金色の夢を、ずっと見てる

2010年08月27日(金) 割と上手い方だと思うんです。

安全運転研修とやらに行ってきました。


これ、数年前までは職員全員で近くの自動車学校に行って、職員2人と教官で3人セットで近所を運転して、基本的な運転技術や注意点なんかを見てもらう…という研修でした。

ところが、去年ぐらいからかなぁ、ちょいと郊外にある某自動車メーカーの研修施設に行って、急ブレーキの体験とか安全確認の基本を実地訓練するという研修に変わったんです。で、施設内のサーキットを利用しての研修なので一度に何十人も行くわけにはいかず(サーキット内で渋滞してしまう)、1回につき10人ずつぐらいと小分けして順番に行くようになったんです。



なぜか、その研修に私も行かされました。え〜、社用車で外出なんて年に2〜3回あるかないかぐらいなのに?

研修は午後からだったんですが、朝から、同じく今日研修に行くフジタさん(仮名)に乗せて行ってもらうといいよ〜なんて部長が言ってたのであーそうですねーなんて言ってたんですが、どうやらその話はフジタさんには伝わってなかったらしく(苦笑)昼前になって部長に
「あれ?咲良さん、フジタくんと一緒に行かなかったの?フジタくん、さっきもう出たけど」
と言われてビックリ。そうか、乗せて行ってもらうなら自分でフジタさんに交渉しなきゃいけなかったのか(笑)

というわけで、1人で社用車で現地に行きました。研修室に入って行ったら
「あれ?咲良さんも今日だったんですか?じゃぁ声かければ良かったですね」
とフジタさんもビックリ(苦笑)いやまぁ私は助手席に乗ると車酔いするので、自分で運転して行った方がラクだったからいいんですけど(^^;



まず最初に、指導官の方のちょっとした講義。興味深かったのは
「世間では悪評ばかりのゆとり教育ですが、運転の面では意外な結果が出てるんですよ」
という話。

ゆとり教育って言えば、優劣をつけないという名目のもと、運動会で徒競争に順位をつけずに全員手をつないで横一列でゴールさせたとか、男女平等という名目のもと、男子も女子も同じ教室で体育の着替えをさせたとか
「アホかー!」
というような話をよく聞きました。ところが、この『競争心を煽らない』という点が、『運転中に追い越されても気にしないし自分が前に出ようという気がないので、結果として安全運転に繋がってる』という意外な結果が出てるんだそうです。はー、まさかそんな所で。



で、そんな話を交えつつ安全関係の話を30分ほど聞いて、その後外に出て実際に車を使っての研修。運転席からの死角の実験で、1人が運転席に座って、指導官が車の後ろでどんどん遠ざかって行くからバックミラーで指導官の全身が見えたら合図してください…というのをやってくれたんですが、指導官の方が相当遠ざかってやっと運転席のおじさんが手を挙げたので驚きました。車の後ろってあんなに遠くまで死角があるのね。教本とかで『○メートルぐらい』なんて文章で見た事はあったけど、数字よりリアルに判りましたよ。


その後、2人1組で車に乗ってサーキットに出て、まずは濡れた路面での急ブレーキ体験。直線を走ってきて、道沿いにコーンが並んでる所でABSが作動するぐらいの急ブレーキを踏んで止まってください、という実験です。40km/hの時と60km/hの時と2回で、まずはペアを組んだウエムラさんから。

私は助手席に乗ってたんですが、ここで急ブレーキ来るぞ!って判って身構えてても結構な衝撃がくるんですね。こりゃー全然予測してなくて油断しきってる時に踏まれたら、相当な衝撃なんだろうな〜と実感したらちょっと怖くなりました。

そしてメンバー交代して私も同じように。結構思いっきりブレーキ踏んだつもりだったんだけど、1回目(40km/hの時)はABSが作動しませんでした。あれってタイヤがロックされてかなり激しくガガガガッ!って音がするんで、壊れるんじゃないかって気がして怖いんだよね(^^;



次は、バックの練習。蛇行するサーキットをバックで走るだけで結構難しいんですが、ここではさらに、等間隔で置かれたコーンをジグザグしながらバックで走れと!コースとしては
1.等間隔で置かれたコーンの間をバックでスラローム。
2.S字状にカーブしたサーキットを走行。
3.2つのコーンの間を通り抜け4連発。しかも直線じゃない。
4.再びサーキットを走って(もちろんS字)スタート地点まで戻る。
という内容。これを全部バックで。うっわ〜、不安だな〜……なんて思ってたんですが。



先に相方のウエムラさんが挑戦したんですが、こう言っては申し訳ないけど、ビックリするぐらいバックが下手でした(苦笑)←この表現、なんか誤解を招くな(--;


その日は全部で5台の車が出てて、私達が乗ってたのは4号車。まず指導官の車が行って、その後に1号車から順に続くわけですが、ウエムラさん、まず最初のバックスラロームで時間かかり過ぎて大きく引き離され、そこが終わった後のS字サーキットで
「あれ?ここってコース通りに行くの?直接あっち(コーン通り抜け)に行っていいの?」
と判らなくなり、ショートカットでコーン通り抜けに行っちゃった(笑)

当然のようにコーン通り抜けでもおそろしく時間がかかり、最後のサーキットS字では指導官から
「あ、もう直接(コース通りじゃなく)戻ってきていいですよ〜」
と言われる羽目に。


バックスラロームの時点で
「え?なんでそんなにゆっくりなの?ていうか、『できるだけコーンギリギリに通った方が無駄な動きが少ない』ってさっき言われたのに、なんでそんなに大回りするの?どこ見てるの?」
と思ったのですが、一事が万事そんな調子。途中で指導官の方から言われてました。

「ウエムラさん、ミラーじゃなくて直接振り返って見ようとしちゃうでしょ。ダメですよ、それ典型的な『バックが下手な人』のパターンです。振り返って直接見てからミラーで見ると余計わけ判らなくなるから、基本的にはミラーで見るのがメイン!バックミラーやサイドミラーでコーンの位置を確認した方がいいんです」

なるほど。確かにウエムラさんはやたら振り返ってる。

指導官いわく
「振り返って直接見ちゃうと、いざ運転しようとした時に左右が混乱するんですよ。バックで右に寄りたい、あれ?じゃぁハンドルはどっちに切ったらいいんだ?って頭で考えちゃうから、余計にわからなくなるんです。前進だろうがバックだろうが、曲がりたい方向にハンドルを切るってのは共通。理屈で考えようとするから混乱するんです」
だって。ん〜確かに。



あんまりこういう事言っちゃいけないのかもしれないけど、なんとなく『男の人は運転が上手だ』っていう先入観があるんですよね(^^; だからって逆で『女の人は運転が下手だ』って言われると腹が立つんだけど(笑)でもやっぱりどうしても『男の人の方がうまいはず』っていう感覚があるので、ウエムラさんの運転は正直かなり驚きでした。危うく酔うとこでした。


そしてこれも本人には絶対言えないんだけど、間違いなく私の方がうまかったです(笑)




研修が終わったのは16時半。ここから会社まで1時間ぐらいかかる。しかも時間的に渋滞が予想されるのでもっとかかる。………こりゃ保育園のお迎え遅くなるな。

案の定、会社に戻ってちょいと片づけて、迎えに行けたのは18時半過ぎでした。ラスト2人だったよ…それはそれで、うちが帰ったらもう1人の子が最後の1人になっちゃって寂しそうだったのでちょっと申し訳なかったですが。


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咲良 [MAIL]

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