから(笑)

私の中での「シンデレラ」は「青い鳥を待つ女の物語」ではなくて
純粋で単純な「女のサクセス・ストーリー」でしかないので
さほど、好きにも、嫌いにもなれなかったりするのです。

ちなみに世界に数ある「お姫様物語」の中で
私が、いっとう愛しているのは「人魚姫」だったりします。
寒い北の国で出身の作家、アンデルセンが残した、あの名作童話です。
「不幸な恋」の代名詞的に使われがちな、あの作品です。

物語的には「不幸」な物語を歩んでしまったのだけれど
私は、どうしても人魚姫を愛さずにしいられないのです。
だって、あなた……
惚れた人と一緒に居たいという、ただそれだけの想いから
自らの声と引き換えに「足」を手に入れて
↑現在に置き換えると整形手術をした…って感じでしょうか。
叶わぬ恋と知りながら、肉親達がすすめる「安楽な道」を蹴っ飛ばして
ただひたすらに「わが道」を貫いた、あの異種族の女性に
私は深い憧憬と、賞賛を抱かずにはいられないのです。

強い……強すぎるぜ……女の中の女だぜ……

愛も強けりゃ、意志も強い。
結果的には「不幸」であったかも知れないけれど
そこまで「我」を貫き通すことができた彼女を
私は「不幸な女」だと決め付けることができないのです。

……なんちやってね。

屁理屈を書き連ねてしまいましたが
ようするに私は情の深い女(あるいは男)が好き…ってだけみたいです。
シンデレラで描かれていた恋物語は
あまりに刹那的で「情」が感じられませんもの。
↑「めでたし。めでたし」の後で「情」が生まれたかも知れませんが。
恋の陶酔に「ドップリ」浸かって旅立った人魚姫は
幸せ者だったのではないかなぁ……なんて思ったりしています。

そんな話はおいといて。
私は近いうちに恐らく『プリティ・プリンセス』を観ることになると思われます。
この際ですからストーリーはともかく
「豪華なドレス」とか「きらびやかなティアラ」でも鑑賞して
それなりに楽しんできたいと思います。

まずは明日も頑張って仕事に行かねば……
そんな、こんなで、今日の日記は、これにてオシマイ。


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ここのところ、ちょいと「くたびれモード」なので
ネット接続時間が激減しております。
あちこち不義理をしつつ、メールも溜めておりまするが
「日記」や「HP」見てるだけ〜〜〜は続けています。かたじけない。
↑それなのに自分の日記と掲示板だけはフル稼動中(^^ゞ
では、みなさま方、明日も良いお休みを。
明日もお仕事の方は、頑張ってお仕事を。

         白蓮@読み逃げ・押し逃げ・通りすがり名人 拝


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