金色の夢を、ずっと見てる

2009年01月11日(日) 宮崎で結婚式・続き。

さて、昨夜の二次会の話からです。


正直、行こうかどうしようかかなり迷ったんですよ。だって地理が全然わからないし、クミちゃんの友達も誰も知らない。それに、やっぱり朝から緊張しながら長距離運転してきて着物で披露宴。結構疲れてました。二次会が終わったら部屋に遊びに行くよ!とも言ってくれてたし、無理して行かなくても部屋でゆっくりして待っててもいいんじゃないか?って。

でも、クミちゃんは私の結婚式の時は二次会にも来てくれたんだよね。クミちゃんは学生時代熊本に住んでたから地理的な不安はあまりなかったかもしれないけど、周囲が知らない人ばっかりっていう状況は同じ。私の時はよっしーは招待してなかったし。それでも来てくれたのは本当に嬉しかったもん。恩返しってわけじゃないけど、せっかく招待してくれたんだから同じだけの礼を尽くそう。何より、頑張って宮崎まで来たのに、このままじゃ全然クミちゃんと話せないじゃないか!(笑)


ってわけで、部屋で一息ついてからクミちゃんに電話してみました。二次会の店までの行き方を聞いてみようと思ってたら
「うちらも、着替えて軽く食事して、今一息ついたとこなんだ。これから出るから、一緒に(タクシー)乗って行く?」
と誘ってくれました。

いいのかな〜と思いましたが、行く先も交通手段も同じなのに別々に行く理由もないし…って事で、お言葉に甘えて同乗させてもらいました。


タクシーを降りた所に旦那さんの後輩である幹事さんが迎えに来てくれてて、そこから歩く事5分ほど。着いたのは、小さなスナックでした。

スナックっていうか、パブ?通りすがりに入る人は確実にいないだろうなって感じの、ビルの2階にある本当に小さな店。ボックス席とカウンター、合わせても15人座れるかどうかってぐらい。店員さんは男の人が2人と、一応女性も2人いるんだけど、ホステスさんとかキャバ嬢っていうよりは本当に単なるバイトの女の子って感じ。だってほぼ普段着なんだもん。なんつーか、会社の飲み会とかで二次会で行く店を彷彿とさせました。お姉さん達がスーツやワンピースでオシャレしてる分、そっちの方がまだマシかも。

えぇ、ぶっちゃけ、学生時代によく行ってたような『2時間飲み放題で2,500円』とかの店だったと思います(苦笑)そしてクミちゃんはどうやら本当に自分の友達にはほとんど声をかけなかったらしく、クミちゃん側の出席者は私だけでした。みんな子供がいたり、披露宴が終わったら地元(市外)に帰る人が多いから、来れる人はほとんどいないと思う…って言ってたんだよね。そして、来れないだろうとわかってるからこそ、『行けなくてごめんね』と気を使わせたら悪いから最初から声をかけないつもり、と。


結果的に、二次会の間はほとんどクミちゃんを独占してがっつりおしゃべりできました(笑)クミちゃんとしても、旦那さんの同僚ばっかりが飲んでるところにぽつんと参加するのもあまり楽しみではなかったようで(ま、そりゃそうだ)たくさん話せて喜んでくれてたようです。やっぱり行って良かった。


その店にいた女の子のうちの片方が、途中で唐突に
「私、いくつに見えます?」
と話しかけてきました。

ちょうどその時、クミちゃんは旦那さんと一緒に別の店(旦那さんの学生時代の友達が自発的に集まって飲んでた店)に顔を出しに行ってて、私1人でヒマそうに見えたんでしょうね。一応店員さんだし、気を使って話しかけてくれたのかな〜と思いましたが、それにしてもなんの前触れもなく
「私、いくつに見えます?」
って…どんな切り口だ、とちょっと笑いそうになりながら
「そうだな〜…」
と考える。

いや、もう正直言うと化粧が濃くてよくわかんないんだけど(笑)肌の感じから若いなって事だけはわかる。こういう状況では見えた年齢より2〜3歳下に言ってあげるのがマナーだと判っちゃいるんだが(あたしゃオッサンか)、同性相手にそこまで気を使う必要もなかろう。という事で、見えた通り
「…20…2、3ぐらい?」
と答えてみました。すると
「聞いた!?あたし、23に見えるんだって!!」
と男性の店員さん相手にいきなりテンション上がる彼女。

