まつや清の日記

2006年03月28日(火) 本棚の整理

 本棚の整理をしました。最近は、実学中心の思考方法に入っているため、どうしても「すぐに役に立つ」本を購入しがちです。昔、必死になって買いこんだ蔵書にほこりの山がいっぱいです。

 懐かしい本が出てきました。日本評論社から1974年発刊の講座マルクス経済学6『コメンタール「経済学批判要綱」』の(上)と(下)です。あの当時、欲しくて欲しくてしょうがなかった本です。

 井汲卓一氏によって書かれた序文を読み直してみました。あれから30年、ベルリンの壁の崩壊後におきた世界の激変は、予想をもしないような展開となっています。30年前の問題意識は次の一文に読み取ることができます。

 「われわれが本講座において批判と検討の真正面におくものは、依然として「現代資本主義」である。だが、それは現代社会主義の原理に対する根底的批判と原理の上になされるものである」。

 ソ連邦は解体し、超大国・アメリカ、そしてグローバリズムが世界を席捲しています。当時、あの時代が求めた普遍的価値観に基づく世界の変革理論は、今、大きく力を失っています。

 その普遍性なるものに「一度は」おぼれた世代が、どのように浮上できるのか。菅直人氏が呼びかける「団塊党」がその基盤を作れるのか。「団塊世代」からちょっとはずれる私にとって、大いに関心が湧いてきます。

 そんなことを考えながら、結局、やはり、この本はもう一度、ほこりを払って本棚に戻しました。それでも半分くらいに減らしました。胸の痛む想いで、捨てる本を一冊一冊、脇においていきました。
 
 
 


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K.matsuya

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