白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年06月26日(水) 病気について思うこと

『エンピツ日記』で日記を書くようになって、ネット知人がいっきに増えた。
狭い世界しか知らない私にとって、それは嬉しいことである。
色々な日記を、ぼちぼち読ませていただいてる中で
「闘病日記」を書いておられる方も何人かいらして
なんか、こぅ……
他人事でないモノを感じながら読んぢゃっている自分がいる。

現在、愚弟が療養中ということや、母が病気がちだったりすることや
他にも色々と理由はあるのだけれども
「闘病日記」に共感してしまう最大の理由は
私自身が、その昔「虚弱児童」だったことが原因なのだと思う。

その昔……私は俗に言う「難病」と称される病気にかかっていた。
「血小板減少性紫斑症」と長ったらしい名前を持つその病気は
止血機能が極端に低下して「出血したら止まらない」という症状があり
ランドセルを背負って大学病院に行ってから登校する……という
ちょっぴり不便な子供時代を過ごしたのである。

血液の病を持つ少女……というと
「薄幸の美少女」を思い浮かべてしまいがちだが
実際は「薄幸の美少女」どころか
「笑点のレギュラー陣」かと思ってしまうほどに
なんとも、なさけない毎日だった。
「貧血が……」などとバッタリ倒れる……なんてシュチュエーションぢゃなくて
毎日が「鼻血」との戦いだったのだ。
病気になって最初に教わったことは
「鼻血が出たら、止血して、下を向くこと。上を向いてはイケマセン」
……ということだった。
「鼻血」と言っても、鼻の穴に綿詰めておけば、そのうち止まる
……ってなタイプのものではなく、鼻から口からダバダバ出血するので
鼻に綿詰めて上を向いたりなんかすると
「鼻血が呼吸器官に流れ込んで窒息死する恐れ」があったのだ。

真実は小説よりも奇なり……とは言うものの
「鼻血で窒息死」なんて笑い者過ぎる……と世の無常を感じたものだった。
「どうせ病気になるなら、もっと素敵系が良かった」などと
本気で思っていた当時の私は、少々頭の働きが悪かったのかも知れない。

そんな話は、さて置いて……

病気になって、何が辛いかってことを今日は書きたかったのだ。
病気になると当たり前だが、身体的にも辛いこと満載である。
痛かったり、苦しかったり、辛い検査があったりと
「辛いこと」なんて書き出したらキリがないんぢゃないかと思う。
それ以上に辛いのは「気持ち的」な部分ぢゃないかと思ったりする。

どうして、自分は、こんな身体になっちゃったんだろう…と思ったり
自由に動けない自分を歯がゆく思ったり
どんどん成長していく人達から、置いていかれるような気がしたり
苛立ちとか、焦りとか、孤独とか……
そういった感情が、けっこうキツかったりするんぢゃないかと思う。
……って言うか、少なくとも私は、そうだったな。

病気ってのは、誰が悪い訳でも、なんでもないって分かっているのに
どうしても、何かを…誰かを責めたくなるから不思議である。

……とか、なんとか。
「だから、なに?」ってなツッコミを入れられると何も言えないほどに
こんなこと書いてみたところで
具体的に「なにが、どう」って訳ぢゃないのだが
「闘病日記」を書いている人に
辛いだろうけど、責めちゃダメよぉ〜とか……
なにもできないけど、こっそり読んでますよぉ〜とか……
ちょっとエールを送ってみようと思ったりした訳で。
自分の日記スペースだし、個人的なこと書いてもイイかなぁ…みたいな。

最近、なぜだか真面目ネタが続いているなぁ〜と首を傾げつつ
今日の日記は、これにてオシマイ。


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