白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年07月27日(土) 足フェチ系?

昨日は、終電帰宅だった。
奈良盆地から、大阪へ向かう終電車は、快速でなくて各駅停車。
車両に乗客は1人か、2人。もはや見慣れた光景といった感じ。
4列型のボックスシートを2列にして、寝て帰ろうと目を閉じた。
くたびれていたので、即行で爆睡体制。
ここまでは通常通りのパターン。

が……

なにかに「足」を触わられているような気がした。
……と言っても、私の前は2列シートの背もたれなので
足を触わられるなんてことは、あるはずがないと思いつつ
どうしても気になったので、薄目を開けてみると……
背もたれと、座席の隙間から、ニョロリと手が伸びていて
私の足を撫で回しているではないか!
あまりのことに、眠気なんて、どこかへ吹き飛んでしまった。

落ち着いて観察してみると、前の座席に座っている30代くらいの男性が
前の座席から、シートの背もたれ越しに振り向く形でこちらを見ながら
わずかな隙間から手を突っ込んで、私の足を撫で回していた。
いわゆる、1つの痴漢行為……ってところなのだが
奇妙なことに「足」といっても
足首から先の靴をはいている部分だけなのだ。
いわゆる、1つの「足フェチ」って感じなのだろう。
小さな子供が、お気に入りのぬいぐるみを撫でているような撫でっぷり。
彼は非常に幸せそうな表情を浮かべていた。

微妙に困ってしまった。
人の多い時なら「やめてください」と言うなり、席を立つなりできるが
ほぼ無人に近い状態なのだ。しかも田舎沿線は1駅の区間が長い。
下手に相手を刺激したりすると、逃げ場がなくて厄介である。
これが、もっとヤバイ痴漢だったら、それでも逃げようと思うだろうが
「足先」だけに、危険をおかしてまで行動に出る必要性って?

私は、とりあえず寝たふりで通すことに。

彼は自分が降りるまで、私の足を撫で続けて
私よりも手前の駅で降車した。
↑彼の方が先に降りてくれたのは、ちょっとラッキーだった。

それにしても……「フェチ系痴漢」なんて人がいるだなんて驚きだった。
世の中には、色々な人がいるもんだなぁ。
吃驚もしたし、気味が悪かったけれど
ある意味において興味深い体験だった。
自分の知っている世界だけが、世界ではないんだなぁ……と。

ちょっくら動揺したが、まぁ、終わりよければすべて良しということで
今日の日記は、これにてオシマイ。


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