あれ?もうちょっと上だったのか?と思ったら、隣に座ってた幹事さんも同じように感じたらしく
「え?実は27ぐらいいっちゃってるとか?」
と尋ねる。彼女はますます大笑いして
「これ、答え言っちゃっていいのかな〜」
と首をかしげなが言いました。



「18歳です。平成2年生まれ




……いや、言っちゃダメだろ、それ(苦笑)



冗談かと思いましたが、その後の様子を見てたらどうも本当っぽい。彼女、シブガキ隊を知りませんでした。さらに、チェッカーズも知りませんでした。記憶の中で一番古いアイドルは誰?という質問に、しばらく考えてから
「……よーおこーそー、ここーへー、あそぼーよパラダイス♪って人達」

光GENJIの事のようです。私、小学生でしたわ……。


旦那さんの同僚の方達の年齢層が、一番若くて26歳、上は40過ぎだったんですが、カラオケの選曲が渋いんですね。シブガキ隊から始まって、BOOWYメドレー、浜省メドレー、チェッカーズメドレーに締めは尾崎メドレー。私でも
「一部はリアルタイムで知ってるけど、大半は本物を聞いた覚えはほとんどない」
ってレベル。

で、チェッカーズメドレーの中に『涙のリクエスト』が入ってて、男性陣が皆腕をぐるぐる回しながら歌ってたんです。そしたら彼女、とりあえず真似して盛り上がりながら、こそっと私に
「この動き、なんですか?」
……(^^; そうだよね、18なら知らないよね、と思い
「フミヤがあーやって歌ってたの」
と答えると、そこで驚愕の言葉が。



「フミヤって誰ですか?」




………え、そこから!?


あれ?フミヤって今でも人気あるよね?もしかして、18ぐらいの世代ではフミヤもすでに過去の人なの?と唖然としながら
「誰、って……藤井フミヤ、知らない?」
と答えると、ちょっと考えてから
「あー!チェッカーズってフミヤがいたグループなんですか!」

よ、よかった、フミヤは知ってたのね……_| ̄|○



なんつーか、うちの会社にも新卒で入ってきた男の子いるけど、その彼と話す時にここまで年の差を感じた事はないんだよね。同じ18〜9歳でこうも違うものかと。次郎君が
「飲みに行っても、ハタチ前後のホステスとか何話していいかわからん」
と言ってたのが判る気がしました。(そこで彼は娘自慢をして親バカぶりを披露してくるらしいのだが)


翌日も仕事とか、そのまま市外に帰るという人ばっかりだったため、二次会が終わった時点でおとなしく解散。ん〜、やっぱり私が自分の結婚式の後に四次会まで付き合ったのは、普通に考えたら例外なんだな。


そこからホテルに帰るのかなと思ったら、旦那さんが
「せっかく宮崎に来てるし、何か地元のおいしいものでも食べに行きませんか?」
と誘ってくれました。披露宴で16〜18時ぐらいの時間にフルコースを食べてるからそんなにお腹が空いてはいなかったんだけど、ちょっとぐらいなら食べれるな〜という腹具合。結果、3人でうどんを食べに行きました。宮崎って、飲んだ後の締めにラーメンよりうどんを食べる人が多いって本当?


旦那さんが
「近くに、ちょっと変わった食べ方をさせるおいしいうどん屋さんがあるんですよ」
と連れて行ってくれたのは、カウンターのみ10席ぐらいの小さなお店でした。旦那さんお薦めの釜揚げうどんを注文。

そばちょこみたいな器に卵を割って、出された刻みネギとわさびを全部投入。わさびが全部溶けるまで混ぜたら、熱燗みたいにして温められた麺つゆを器の8分目ぐらいまで入れてさらに混ぜる。そこに、茹で上がったあつあつのうどんをつけ麺で食べるのです。これがまたおいしかったー!家でも真似してみたい食べ方でした。


食べてる途中で、旦那さんはもう1軒の学生時代の友達グループから呼び出しがかかり、
「ごめん、ちょっと行ってくるね」
と出て行かれました。クミちゃんと2人で完食して、それからタクシーでホテルに帰る。
「朝からバタバタ準備してきたから、クレンジングとか洗顔とか全部忘れてきちゃったー」
と言うので、先に私の部屋に寄って化粧だけでも落としていけと連れ込みました(笑)

