金色の夢を、ずっと見てる

2009年01月20日(火) ようやくドラマの感想。

ようやく秋のドラマを見終わったので、感想など。

……えーと、先に断っておきますが、今回挫折したものが多いです。結局最後までちゃんと見たのって、『流星の絆』と『SCANDAL』と『ブラッディ・マンデイ』だけでした。なのでまずはその3作から。


『流星の絆』
今期、私的最大のヒットは迷いなくこれでしたね。詐欺の劇中劇という小ネタもはさみつつ、基本的にはシリアスでまとまってて良かったと思います。ラストで、ずっと3兄妹の事を気にかけて事件を追い続けていた刑事・柏原さん(三浦友和)が真犯人だったとわかった時には泣きました。それまでのいろんな伏線や予告で
「もしかして…?いや、まさかね?」
とは思ってたんですが。

原作では、功一(二宮くん)が柏原さんを問い詰めて真実を明らかにした後、その場で柏原さんはビルの屋上から飛び降りるらしいんですね。でもドラマではそうせずに、功一に
「生きて償え」
と言わせた。そして原作にはなかった功一の出所後の話も描かれていて、原作よりも救いの多い出来になってたそうです。それは正解だったんじゃないかな。

本屋で見かける原作の帯に、泰輔(錦戸くん)の
『あいつは本気で俺達の仇の息子に惚れてるよ』
という台詞が書いてあって、見るたびに気になってたんですよ。ドラマで泰輔が功一にそれを言うシーンで、それに対して
「ん?知ってるよ?」
と答えた功一の軽い口調と、その直後に
「それでいいのかよ!?」
と声を荒げた泰輔に
「いいわけねぇだろう!!」
と怒鳴り返した功一。その落差がドキッとするほど激しくて、二宮君の演技力が高い評価を得てる事をしみじみ納得しました。戸田恵梨香ちゃんや要潤はもちろん、すべてのキャストがよかったなぁ。

原作、早く文庫にならないかな(笑)



『SCANDAL』
これ、見始めた時の感想では
「ストーリーは気になるけど、なーんかイラッとするから見たいような見たくないような」
って書いてるんですね。で、まぁせめて2回目ぐらいまで見てから決めようかな…と思ってたんですが、見始めたら気になっちゃって。結局、最後まで見てしまいました(苦笑)だってどんどん謎が深まっていくんだもん。

結婚式の日に失踪した花嫁っていう最大の事件があって、さらに4人それぞれの家庭でもいろんな問題やちょっとした事件が起こっていく。気になるネタが多すぎて、最初に感じてた4人のヒロインに感じてた軽くイラッと来る感じがどっか行っちゃいました。で、見終わってみたら、すごくおもしろかった。


女癖の悪い旦那にやきもきしつつ、でもかっこつけて余裕ある“できた妻”を演じようとしちゃう貴子(鈴木京香)とか、略奪愛を成就させてラブラブなんだけどなぜか満たされない真由子(吹石一恵)とか、地位は安定してるけどどケチな旦那に不満を抱えつつ妄想のブログで憂さを晴らすひとみ(長谷川京子)とか、働かない夫の尻を叩きつつ、本当はもう死んでる息子を引きこもりだと言い通して芝居を続けるたまき(桃井かおり)とか。

日常のちょっとした不満(ご飯作っても食べてくれないとか、髪型変えたのに旦那が気付かないとか)リアルにちょこちょこ描かれてて
「あ〜〜〜わかるわかる!あるよ、そういう事!!」
とつい共感してしまうんだよね。

最終回で、5組の夫婦(理佐子と久木田さんも含む)それぞれの再生の場面では思わず泣いてしまいました。形は違えどそれぞれに幸せになろうと相手と向き合う姿が、全部少しずつ自分にも当てはまる気がして。でも終わった後は
「あ〜良かった」
ってすっきりした気分になれました。うん、おもしろかったですね。



『ブラッディ・マンデイ』
これまたはまりました。だって毎回怪しい人が出てくるし裏切り者も出てくるし、なんかもう本当は誰が味方なの!?って。

ラスボス(笑)の正体には度肝抜かれましたが、いかにも怪しげに伏線張られてた通り音弥(佐藤健)がテロリストじゃなくて良かった。それじゃあんまり藤丸(三浦春馬)がかわいそう過ぎる。

