白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年03月06日(水) 『指輪物語』〜あんがい頑張れたりするんだね〜

今日は母と愚弟を引き連れて
『ロード・オブ・ザ・リング』を観に行った。
朝、1番の上映を狙っていたのだけれど寝坊して挫折。
午後、1番の上映を目指して出かける。
混雑しているだろと思っていたのだけれど
平日の郊外型映画館は、それほど混んでいなくて、ゆっくり座れた。

いやぁ。面白かったです。

あのテの映画に、グダグタ批評するなんて野暮の骨頂。
エンターティメントの要素が高い映画は
観る人間が、どれだけ楽しめるか……ってところが鑑賞のツボだと思う。
三部作ということで、途中で話が終わってしまっていても
原作ファンのイメージとズレがあったりなんかしても
豪華な映像と、ドキドキの物語と、美しい音楽と
美女と男前の顔が拝めたのなら、もう、それ以上は望むまい。

物語はファンタジーの王道だったりして
「旅」だの「仲間」だの「友情」だの「困難」だのが山盛り大サービス。
山あり谷あり、飽きのこない構成になっていた。
登場人物のそれぞれが、完璧でなく、欠点を持っていたりして
疑心暗鬼になったり、思いとは裏腹に仲間の足を引っ張ってしまったり
それに追い討ちをかけるような大変な出来事があったりして
主人公サイドにたって観ていると、落ち着いていられない展開なのだけれど
人間って(作品には人間外の種族が多いのだが)大変なことがあっても
いざって時には、あんがい頑張れたりするんだなぁ〜と感心したりもした。
↑頑張らなければ種族が滅亡しちゃう…というお話なのだ。

セリフ回しもなにげ〜に巧みで
言葉のマジックに、まんまとハマったりもした。
中でも、あまりに酷い状況に主人公が凹んでしまった時
主人公を導く役目を持つ老魔法使いの言葉が印象的だった。

困難が襲ってきた時、後悔したり、迷ったりする事もあるだろう。
だが、迷ってみたところで、すでに遅い。
自分ができること、なすべきことを考え
前に進むことこそが大切なのだ。

そ〜〜だよねぇ〜〜。
理屈では分かっていても、迷っちゃったりするんだよねぇ。
でも、来ちゃったものは仕方ないし、回避する事は出来ないんだよねぇ〜
だったら、とりあえず、進むしかないんだよねぇ。

なんとなく、老魔法使いから直々に説教されたような気分になって
ちょっとだけ背筋が伸びたような気がした。

とにかく面白い作品だったと思う。
たとえ主人公の仲間に弓の名手のエルフの王子がいて
なにげなくオイシイ場面を、かっさらっていったのが事実だとしても
そして、彼の髪が流れるような金髪で男前だったのが事実だったとしても
たとえ私がエルフの王子の美貌に忘我してしまったのが事実だとしても
その点を引いてみたところで「面白かった」と言える作品だった。

夕食は愚弟の「壮行会」ということで愚弟のリクエストにより回転寿司屋へ。
理想は「回っていない寿司」なのだろうが、まぁ、それは勘弁してもらう。
回っている寿司だったが、それでも美味しくて、おなか一杯食べた。
それなりに楽しい1日だったように思う。
この波に乗じて、検査結果が良いといいのになぁ。

乙女な母も、愚弟もご機嫌な様子なので私も嬉しい。
明日は、自分のためだけに休日を使いたいと思う。
映画の感想など書いてみたりしたところで
今日の日記は、これにてオシマイ。


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