だって、普段と違う化粧品でメイクされてて
「あんまり合わないみたいで、なんかさっきから肌が痒くてさ〜」
とか言ってるくせに
「一晩ぐらい、石鹸で洗って寝ても大丈夫でしょ」
とか言うんだよ。もうそういう無理がきくお年頃じゃないんだから(苦笑)




一晩ゆっくり寝て、朝は8時ぐらいに起きました。オーシャンビューの窓からは朝日が見えるのですが、実は建物自体は北向きだったらしく、朝日が予想と逆方向に見えたので焦りました。でもすばらしくいい天気です。

クミちゃんから
『朝御飯、どうする?』
のメール。いや、そりゃ食べるけど…せっかく結婚式翌日の朝なんだから、2人で食べなよ、と返信すると
『大丈夫だよー。旦那の友達も一緒かもしれないし』
という返事。

食べようと思ってたレストラン(3つの中から選べる)も同じみたいだし、このタイミングだと別々に行っても結局は店で会いそうだ。じゃぁいいか?と、これまたお言葉に甘えてご一緒させてもらいました。どこまでも新婚さんの邪魔をしてる気がする私。

クミちゃん達はもう1年以上前から一緒に住んでるから、確かに新婚さんって雰囲気ではないんだよね(^^; でも、だからこそ結婚式の翌朝ぐらいちょっとスイートなムードになっても…と思ったんですが、クミちゃんいわく
「新婚旅行でそういうのはもう満喫してきたし、旦那とはこれから毎日一緒だけど咲良とは次いつ会えるかわかんないじゃん。一緒に食べようよ」
だそうで…嬉しいような申し訳ないような。


でも、おかげで前日の二次会からこの朝食で、旦那さんとも結構ゆっくり話ができました。会社の人達の口ぶりからも、披露宴でスピーチして下さってた上司の方の言葉からも、そして実際に話してみたご本人からも、伝わってくるのは『とにかくいい人で周囲の信頼も人望も厚い人』という印象。いい人過ぎて損をする事もあるようで、しっかりもののクミちゃんといい組み合わせだなって思いました。


朝食は、メニューがとっても充実したバイキングでした。具材を選んでその場で作ってくれるオムレツがおいしかった。新婚旅行で行った沖縄のブセナテラスの朝食に負けないぐらいの充実度でしたよ。


朝食が済んだ所で、それからホテル内のブライダルサロンに小物の返却や最後の挨拶に行ってくるという2人とはお別れ。部屋に戻って、ゆっくり身支度をして、時間ギリギリにチェックアウトしました。

予想はしてたんだけど、宿泊費は新郎新婦持ち。泊まる事にした時、
『費用は自分で出すから、部屋の手配だけお願いします』
と一応言ってはいたんだけどね…もちろん、クミちゃんが熊本で私の結婚式に出席してくれた時もクミちゃんの宿泊費は私が負担したんだけど、今回は金額が全然違うもんな〜。多分、私が出した彼女の宿泊費の2倍ぐらいかかってますよ。しかも、前夜の二次会の往復のタクシー代もクミちゃんがタクシーチケットで払ってくれたし、あまりに何もかもお世話になるのは申し訳ない。


…単純に、お渡ししたご祝儀と出してくれた宿泊費がほぼ同額のはずなんです。それじゃお祝いにならんだろう。

と思って、一応フロントで
「宿泊費を自分で払いたいんですが」
と主張してみたんですが
「新郎新婦様からすでにお支払い頂いてますので」
とやんわりと断られました。あぁぁぁやっぱり(;;)

申し訳ないので、何かプレゼントでも贈ろうと思います…。



帰りは天気も良くて、行きより短時間で家に着きました。次郎君は夜は新年会の予定だったので、帰宅してまずは洗濯機をまわして、その間に荷物を片付けて、洗濯物を干して、着物をクリーニングに出してから自分のパジャマを持って実家へ。昨日から泊まってたユウと一緒に、実家で夕飯食べてから帰ってきました。


1泊2日で、総移動距離420km。ハードでしたが、結婚式も良かったし、クミちゃんも幸せそうだったし、旦那さんもいい人そうだったし、初めてのホテルも満喫したし(笑)充実した2日間でした。今度はぜひ夫婦揃って熊本に遊びに来て欲しいな(^^)


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咲良 [MAIL]

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