金色の夢を、ずっと見てる

2008年07月28日(月) 春ドラマ総括。

遅くなりましたが、やっと春(4〜6月)のドラマを見終わりましたので感想など。


『CHANGE』
う〜ん…のっけからナンですが、あんまりはまりませんでした。それなりにおもしろかったと思うんだけど、正直、途中を1〜2話飛ばしてます。しかも実は最終回をまだ見てません(苦笑)HDDに入ったままです。

いまいち自分的に盛り上がれなかった理由の1つは、多分キムタク総理がずっと遠慮がちだった事ですかね。そういうキャラなんだから仕方ないとわかっちゃいるんだけど、総理になったからって偉そうにならなくてもいいけど、地位相応の堂々とした感じもちょっとぐらい欲しかった。仮にも一国のトップに立った人が、あんなにずーっと控えめでいいのかしらって。

国会の内部事情がちょっとでも見えたのはおもしろかったかな。
『通常国会が生徒総会で、常任委員会は図書委員や体育委員、有事などの特別委員会は運動会の実行委員会みたいなもの』
という例えは本当に判りやすかった。


『絶対彼氏』
すみません、これも軽く挫折しました。おもしろかったんだけどねぇ…見る時間がなくて後回しになっていくうちに
「もういいか」
って気分になっちゃって。最終的には創士(水嶋ヒロ)と上手くいくんだろうなってよめちゃったってのもあるかな(^^;

とりあえず、速水もこみちは当たり役でしたね。今後少しは上手くなるのかなぁ。


『ホカベン』
おもしろかったけど、暗かった。っつーか重かった。それに尽きます。

実は、これも途中を2〜3回飛ばしてます。どうにも重くて、見る気になれなくてですね…弁護士が守るのは“弱者”ではなく依頼人。“正義”ではなく法律。光市の母子殺害事件の弁護団を例にあげるまでもなく、弁護士ってのが依頼人の罪を軽くするためなら非常識とも思える論理を展開して主張してくるもんだってのはわかってるんですが、それにしてもしんどかった。

レイプの被害者に
「これ以上争うなら、あなたを名誉毀損で訴えますよ。うちの事務所を敵に回せる弁護士はいませんから、あなたの方が負けますよ」
と脅迫まがいの“説得”をする。臨海学校で生徒が水死してしまった学校に、
「波が荒いから海には入るなと言った事にしましょう」
と持ちかける。顧問契約を打ち切ろうとした企業に
「打ち切るなら、今までかばってきたお宅の悪事をマスコミにばらしますよ」
と脅す。おいおい、弁護士って正義の味方じゃないの?と暗〜い気分になります。

しかも、最後は結局どんな判決が出たのか明かさない終わり方してるし。すごくリアリティのある良いドラマだったと思うけど、とにかく重かった。


『7人の女弁護士』
こちらはまた『ホカベン』とは対照的に、1話完結でスカッと事件を解決していくわかりやすいドラマで、気軽に楽しめました。最初は脱落する…っていうか、他の“見たいドラマ”に押されてフェイドアウトするかもな〜と思ってたのですが、結局毎回見てましたよ。まぁぶっちゃけ、女性容疑者が逮捕される→弁護士達の捜査と裁判の過程で別の容疑者が浮かび上がる→法廷で真犯人が明かされる、というお約束となったパターンに
「そんな毎回毎回冤罪ばっかり起こるか?」
とちょっと突っ込みたくはなりましたが(苦笑)


『ラストフレンズ』
これは、多分今期一番ハマったドラマでしたね〜。とにかく上野樹里が良かった。

ラストの宗佑(錦戸くん)の自殺の所では、確かに
「え!?」
とは思ったけど、でも私的には
『DVをするような人間はそう簡単に自分の非に気付かないし、気付いたからって死ぬようなマネはしない。あの自殺は唐突過ぎておかしい!!』
なんて騒がれるほど違和感のある展開ではなかったです。

確かに唐突な死ではあったけど、その前段階がちゃんと理解できたもん。荷物を取りに来ただけのつもりの美知留を力ずくで抱いて、征服したはずの美知留に
「友達に手を出さないでくれれば、私はここにいてあげるから」
と泣かれて、写真の中の美知留の笑顔をみて
「自分では美知留にこの笑顔をさせてあげられない。自分では美知留を幸せにできないんだ」
って気付いたその流れが、見ててすごく良く伝わった。誰よりも愛してる自信があるのに自分ではダメなんだと気付いた宗佑の絶望が、ちゃんとわかったもん。


