| 2003年09月01日(月) |
蛇行する川のほとり 3 |
中央公論新社 恩田陸 著
三部作第三部、完結編です。 またまた視点は前2作と変わっておりました。
第二部の終わりがあまりにあまりだったので続きがめっさ気になってました。 相変わらずの不安定さは続いております。 私が読んだ恩田作品が、たまたまそうだっただけなのか それとも恩田作品全般に言えることなのかは知らないのですが ホント、読んでいて不安になるんですよね。 別に登場人物の感情に引きずられているとかそういうわけではなくて 文章のアンバランスさに自分の立ち位置がぐらぐらと揺れる不安というか。
あ、アンバランスというのは誉め言葉ですよ? 支離滅裂なのとは違います。 読んでいる方が不安になってしまう文章なんて、そうそう書けないですもの。
完結編ですので、少女たちの抱えたモノの正体が判明するのですが 私はこんな少女時代を過ごせなかったなぁと思いました。 かといって、彼女らのような少女時代を過ごしたかったかと言われると それはどうかなと考えてしまいたくなるのです。
私の少女時代は振り返っても決して美しいものではないです。 でもあの時代が、私を、今の私たらしめていることは否めないのです。 ちっとも美しくないあの時代があったから、私は今の私なのです。
穂波ゆきねさんの漫画が好きだ。 つーか原作付の話しか描かれない方なので 厳密に言えば、漫画が好きなのではなく絵が好きなのでしょうな。
変に鼻が高すぎないところとか 変に手足が長すぎないところとか 眼鏡キャラが麗しいところとか。
あ、ボブですがね。
花●MAXという(ボブ)アンソロジーは イチイチ、サブタイトルが恥ずかしいので買うのに困る。今さらだけど。 穂波さんが載ってるから買うけどさ。
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