| 2007年01月29日(月) |
66歳で出産とか「女性は子供を産む機械」だとか。 |
問題になりましたねねぇ、柳沢厚労相の「女性は子供を産む機械」発言。
まぁどうやら言ったその場で 「機械という言い方は失礼かな」 とかすぐに謝って言い換えたらしいけど、それでもまずかったと思いますよ。
だって、普通に人と話しててそう言われても不愉快じゃないですか。それを、仮にも少子化問題のトップに近い所にいる人がそんな言い方しちゃったら・・・・・そりゃいくら速攻で訂正して謝っても突っ込まれるわ。
本人は、判りやすいように例えとして言ったつもりだったんだろうけど、もっと自分の立場ってものを自覚してもらわないと。
で、夕方のニュースで見たんですが、海外で66歳で双子のママになった人がいるそうですね。独身で、2年前に母を亡くして1人になり、改めて子供が欲しいと思ったので自宅を売却して渡米し、その売却費用を元に人工授精してシングルマザーになった、と・・・・・。
ん〜。
それってちょっとどうなんだろう?と思います。
1人で生きるのは寂しいから子供が欲しい?自分が死んだ後、子供が寂しい思いをするとは思わないの?
だって66歳だよ。ぶっちゃけ、子供が成人するまで生きてられるか微妙ですよ。下手すると10代、遅くとも多分20代のうちに母親を亡くす事になるであろう子供達の気持ちは?
66歳で、これからどんどんやんちゃになっていく男の子2人を育てられる体力があるの?生活費をどうしてるのか知らないけど、もし早々と自分が死んじゃった場合の子供達の生活費はどうするの?生活の面倒は誰が見るの?
お年寄りで 「寂しいけど、自分が先に死ぬ事を考えるとその後の生活が心配だから」 とペットを飼う事すらためらう人もいるのに、自分が1人で生きるのが寂しいからって子供を産んじゃうの?
そりゃまぁご本人もいろいろ考えたとは思うけど、ご本人の状況を何も知らずにあれこれ言う権利はないって判ってるけど、それでも、なんかそれはちょっとただのエゴなんじゃないかなぁって気がしてしまう。
ユウが産まれた時、私は30で次郎君は36だった。
2〜3年後に2人目が欲しいね、なんて話してて、でも次郎君は 「ユウが成人する時、俺はもう56なんだよな。これで2〜3年おきに2人目、3人目ってなると、下手すると3人目が結婚する時には俺はもう生きてないかもしれないよな。そう考えると、2〜3年ずつ間を開けるような余裕はないような気もするんだよな」 って言ってた。
産む以上は、ある程度までは責任持って育てなきゃいけないんじゃないかな・・・って思います。不測の事態で育てられなくなってしまった人はまぁ仕方ないとしても、成人するまでとか、せめて自力で働いて生活していけるようになるまでぐらいは、親が育ててあげなきゃいけないんじゃないか、って。
でも66歳で産んだら、その子供がいくつまで生きていられるんだろう?10歳の時に76歳。20歳になる時にはもう86歳。運が良ければ100歳ぐらいまで生きてるかもしれないけど、平均値で考えたら子供が20代のうちに寿命になるんじゃないか?運が悪ければ、数年後にもその時が来るかもしれない。
自分が死んでも生活していけるぐらい財産を残してあげるとか、そのために生命保険に入るとか、福祉などの社会資源を頼るとか、いろいろ策はあるだろうけど・・・・・そういう問題じゃなくて・・・・・
うまくまとまらないけど、その子供をちゃんと大人になるまで育てられる確率が低い状況で、自分が寂しいからって子供を産んでしまうのは私は理解できない。
「次の目標は、子供の成長を見守ってくれる年下の旦那さんを見つけること」 なんてコメントを見ながら、うぅ〜ん・・・と考え込んでしまった私でした。
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