金色の夢を、ずっと見てる

2008年12月06日(土) 「お1人さま」な1日

土曜ですが、ユウを保育園に預けて1人でお出かけ。


だって、最初の目的地がユウのクリスマスプレゼントを買うためのトイザラスなんだもん。さすがに連れて行くのもどうかと(^^;

実家に預けるのも考えたんだけど、あんまり毎週のように頼るのも悪いかなぁ…と。じいちゃん・ばぁちゃんに取っては週に1日孫と遊ぶのも楽しいかもしれないけど、丸1日って結構大変じゃないか?と思ってさ。


トイザラスでは、無事目的の商品を購入。ちなみに、アンパンマンのひらがなブロックです。最近ちょっとだけ文字に興味を持ち始めたようなのですよ。絵本とかはもうずっと前から好きなんだけど、誕生日に私の伯母さんからもらったユウの名前入りのお茶碗を見ては
「ユウって書いてある♪」
と嬉しそうに毎日言ってるのです。もちろん、まだ読めてるわけではなくて私達が言ってるのを聞いて覚えただけなんだろうけど、そこに自分の名前が書いてあるって事を認識してるわけじゃない?だったら、今そういう教材を与えてみたら平仮名を覚えるきっかけになるかなぁと思って。

ボタンを押したら発音してくれる『ひらがなボード』とどっちにしようか迷ったんですが、並べ替えて名前を作ったりして遊べる方がいいかな〜と思ってブロックに。一緒に数字のブロックも入ってるので、それも役に立つかな?


それから異動して、市内中心部にあるデパートへ。ここで、先日広告で見てほぼ一目惚れしてしまった指輪を買いました。

普段はどちらかというとシンプルな物が好きで、しかもシルバーとかプラチナやホワイトゴールドばっかりなんです。結婚指輪がプラチナだから、色が違うアクセサリーをつけるのが気になっちゃって。でも今回買った指輪は、ゴールドだしかなり凝っててデコラティブなデザイン。そして、何種類もの宝石が使ってあってとてもカラフル。普段の好みとはかなりかけ離れてるんですが、珍しく一目惚れしちゃいました。

広告で見た時点では
「でも色石って実際に見てみないと色味とか微妙に違うし、ボリュームとか付けて見た感じとかも判らないし、何より結構高いし」
とちょっと自分にストップをかける。ボーナスの金額を見て、実物を見てから検討しよう。うんうん。

で、実際に現物を見てみたら……うわ〜やっぱりかわいい(苦笑)華やかなんだけど、そこまで大きくないので派手すぎない。付けてみても、なんていうかけばけばしくない。石はたくさん付いてるんだけど、地金の部分が透かし彫りみたいになってるせいかそんなにボリュームも気にならないし……うわ、いかん。これは実物を見たら本気で欲しくなってしまった(笑)


サイズでちょっと悩みましたが、結局店頭にあったものをそのまま買ってしまいました。最初は、中指に付けるつもりで欲しかったんですよ。でもお店にあったのは薬指のサイズ。サイズ直しするか?とも考えましたが、お店のお姉さんの
「結構存在感のあるデザインですから、中指に付けると目立ちすぎるかもしれませんね。薬指の方がさりげなくかわいく使えるかも」
という言葉に、なるほどなと思わされたので。

あとね〜。昨日、ボーナスの明細をもらったんですよ。そしたら、予想よりちょっと多かったの。数ヶ月前にちょっとだけ昇給した分が思ったより影響してて。それも、買っちゃえ!と思い切った一因かな(^^;


ついでにお気に入りの服屋さんも覗いて見ましたが、ここではいまいちピンと来ず。そのまま、同じデパートの別館へ移動。枕を買いに行きました。

ここ最近、慢性的な肩こりや首のこり、そこから来るらしい頭痛が結構酷い気がしてですね。枕が合ってないとこりやすいとは知ってたんだけど、つい最近、ちゃんと頭から首にかけてのカーブや凹み具合を測って枕を作ってもらったらすっごくいい!朝から肩や首が嘘のようにラク!!という話を聞きまして…そういう枕があるとは知ってたんですが、熊本にもそのお店があるという事を、ついこの前知ったのです。

