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2005年03月25日(金) 2006年ドイツW杯 その4

■2006年ドイツW杯 その4

結果は2−1で悔しい悔しい負け。これで今度は日本が追い込まれた。

完全敵地らしい試合。しかし、序盤3〜4分の出足はむしろ日本が良かった。ルーズボールをよく拾ってリズムをつかみかける。

前半最大のチャンスは中田英選手から玉田選手へ完全にフリーのパス。しかし玉田選手は慎重にいきすぎたのか力無いシュートだかパスだかわからないようなボールをキーパーの正面に蹴ってしまった。

このプレーを境に徐々にイランが本来の屈強さを見せ始め、だんだんとルーズボールが取れなくなり、ヘディング争いではことごとく負ける。

イランの中心選手が何度かドリブルから良いシュートを放って肝を冷やす。それでもなんとか奮闘して無失点を続ける。

前半の失点は密集地帯からのコボレ球を豪快にボレーで決められる。

これは事故のような失点で守備陣を責められない。しかし、その前のプレーで、ダエイ選手・中澤選手の下敷きになってしまった中村選手が負傷してタンカで運び出された直後のプレーだっただけに、どこか集中しきれなかったようにも感じた。




高原選手と玉田選手はほとんど仕事が出来なかった。特に玉田選手は脚を滑らせてばかりで、持ち味のスピード突破の場面はゼロ。ワタシのストレスを溜めまくった。何度かコーナーキックに持ち込む最低限の仕事しか出来なかった。ちょっとガッカリ。

高原選手もあまり光らず。ヘディング争いでもほとんど負けてしまい、ボールキープもままならず。

図らずも、最強ディフェンダーFW鈴木を光らせてしまう結果となった気がする。特にこのような敵地でこそ鈴木が必要だったのかもしれない。

小野選手のミドルシュートくらいでほとんど崩せずに前半はこのまま終了。

後半開始直後も前半と似たようなジリジリと押されるような展開。どうにも糸口が見えない。玉田選手は相変わらず滑っている。イライラが募ってTVに怒鳴りまくる私。

いいところでフリーキック。中村選手のキックは悪くはなかったが、キーパーが反応。なかなかイイキーパーです。

さすがにジーコも動き。緊急招集の柳沢選手投入。その柳沢選手がいきなり中沢選手からのロングスルーに「滑ることなく」反応。シュートまで持ちこんだ。なぜ玉田選手があんなに滑っていたのかが不思議である。

記憶があいまいだが、スローインからのルーズボールをすばやく中村選手?か中田英?がややフワリとしたクロス。決して長身ではない柳沢選手ですが、すばやくボールの落下地点を読み、ポジショニングが良かったので柳沢選手が競り勝ちました。その頭に当たったボールが競った相手に当たって2人のスグ後ろにバウンドした。

そこに走りこんでいたのが福西選手。ボールは、ワンバウンドして彼の腰より高いところまで弾んでしまった。

(ちょっとボールの位置が高すぎる…蹴れない…)

一瞬そう思ったが、福西選手は軸足をしっかりと踏ん張り、バウンドの頂点の瞬間(一瞬だけボールが限りなく静止状態になる)を、見事に足の芯で捉えた。

イラン選手もほんのすぐそこまで脚が来ていたが、わずかに福西選手が触るのが早かった。ゴールキーパーの脇の下をかすめるようにボレーシュートが突き刺さった。

前半のイランのお返しをするかのようなゴール。ワンチャンスを見事に生かしました。柳沢選手の頑張りも評価すべきでしょう。

やった!同点。



ここからの10分がこの試合の最大のポイントだった。試合が大きく動き、ここで引き分けてしまっては予選が苦しくなるイランが前掛かりになる。

日本はもっと落ち着いて、そして脚を使ってスペースを使ってボール回しが出来ればよかったが相手のペースに合わせてしまった感じになる。

何度かピンチで、キーパーが抜かれる場面も…。加地選手がクリアしてセーフという危なすぎる場面の連続。落ち着いてマイボールでボールをまわしたいができない。

なんとか相手の攻撃を止めて、三浦淳選手がドリブル。これでマイボールでボールキープだ!と思う。

そして左サイドの中田英選手へボールをパス。ところがこれが強すぎて、みすみす相手ボールにしてしまった。このプレイが痛かった。三浦選手は優秀で一見十分に経験豊富な選手ですが、このようなW杯最終予選のような大一番は未経験。この経験不足がこの大事な場面で出てしまったように思います。

ここからの流れでドタバタしながらもボールをつなぎ、右サイドの選手へ。中沢選手がボールをラインの外に出そうとしたのが、相手に当たったか何だかで残ってしまう。

ここから中央のイラン選手へ文句なしのクロス。日本DFの間でフリーでヘディングされたボールは、一瞬逆を取られた楢崎選手の横をコロリと抜けてゴール。完璧なジャストミートでなく、一瞬逆を取られなかったら…とも思うが、でも、これはキーパーは責められない…。

そのあと、小笠原選手を投入するが、北朝鮮戦のようなキレはなく、ボールを奪われてばかり。先発タイプなのかもしれません。

大黒様投入で、2匹目のドジョウを狙ったがチャンスらしいチャンスはなく試合終了。

ワタシが良かったと思ったのは

・中田英
存在感は示した。

・宮本
まずまずか

・楢崎
2失点は責められない。確実なパンチングが光った。

・柳沢
緊急招集だったが、意外にも良かったように思う。

普通だったのは

・加地
失点の場面のマークズレは致命的だが彼一人の責任ではない。サイドを頑張って走って攻撃にも参加していた。ただ、クロスが上げられないのはどうなんだろうか?

・中澤
失点の場面がただただ悔やまれる。

・小野
頑張ってるのはよく判ったが…。

・中村
FKが最大の見せ場。

・福西(ゴールは◎だが)
ゴールは素晴らしかった。あとは普通に。

悪かったのは

・三浦
多分最初から守りをしっかりやれと言われていたのではないか?あまり攻撃には参加せず。2失点目につながる苦しい時間帯でみすみす相手ボールにしてしまったプレーは悔やまれる。どうでもいいが、この人、いつからこんなキラキラした目になったの?整形したのか?

・高原
よく判らない。ただ、ヘディングも勝てなかったし、ボールキープも出来なかった。

・玉田
一人だけ特に滑りまくっていた。なんで?スピード突破の場面もゼロ。決定的チャンス時も中途半端に終わる。高原とのコンビは合わない?

・小笠原
時間は短かったし同情はする。ボテボテのシュートのみ。しかし、肝心なところで幾度となくボールを奪われて反撃ムードを作れなかった。

評価しようがなし

・大黒
時間が少なすぎ。大黒様でもどうしようもない。

〜〜〜〜〜

中田英選手はワタシの好きな選手で、今日もイイ仕事をしていたと思う。ぜひバーレーン戦でも起用してほしいのだが敗れてしまったことで世論がどうなるか…。

これでまた次のバーレーン戦は勝たなくてはいけない試合になってしまった。おそらくは日本がボールを持つ時間が長くなり、バーレーンが速攻のカウンターで仕掛けてくる…という展開になるだろう。

■画像

2006年 W杯ドイツ大会
【3月26日時点の勝ち点表】




5位決定戦の日程もチェックしだしたワタシ…出来ればここには回りたくないのだが…。

次、イランは北朝鮮に勝つと考える。すると、バーレーン戦で引き分け以下だと日本に黄信号が灯る…。

4チーム中、2チームが予選突破。グループ3位でもチャンスはあり、甘いといえば甘い最終予選なのだが、それでもやはりW杯への道のりは険しい。


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