白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2001年12月16日(日) 姉と弟の甘やかな秘密。

愚弟と私の間には甘やかで豊潤な秘密があったりする。
その秘密を語る前に、まずは秘密を持つにいたった経緯など。

我が家は父から受けた苦い経験から「エブリディ・飲酒」は御法度である。
ぢつは「乙女」な母は乙女なのに、どうしたものかイケる口で
何がしかの理由を付けては呑みたがるのだが
母はC型肝炎を持っているので、そうそう呑ませたくなかったりするのだ。

愚弟はクソ真面目な風紀委員のよう「エデリディ化」を阻止している。
私は「気持ちは分かるけどさぁ」と、のらくら「エデリディ化」を阻止している。
ほとんど「アルコールを控えましょう推進会」のようだ。

しかし困ったことに「アルコールを控えましょう推進会」の実行委員は
けっこうアルコールが好きだったりするのだ。
寝る前とか「ちょびっと」呑みたい日もあったりするのに
母に「控えよう」と言う手前、大っぴらに呑めなかったりする。

で、姉と弟は秘密を共有することになった。
弟の洋服ダンスに「内緒のお酒」をストックしておいて共同で呑む。
顔を突き合わせて呑むって事ではなくて
お互いに、好きな時に、ちょびっとづつ呑むってことで。

昨日の晩は、冷え込んでいたし、仕事で相当くたびれていたので
「ちょこっと」引っかけて寝よう
とて、私は弟の洋服ダンスを開けた。
なんとまぁ。ものすごい勢いで「内緒のウィスキー」が減っている。
呑むためのお酒なので減るのは当然だし
ましてや呑み手が2人ともなるとスピードだって速くもなろう。

「けっこう減ったよなぁ。あんたも、だいぶん呑んだんやねぇ」
そう言ってコップに、ちょびっとだけウィスキーを注ぐ私に
弟はキッパリと言い放った。

「俺、ここんとこ一滴も呑んでないねんけど」

………なんてこったい。
どうやら私は「2人のお酒」を「1人」で呑んでいたらしい。
私が「ちょこっと」呑みたい時、弟はすでに寝ていることが多くて
私は深夜、暗がりの中でガサゴソ弟の部屋に侵入して
まるで悪戯な小人か、妖怪のようにコソコソっと、お酒を失敬していて
暗がりでは「瓶の残量」を確認できるはずもなく
「どれだけ減っている」か全く知らなかったのだ。

弟は「ふふん」と鼻で笑っただけで何も言わなかったけれど
アルコールは極力控えようと堅く心に誓った。

自分の「しでかした事」ってヤツは誰かに指摘されることはなくても
自分自身が、よ〜く分かっているのですね。うむ。
反省だけなら猿でもできるが、まずは反省。
反省したところで、今日の日記は、これにて終了。


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