われ想う
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2002年09月29日(日) 導くもの

そういえば少し前、ボーカリストは歌姫系・シャーマン系に分かれる、
と書いていたエンピツの筆者さまがいらっしゃった。納得したのを覚えている。
昨夜、素晴らしいハプニングのお陰で、生の歌声を聴くことが出来た彼女は、
この両方の素質で成り立っているような気がする。
純粋に、「上田現」というアーティストの舞台を期待していたファンの方の中には、
いろいろと思うことがあるのかもしれないが、私には思いがけない出来事だったよ。
しかも最上級のね。

デビュー作の帯には『その声は100年にひとり』と記されていた。
生で聴くと、そのうたい文句が決して大袈裟ではないことを、これでもかと実感。
何かが彼女の中に降り立ったようで、その何かに彼女が突き動かされているようで。
それでいて、とっても優しくそれを包み込んで溶かしてしまう大きさを持つ。
その柔らかさに当てられて、思わず涙がこぼれたりした。


そんな昨夜の場面を思い出しつつ、もう一度聴く。


『ここにいるよ あなたが探さぬよう ここにいるよ あなたが迷わぬよう』




こういう言葉を、私はあの人にかけて貰いたいのだ。
そして同じように、私もあの人に、この言葉を伝えたいのだ。

思い出したりしない。忘れないから。
私は、ここにちゃんといるから。あなたも、どうか、そこにいてください。
お互いに、探したり迷ったり、そのことに疲れたりしないように。


睦月 |MAILMy登録