今使ってる枕って、元は客用布団とセットになってたやつなんですよ。以前は
「寝返り打っても枕から落ちないのがいい」
という次郎君の希望により120cmぐらいある長〜い枕を2人で使ってたのですが、ユウが産まれて一緒に寝るようになったらそれじゃ寝れなくて。真ん中にユウを挟むから、2人が枕の端っこの方で寝なきゃいけなくなっちゃうんですね。なので、それ以降はその長い枕と客用枕1つを並べて、長い枕で次郎君とユウ、客用枕で私が寝てたんです。

しかしこの枕が……厚みがありすぎる。横向きに寝るにはまぁいいんだけど、普通に仰向けに寝て使おうと思ったら高すぎるの。そのくせ、中身が羽毛だから柔らかくて寝てる間にへたっちゃって、起きる頃には物足りない厚さになってるという困りもの。こいつのせいで肩こりがひどいんじゃないか?と常々気になっていたのです。


厚みが5段階、中の詰め物の素材も5種類ぐらい。その中から、自分に一番合う物を探します。まずは専用の道具で首のカーブを測る。その数字に応じて、店員さんがちょうどいい厚みのサンプルを持って来てくれて、とにかく寝てみる。ちゃんとそのためにパーテーションで囲まれたお試しベッドがあるんですよ。

枕が、真ん中とその上下・左右と全部で5つのパーツに別れてて、それぞれが独立してるから中の詰め物が移動しない→つまり、部分ごとの厚みが変わらない。真ん中の後頭部が乗る部分が一番薄くて、両側は横向きに寝る時用にちょっと厚め。首の下来る部分の高さが合うだけで、寝た時の心地よさが全然違うんですね。

高さと素材の違う物を取替ながら試し、最終的に、2番目に薄くて中身はころころしたビーズ状の素材を選びました。他にも、ストローを短く切ったようなチューブ状の物とか、そばがら、低反発のなんとかとか普通の綿とか羽毛とかいろいろありましたが、寝てみた感触が一番落ち着いたのがそのビーズっぽい詰め物だったの。


1つ1つのパーツの高さとかまで調整して完全にオーダーメイドにしちゃうと2万円弱かかるらしいのですが、私は既製品で充分快適だったのでそこまではしませんでした。だって各パーツにファスナーが付いてて、自分で中身を出したりして多少の調整は可能なんだもん。でも1万ちょっと。枕にしては高いかもしれないけど、それでいい眠りが手に入るのなら高くないさ。あいにく在庫切れだったのですが、発注はもうしてあるので入荷次第送ってくれるそうです。来週半ばには届くそうなので、楽しみだ。


そこから、道を挟んで向かい側にある熊本市現代美術館へ。アラーキーこと荒木経惟さんの写真展『熊本ララバイ』を見に行きました。

熊本在住を中心に、県内外から集まった40組の母子を撮影したという写真展。開催当初から気になっていたのです。でも、行ってみたら意外と母子像以外の写真も多かったな。


最初は、荒木さんが今まで撮ったたくさんの写真。亡くなられた妻・陽子さんとの結婚式の写真から始まって、陽子さんや愛猫・チロ、日常の風景を写した何気ない写真が続きます。しかしその中にさらりと陽子さんのヌードが紛れてたり、中には
「これ…もしかして、ヤってる最中に撮った?」
みたいな作品も。そして、闘病中の陽子さんの姿と、棺の中で花に囲まれてる陽子さんの写真まで。

