| 2004年03月21日(日) |
テキサス・チェーンソー THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE |
原題は「テキサス・チェーンソー大虐殺」という意味ですよ。 ホラー好きは避けて通れない感じがしますね。
覚えておいて欲しいのはこの映画が 「悪魔のいけにえ/The Texas Chainsaw Massacre」という映画のリメイクだということと 実際に起きた事件を元にしているということでしょうかね。
映画中に登場するレザーフェイスのモデルはエド・ゲイン。 彼をモデルにした人物の登場する映画は「悪魔のいけにえ」の他にも 「サイコ」「アメリカン・サイコ」「羊たちの沈黙」があります。 「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」とかも確かそうだったような? あ、鋼の錬金術師に出てきた殺人鬼の肉屋もこの辺がモデルか。
ちなみに「悪魔のいけにえ」は続編が出てます。 2、3、レジェンド・オブ・レザーフェイスで全部で4編だったかな。 レジェンド・オブ〜はほとんど1のリメイクです。 ちなみに3にはヴィゴが出てます。 しかも殺人鬼サイドの登場人物で。
まぁ、こういう洋モノのホラーは 何が怖いか最初から解っているので安心して観ることができますね〜。 和モノとは恐怖における認識が違うと思うので 一概に日本のホラー映画が稚拙であるとは言えないと私は思うのであります。 和モノってあとからじわじわきたりするんだよ。 だって恐怖といってもサプライズではないんだからさー。
さて。 感想としてはねー。
オリジナルの「悪魔のいけにえ」を知っている身としては ま、こんなもんかー。という感じでしたね。 オリジナルのグロさというかスプラッタさがだいぶ軽減されていて 一般大衆向けになったような気がしました。15禁なのに。 いや、普通に楽しめましたけどねー。
ここから下はネタバレ感想ですので反転ぷりーづ。
えっと。 結構ツッコミどころ満載って感じでしたね……。
レザーフェイスの獲物に対する異常なまでの嗅覚とか チェーンソーで足を怪我したはずなのに全力疾走できるのとか いろいろいろいろオカシイです(笑) レザーフェイスは超人ですか。
ケンパーの顔の皮を剥ぐシーンはちゃんと見せて欲しかったなぁ。 それから屠殺用フックに掛けられた息も絶え絶えなアンディが エリンに「楽にしてくれ」って頼んだとき 解体用のナイフでエリンはアンディのドコを刺して楽にしてあげるのかと思ったら ナイフを逆手に持ってアンディの腹を突き刺したので それって即死にはならねぇだろうよ、おいって思ったし どうせ刺すなら顎の下から脳髄にかけてか、心臓一突きか それじゃなかったら脊髄をぶった切るとかそういう風にしないと アンディはしばらく痛みに苦悶してから息絶えたんじゃなかろうかと。 楽にするってゆーかむしろ苦しめてるんじゃんって感じ? 保安官=ジュニアの印象が強すぎてレザーフェイスが霞んだ気がするし あの赤ん坊を登場させる意味がわかんないし それに殺人一家が増えすぎだと思うね。 あ、あとペッパーがチェーンソーで殺される場面はソフト過ぎだと。 モーガンが股間を切られるシーンももっとエグ味を出してくれて良かったし。 エリンとモーガンを助けてくれた一家のちびっこがどうなったのかも気になる。 誘拐されてきて殺人一家に育てられていた(とエリンが思っていた) 赤ん坊の離乳食は人肉だったと思ったので 最後にエリンがその赤ん坊を連れて逃げるわけですが 私、実は誘拐されてきたんでもなんでもなく、本当に殺人一家の末っ子で 赤ん坊に手を伸ばしたエリンの指を噛み千切るんじゃないかと期待してたんですが そんなシーンは全然なかったですねぇ。
逃げるときにジュニアを轢き殺すシーンでは そうじゃよ、下手に生かしておくと後々賠償金が大変じゃよと思いますた(汗)
えー、こんな感じかな。 タイトルがTHE TEXAS CHAINSAW MASSACREなんだから もっとレザーフェイスに焦点を当てるべきだった気がします。 ホラー映画としてはまぁ及第点だがなー。 星三つ★★★☆☆って感じですか。
で、オススメホラー映画など。
洋モノ チャイルドプレイシリーズ(特にチャッキーの花嫁が好きだ) ミザリー(初めてスティーブン・キングを知った映画) シャイニング(シャインに非ず、スタンリー・キューブリック版) ブレイン・デッド(PJ監督、半分ギャグ)
和モノ 黒い家(原作も怖いが大竹しのぶが怖い)
こんな感じかなー。
そういえば「黄泉がえり」ってどのジャンルに分類されるんだろう。 ホラー? サスペンス? それともロマンス?
……ホラーロマンスか。
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