やっぱり主人公が美知留(長澤まさみ)と瑠可(上野樹里)の2人がメインだったせいか、タケル(瑛太)のセックス恐怖症やエリ(水川あさみ)の孤独感の描き方がちょっと浅かったかなって気もするけど、そこまで掘り下げて描いてたら逆に濃すぎて疲れちゃったのかもしれないな、と思います。最後でオグリンが
「あなたの事が忘れられませんでした!」
と空港でエリに告白した所は、もっと弱っちく
「やっぱりエリちゃんが好きなんだよ〜」
と泣きつく方がオグリンらしかったかなって気もするけど(笑)

ただ、ドラマが終わった後のコンサートで、錦戸君が宗佑のDVを再現したパフォーマンスをやったというニュースはちょっと残念でした。DVって、そんな風にネタにしていい事じゃないと思うんで。実際、DV経験者は怖くてあのドラマ見れなかった人もいたらしいんですよ。見るとフラッシュバック(PTSDの一種で、その場面がリアルに甦ってきて実際にそういう目に遭ってるかのような恐怖感やショック症状に苦しめられる事)が起こっちゃうって人も少なくなかったようです。

コンサートのお客さんの中にもDVの被害者がいて、そのパフォーマンスでパニックを起こした人もいたらしいです。大丈夫だった人もいるんだろうけど、やっぱりそんな風にコントのネタみたいに使っていい事じゃなかったと思う。それだけは残念。



『Around40』
おもしろかったです。天海さんかっこいい。個人的には、途中でちょっとだけ出てきた“フジッキーのお姉さんで結婚相談所の職員”だった片桐はいりさんがツボでした(笑)

仕事に行き詰って逃げるように結婚しちゃったら問題が〜みたいに
「あぁやっぱりね〜そうなると思ったのよ〜」
な展開もありつつ、専業主婦が仕事を始めてイキイキしてきたらなんと旦那がリストラされてて〜みたいな
「へ!?そう来る!?」
な展開もあり。なかなか飽きさせないドラマでした。

ラストで、結局北海道へは行かずに彼と離れ離れになっても病院再建を選ぶ、という結末にはちょっと
「え〜」
とも思いましたが、そこで、自分の結婚を取って大勢の患者さんや病院を見捨てるのも聡子(天海さん)らしくないし。
「え〜…でもまぁそうするよねぇ、この人なら」
という感じですね。キレイで凛々しくて、カッコいい“大人の女”だったなー、と。



『パズル』
わりとおもしろかったけど、見たり見なかったりでしたね。録画してまで欠かさず見たいって程じゃなかったので、リアルタイムで見れる時だけ見てました。強欲で裏表が激しくて年齢不詳…というキャラは良かったんだけど、石原さとみはちょっと違ったな〜って気がしたりしなかったり。



『キミ、犯人じゃないよね?』
これも割りとおもしろかったんだけど、途中から小ネタが多くなりすぎてちょっと飽きちゃったな。悪乗りがエスカレートしちゃった感じ?ラストも、美人編集者と居酒屋の兄ちゃんがくっついたのは笑ったけど、主人公があんなにお金に執着して貯め込んでたのは豪華マンションを買うためでした…ってオチが、いまいちピンとこなかったというかパッとしなかったというか。主人公の失われてた子供の頃の記憶も、かなり最初の方から伏線張ってた割りにあんまりたいした事なかったというか…。うーん、不満と言うほどでもないけど大満足とも言えない、なんとも“そこそこ”な出来でした。ちょっと期待はずれ。



あと、『おせん』の感想がですね〜…書いてみたら、今回のと一緒に入れようと思ったら文字数オーバーしそうな勢いで長くなりすぎたので、分けます(苦笑)ドラマが面白かったので原作を読んでみたら、原作に思いっきりハマっちゃってドラマがまともに見れなくなりました。どうにか見たけど。


夏のドラマも始まってますが、今回は見るものそんなに多くならなさそうです。新ドラマのレビューはまた近いうちに(^^)


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咲良 [MAIL]

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