白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2003年06月06日(金) 贈り物を選ぶ。

仕事帰り、本屋へ買い物に行った。
当たり前だが本を買いに。

本好きの友人にプレゼントする本を探すのって、けっこう大変。
どんなに相手が好きそうな本だったとしても
お手軽に手に入れることの出来る文庫本は駄目だし
たぶん好きであろうことが予想される本だと
すでに持っていることが多かったりする。
いっそのこと、自分の趣味を押し付ける……てなテもあるが
ハズレた時の痛手を思うと、思い切れなかったりする。

分難なところで画集、イラスト集、イラストエッセイ、絵本
……あたりを選んでしまうことが多い。
今回は相手が好きそうなイラストエッセイと、私の好きな絵本を選んだ。

プレゼントを贈る時って、ものごく悩んでしまうことが多いのだが
私は、あまり後々まで残らないものを贈るのが好きだ。
花や食べ物といった、期間限定でなくなってしまうものが最高に好き。
そうでなくても「ずっと、そこにある」という類の物でなくて
その時は嬉しいんだけど「これって誰がくれたんだっけ?」
なんて思ってくれて、気軽に捨てることが出来るものか
そうでなければ、使いまくって、痛んで捨てられるようなものがいい。

そんな訳で、人に本を贈るのは、ものすごく悩む。

楽しむだけ楽しんで、本のエキスを吸い取っちゃったら
リサイクルに出すなり、人にあげるなりして欲しいと思うのだ。
「残らない」ってこと「忘れちゃう」ってことは
新しいことを吸収するための布石のようにも思えるし。
「今、一瞬が楽しければいいや」とまでは言わないけれども
ずっと、ずっと後を引くものよりも
スッキリ、サッパリ、キッパリ、バッサリな方が
私の性には合っているらしい。

せっかく本屋に行ったのだから、自分の本も買おうと思ったのだけど
贈り物を選ぶだけで、ひどく消耗してしまったので
何も買わずに本屋を後にした。
図書館の本や、古本屋さんに並んでいる本は
ひっそりと、しめやかに「並んでいる」という感じなのだが
本屋に並ぶ本達は、新鮮な分だけ、お喋りで自己主張が強い。
今日は彼らの訴えを聞いているだけで、すっくり草臥れてしまった。

明日は土曜日。図書館へ本を仕入れに行かなくちゃ。
とりあえず、そんなこんなで今日の日記は、これにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年06月06日(木) 優しい人ほど涙を流す

白蓮 |MAILHP