| 2002年12月18日(水) |
蛇行する川のほとり 1 |
中央公論新社 恩田陸 著
三部作第一弾ということなんですがね……。 読んで失敗しましたよ。 だって凄く気になるところで終わってしまったんだもの! 2冊目が出るのは4月だそうで。あー、遠いなぁ!
少女漫画チックな印象を受けました。 舞い上がる気持ちと不安になる気持ちが伝わってきて。 まぁ、恩田さんの本なので少女漫画チックではあれ、恋愛小説ではないようですが。
しかし気になる〜。
走る夢を見た。
私は、疲れを知らない何かのように、えんえんと走り続ける。 どこまで走っても終焉は見えない。否、そんなものは疾うに走り抜けてしまった。 走っているのであるから、後ろを振り返ったりはしない。ただ、走る。
青く広がる草原を。 白く続く砂浜を。 赤く染まる街中を。
古びた木造建築は倒れこんでくるような迫力を持って存在する。 無機質な高層建築はただただ遠のくような印象を与える。
建物の内を、外を、縦横無尽に走り抜ける私の足元には確固とした道があり、それはどこまでも続いているのだ。不思議なことに、走るのをやめようとは思わなかった。疾駆していく景色を目の端で捉えながら、すれ違う人々の言葉を微かに聞きながら、私は走る。 遠ざかる人々は、私を、哀れむように見ていた。普段なら気になって足を止めてしまいかねないその視線も、今は何の枷にもならなかった。走りつづける私には、枷だけでなく、柵もない。 どうして走るのか、と問われても答えようがなかった。自分でも何故走っているのか解らなかったからだ。走りたいから走るのだとしか言いようのない、不思議な高揚感があった。
走ってゆく。走ってゆく。走ってゆく。
終には原始の海を、生まれ出でた大気を、無限の宙を、私は駆けていた。
息を切らして駆ける。 心臓は早鐘のように脈打つ。 喉がひりひりと痛む。
既に生きているか死んでいるかの境界さえ曖昧になってしまった。 もう、どちらでもいいではないか。私が生きていようと、死んでいようと。
そんな境地に達したとき、私は目覚めた。 暗闇の中を意識がゆっくりと浮かび上がる。
闇。
目を閉じているのか、それとも開いているのか。 ああ、そうだ、そんなことはどちらでも良かったのだ。
そうして私は再びの眠りへと沈んでいった。
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