最終回、お父さんの腎臓を移植されたはるかちゃんが藤丸に
「今年のクリスマスは3人一緒だね」
って言った時の藤丸の表情は秀逸でした。じわっと涙目になって、でもそのまま
「そうだな」
って妹に笑いかける。少しずつ涙が滲んでくるあの絶妙な間。三浦春馬くん、本当に将来が楽しみな若手です。


それにしても、登場人物がすごくアップになるシーンが多いな〜と思いました。でも、三浦くんを筆頭に佐藤健くんも、吉瀬美智子さんも吉沢悠さんも芦名星ちゃんも成宮寛貴くんも、アップに耐える俳優さんが多くて素晴らしかったです(笑)藤丸と音弥がちゃんと仲直りできたかどうかだけがちょっと気がかり。なんか意味ありげな終わり方してるし。



このドラマって、非日常すぎて登場人物に感情移入しにくいんですよね。だから余計に、純粋にフィクションとして楽しめたのかも。見応えのあるドラマでした。






そしてここからは、見るつもりだったけど挫折しちゃった編。

『小児救命』
好きなんだけどね、小西真奈美……なんつーか、ぶっちゃけ『理想を求めすぎる』所が見ててしんどくなっちゃいました。

理想と現実のギャップって誰でも大なり小なり抱えてると思うんです。その中でなんとか折り合いつけてやっていくんだろうけど、この“そら先生”は絶対諦めない。ひたすら理想を実現しようと無理をする。その一途さと、でも微妙に要領が悪いところ(苦笑)が、なんか見てて居心地悪くて。

あと、各回のサブタイトルに必ず『女医』って入ってるのがなんか鬱陶しくてですね。『女医、涙の決断』とか『女医が奇跡を起こす!』とか。普通に役名で書いてくれればいいものを、わざわざ女医って繰り返すからなんかイライラしたの。それも1つの原因かな。


『ギラギラ』
これは〜…運が悪かった、って事になるのかな(苦笑)

ドラマは基本的に全部録画して後で見るんですが、9時台ってたまにリアルタイムで見れちゃうんですよね。で、例えば4回目を飛ばして5回目を見ちゃったりすると、もう4回目を見る気が失せるんです。何か起こったんだろうけど、5回目を見た事によってそれがどういう風に決着がついたのかが判ってるからもういいや、って。このドラマはそれが多かったの。そうやって見たり見なかったりしてるうちに、飽きちゃった。


『Room of King』
これはかなり初期で飽きました。話の展開があまりに荒唐無稽過ぎたのと、ヒロインであるはずの鈴木杏ちゃんがどうしてもかわいく見えなくて。

一応、公式サイトでストーリーはチェックしましたが、それでも
「あ、やっぱり見よう」
という気にならなかったので、残念ながらそこまではまらなかったという事で。


『イノセント・ラヴ』
これも録画して途中までは見てたんですが…ん〜、なんだろう。はまりきれなかった。しかもよりに寄って最終回の日に、裏で大泉洋ちゃん主演のドラマ『波乗りレストラン』(日テレでやってた、サザンの曲をモチーフに毎日不規則な時間にショートドラマを放送するという企画)の総集編があったんですよ。そりゃ洋ちゃん撮ります。自動的に、『イノセント・ラヴ』の最終回はごめんなさいって事に。

結果、もともと
「う〜ん…気にはなるんだよな。一応見とくか?」
っていうテンションの低さだったうえに、最終回を録画しなかったとなると、もうテンションだだ下がり(苦笑)撮ったまま見てなかった数回分も消しちゃいました。


『セレブと貧乏太郎』
これはまぁ予想通り脱落。結局、リアルタイムで見れた最初の2回しか見てません。


『チーム・バチスタの栄光』
途中までは旦那が見る時に一緒に見たり見なかったりしてたんですが、多分最終回のあたりは私がいない時に見たんでしょうね。気がついたら終わっちゃってました。また私も熱心に見てたわけでもないので、
「あれ?そういえば最終回は見たの?」
ってぐらいで。結末はちょっと気になるので原作を買ってみようかなと思いましたが、確かあれって『原作と違う衝撃の結末!』とか始まる前に言ってなかったっけ(^^;



こんなとこですね〜。思った以上に脱落が多くて、我ながらびっくり。新ドラマも続々始まってるので、とりあえず一通り初回だけでも見てからまたレビュー書きたいと思います。


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咲良 [MAIL]

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