白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年07月28日(日) お節介の血。

私の母(通称 乙女な母)という人は
どうしたものか自立心が低くて
おおよそ1人で生きて行けるタイプではない人間である。
↑ゆえに、少々ウザイ時アリ。
なのに、それなのに……パワフルにお節介だったりする。
一言で言うば、善良で、かつ、お節介オバチャンなのだ。

お向いに住む1人暮らしの婆様の世話を焼くのは良いのだが
最近では「母娘か親戚?」というような関係を気付き上げ
婆様の病院の付き添いだの、入院の手配までしたりしている。

愚弟は「気持ちは分るけれど、いい加減にしたらいいのに」と言うが
私は、母の好きなようにすれば良いと思っている。
母からお節介を取り上げてしまったら
母はきっとオカシクなってしまうだろう。
人間って「それが無ければ死んぢゃうかも」ってくらいに
熱中することの1つ、2つはあった方がいいと思うのだが
石頭コンコンチキの愚弟には、いまいち理解が足りないようだ。

もちろん、婆様の家族からクレームがつくようなら問題なのだが
婆様の家族から「よろしくお願いします」
と家の鍵を托されていることを思うと
今のところは、その心配はなさそうな感じである。

思えば……乙女な母を生んだ人も、お節介な人間だった。
祖母は、古い小説にでも出てきそうなほど世話好きな人だったのだ。
母の身体のには、親から受け継いだ「お節介の血」が流れているのだろう。
たぶん、乙女な母のお節介は、頭で考えのことではなくて
本能的に、気が付いたら身体が動いているんだろうなぁ……と思う。
そして私は、乙女な母の、そんなところは嫌いぢゃない。

乙女なは母は、世話好き、お節介好きな上に子供も好きなので
そろそろ同世代の友人達が、孫の世話に夢中になりつつある現在
「早く孫の顔が見たい」熱が急激に高まっている。
不肖の娘としては、ちょっと心苦しく思ったりするが
しかしながら、こればっかりは、ど〜にも、こ〜にも。
大急ぎで1発目中で仕込みが成功したとしても
乙女な母に孫の顔を見せてやれるのは10月10日後なのだ。
どうせなら、もう少し待ってもらうという方向で……

今日は乙女な母と、愚弟とで、向いの婆様の見舞いに行ったようだ。
婆様は介抱に向かっているとのこと。
あと、何度入退院を繰り返すかは分からないし
生命には必ず寿命があるので、なんとも言い難いが
もう少し元気でいて欲しいなぁ……と思う。

婆様の全快を祈りつつ
今日の日記は、これにてオシマイ。


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