われ想う
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そういえば少し前、ボーカリストは歌姫系・シャーマン系に分かれる、 と書いていたエンピツの筆者さまがいらっしゃった。納得したのを覚えている。 昨夜、素晴らしいハプニングのお陰で、生の歌声を聴くことが出来た彼女は、 この両方の素質で成り立っているような気がする。 純粋に、「上田現」というアーティストの舞台を期待していたファンの方の中には、 いろいろと思うことがあるのかもしれないが、私には思いがけない出来事だったよ。 しかも最上級のね。
デビュー作の帯には『その声は100年にひとり』と記されていた。 生で聴くと、そのうたい文句が決して大袈裟ではないことを、これでもかと実感。 何かが彼女の中に降り立ったようで、その何かに彼女が突き動かされているようで。 それでいて、とっても優しくそれを包み込んで溶かしてしまう大きさを持つ。 その柔らかさに当てられて、思わず涙がこぼれたりした。
そんな昨夜の場面を思い出しつつ、もう一度聴く。
『ここにいるよ あなたが探さぬよう ここにいるよ あなたが迷わぬよう』
こういう言葉を、私はあの人にかけて貰いたいのだ。 そして同じように、私もあの人に、この言葉を伝えたいのだ。
思い出したりしない。忘れないから。 私は、ここにちゃんといるから。あなたも、どうか、そこにいてください。 お互いに、探したり迷ったり、そのことに疲れたりしないように。
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