★ランキン@JRA馬券道場名人&社長の馬券日記

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2007年08月15日(水) 競馬をやりたくて農林水産省に入った人はいない

日本経済新聞にはちゃんと競馬記者がいて、その人がまた面白いと言いますか、痛烈なと言いますか…。

その人は野元賢一記者。

野元記者が書いたコラムなどの主張にはそれぞれ賛否両論あると思うんですが、私はこの人の文章が結構好きです(あくまで日経紙上と週間競馬ブックで書かれたものですが…)。


野元記者の手法は、まず今回書きたい問題についてのおおまかな説明。んでもって、その問題の現在に至るまでの背景の説明。

いくつかの問題点とその解決法の提案をまとめつつ、最後は自分の意見を述べる…という具合です。


新聞記者としてはごく当たり前の仕事をしてるだけなんですが、この人はよく取材と勉強してるなあ…という感じ。

また、イイか悪いかは別にしてしっかりと自分の意見を述べているところは好きです。


今週の週間競馬ブックには「経営責任は誰が取るか?」という題名のコラムが掲載されており、興味深く読ませてもらいました。


今回のコラムの簡単な流れを言うと

・安部政権を通常の会社に置き換えて痛烈に批判、なかでも特に内部統制(ガバナンス)が機能していない点を取り上げた

・同じことがJRAにも言えるのではないか

・先の国会における競馬関連法改正で「役員解任規定」が新設されたことは「経営合理化を図る方向」で決着したと言える

・これにより、馬券の売り上げ減が続けば「理事長が解任される可能性が一応出てきた」

・しかしながら現在、これだけ馬券の売り上げ減が9年もの間減り続けているのに、現職の高橋理事は8年と歴代理事長でももっとも長期政権となっているのは何故なのか

・JRAの理事長の座は「もっぱら農林水産省の事情」で替わっていただけで売り上げの増減など関係ない(普通の会社ならありえないが)

・とは言っても、そもそも『競馬をやりたくて農林水産省に入った人なんていないだろう』し、「官僚人生をまっとうした人のセカンドキャリアとして競馬を経営の責任を問うというのもピント外れでは?

・で、結局この解任規定は「抜かずの宝刀」となる可能性が高い(内閣総理大臣の権限である「衆議院解散」のことを「伝家の宝刀」に例えることが多いので、こういう言い方をしてる)

・じゃあ…といって、優秀な民間人をJRAのTOPに持ってこようにも年収としてそれに見合うものが出せない

・天下り問題は公務員の任用、昇進システムと一体化した慣行であり、簡単には解決しない

・せめて、JRAで経験をつんだ人がJRAのTOPになるのが相応しいのでは

という具合です。


まとめとしては、私のものではあまりにも陳腐なので、興味ある人は週間競馬ブックを読んで下さい。


特に印象的なキーワードとして、JRAの理事長について「競馬をやりたくて農林水産省に入った人はいないだろう」の部分ですネ。

そりゃそうだわな〜と、頷いてしまいました。

私としては、今回はそれが言いたかっただけです。


ちなみに野元記者の競馬予想はちょい穴狙い…といった傾向があります(笑)。。


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