別のコーナーは、おびただしい数の食べ物の写真。それもものすごく寄ってるから、ちょっと後ろに下がって遠目に見ないと何なのか判らないぐらいの接写。

普通は、食べ物の写真を撮るなら食べる前に撮るじゃないですか。キレイに盛り付けられた、一番おいしそうに見える場面。でも荒木さんは食べてる途中だったり、中にはもう食べ終わった皿だけの写真とかもあったりする。でもそこが却って生活感や生々しさを感じさせるんですね。

次はどこかの町並み。歩きながらとか車の窓から適当に撮ったって感じの、本当にどうという事のない風景写真。でも、だからこそ、
「どこかで見たような景色だな〜」
という不思議な懐かしさを感じるものが多い。


下は腰ぐらいの高さから上は多分3mぐらいの高さまで、ぎっしりと貼られた人物写真。飲みに行った先で
「え?何?撮るの?」
みたいに笑うホステスさんの写真もあれば、ヌード写真もある。ベッドの上でポーズを取ってるものだけじゃなくて、クラブ(踊る方じゃなくて飲む方のクラブね)の隅っこで突然おっぱいをボンと出してる写真や、お風呂に入ってる写真、SMチックに縛られた写真。それも若くてキレイな人ばかりじゃなくて、どう見ても50〜60代じゃないか?って人や、ちょっとギョッとしてしまうようなふくよかな…ていうかぶっちゃけ太った人のヌードもあるし
「角度的にギリギリ写ってないけど、これどう見ても大開脚してるよね…」
ていうポージングのものとか
「これも……バックでヤリながら撮った?」
みたいな構図のものもあり。

そしてその中に、ぽつんぽつんと芸能人の写真が混ざってるの。北野武さん(ビートたけしじゃなくて北野武の顔だと私は思った)とか、元LUNA SEAのSUGIZOさん、浅野忠信さん、叶恭子さん、蒼井優ちゃん、藤田朋子さん、嵐の松潤、成宮寛貴くん、あと名前が思い出せないけど
「あ、この人もタレントさんだ」
みたいな感じで。


1部屋に区切られた一画には『こちらの写真は18歳未満の方は閲覧できません』と入り口脇に注意書きが貼られていて、その部屋は、上の方はもうよく見えないぐらい上まで壁一面にぎっしりとポラロイド写真。そこはさらにヌード写真が多い。それも、さっきまでよりもうちょっとあからさまな写真。でも、所々に風景写真や、なぜかキャバ嬢やホストのプロフィール写真(よくお店の入り口とかに名前つきで飾られてるあれ)を撮った写真とかが紛れてるの。


別のコーナーに行くと、富山県で0歳から104歳までの女性を1人ずつ撮ったという写真がずらりと並ぶ。全部別の人なのに、0歳から順に見ていくと1人の女性が成長していく様を見るような感じになるのが不思議。


花の写真。普通の花なのに、極端に接写されると妙にエロティックな印象になるのはなんでだろう。官能小説とかで女性の局部の事を『花芯』などと表現される事をふと思い出す。

『色淫花』と題された、ペインティングされた花の写真。説明書きを見ると、枯れかけた花にペインティングを施す事で、生と死のエネルギーを〜〜〜なんたらかんたらと書いてあったんだけど、私はその写真達を見ていたら『陵辱された女』をイメージしました。それも『強姦された』とか『レイプされた』とかじゃなくてあくまでも『陵辱された』って感じ。それも、陵辱されてもなお顔を上げて
「私はこんな事じゃ傷つかない」
と世の中を睨み付ける女、です。なぜ自分がそんなイメージを持ったのかわからないけど…キレイなものをわざと汚してある、というとこからくる連想なのかな。


そしていよいよ、これがメインの母子像。これ、モデルは県内で募集された一般の親子なんだよね。実はちょっと応募してみたいと思ったんだけど、対象が『2007年以降に産まれた子供』だったので残念ながらアウト(苦笑)ユウは2006年生まれなの。

赤ちゃんを抱いた母親。もちろん…と言うべきか、母子共にフルヌード。下世話な言い方だけど、いわゆるヘアが写っちゃってる写真が大半です。なのに、子供を抱いてるというだけでいやらしさがほとんど感じられないのは何でだろう?

