山形県知事選挙で加藤紘一衆議院議員がおした斎藤弘氏が大方の予想を裏切って当選しました。組織に頼らない無名の新人が接戦を制したのです。現職の4選、高齢、県庁出身=官僚知事との壮絶な戦いでした。
一方で、この選挙にはもうひとつの注目点がありました。それは、いうまでもなくこの知事選挙が、山形版「加藤の乱」と呼ばれ、この選挙の帰趨が元自民党幹事長加藤紘一氏の政治生命に大きな影響をもたらすというものです。今回の斎藤氏の勝利は、自民党内に加藤氏の「復権」を果たしたといえます。
新聞各紙もこのことを強調しています。自民党内「ハト派」として、自民党の次期の総理とも呼ばれた加藤氏ですが、彼はある意味で中国派でもあります。小泉首相のアメリカ一辺倒、靖国参拝という中国との摩擦だけをひきおこす外交スタンスに対して財界は、どこかの地点で中国カードとしての加藤氏の政治舞台活用を考えることはいうまでもありません。
私は、加藤氏の問題だけを論じたいのでありません。マスコミ各誌のもうひとつの強調は県知事選挙への影響です。地方では与党という民主党が今回の山形知事選挙から何を学び取るのか。大いに注目したい点です。
静岡知事選へのスタンスを民主党静岡県連はどのように示してくれるのか。当然にして石川知事4選支持に決まっている、と悪言罵倒だけを投げつけるのでなく、民主党内良心派の決起に期待をしたいと思うのは、「善意は地獄への道に敷き詰められている」とする言葉の意味するところとなるのか。大いに議論を尽くしたいところです。
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