妊娠線があったり、帝王切開の傷跡が残っていたり、産後に太っちゃったって人もいれば、本当に出産したの!?と思うほどスリムな人もいたり。でも、子供を抱いている母親の顔は一様に笑顔で幸福そうで、抱かれてる赤ちゃんもリラックスしてるのがわかる。中には大泣きしてる赤ちゃんもいるんだけど、それすらも微笑ましい。

恋人や伴侶と肌を合わせる時とはまた違う、子供を抱いた時にしか感じる事ができないあの幸福な温かさと柔らかさ。服ごしではなくて直接肌を触れ合わせた時に感じるあの温もりを思い出し、なぜか写真を見ながら泣きそうになりました。子供がいる人いない人、結婚してる人独身の人、見る人の立場に寄って抱く感想は違うんだろうけど、間違いなく入場料以上の価値はあると感じました。


思ったより人が少なくて、じっくり自分のペースで見れました。でも機会があればもう1回ぐらい行ってもいいな〜って感じです。2月ぐらいまでやってるしね。お薦めですよ。



美術館を出たとこでランチ。すぐ近くに1度行ってみたいと思ってた洋食屋さんがあったのでチャレンジしました。実は、育児休暇中に育児サークルで仲良くなった人のご主人のお店なんですよね。奥さんの方は別の所で働いてるし、ご主人とはまったく面識がないので特に声もかけませんでしたが、チーズミンチカツの乗ったカレー、とってもおいしかったです。カウンターがあって1人でも行きやすい感じも気に入ったな。また行こう。

洋食屋を出ようとしたら次郎君から電話。
「ごめん、今夜急に忘年会になったんだけど、いい?」
今日は、最初は忘年会の予定が入ってたんだけどそれが流れて家にいる予定だったんですよね。そしたら、別口で忘年会が入っちゃったんだって(苦笑)実家に電話してみたら、今日は両親とも暇で家にいるというので夕飯はお邪魔する事にしました。ついでに、今日もユウは保育園にお願いしてると話すと
「じゃぁちょっと早めにお迎えに行こうかな」
と言ってくれたので、任せる事にしました。丸1日預けて疲れさせるよりも、夕方から夜までぐらいの方が両親も余裕を持って楽しく過ごせるんじゃないかな(^^;


デパートの駐車場から車を出して(買い物してたのでタダになった♪)、比較的近い県立美術館分館へ。会社に、趣味で油絵を描くおじさんがいるんだけど、その人がグループ展に出展してるから良かったら見に来てねと案内されてたのです。前に描いた絵の写真を見せてもらったらすごく上手かったので、一度実物を見てみたいと思ってたんですよね。

美術館の無料ギャラリーを使った小さな絵画展だったんですが、全然タッチが違う絵ばっかりでなかなか楽しめました。会社のおじさんもちょうどいてくれたので挨拶できたし。見に来た事を喜んでくれました。


ちょっとスーパーで買い物して帰宅。昨日、次郎君がおでん食べたいって言ってたから、明日の夕飯用に今日から煮込もうと思ってたんだよね。今日の夕飯を考えなくていいのはちょうど良かったかも(笑)帰って、まずはおでんの下ごしらえをして、煮込んでる間にちょっと掃除。それから昨日録画した『水曜どうでしょうクラッシック』を途中まで見てから実家に行きました。



仕事じゃないのにユウを保育園に預けるのっていつもなんとなく後ろめたさを感じるんだけど、プレゼントに指輪に枕と買いたかった物は全部買えたし、写真展も絵画展も見に行けたし、1人のランチもおいしくて楽しかったし、なんかすごく充実した1日でした。


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咲良 [MAIL]

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