静謐の宮
miyano



  愛、入りまぁす♪(『椅子の上の猫』長文レポ)

2005年 12月3日(土)マチネ
      12月4日(日)マチネ※名古屋楽

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ゲイバー「マダムG」のママ:川崎麻世
同じくオーナー(共同経営者):大浦みずき
広川類子:匠ひびき
「マダムG」メンバー
愛:今拓哉
リリー:野添義弘
マッキー:深沢敦
高原(常連客):入澤正明
俊一(ピザ屋のバイト):冨田真之介

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やっぱりこのタイトルになりますよねえ。月曜は仕事してても、
♪おーみーやげ・おみやげ〜お土産〜お土産〜
(JリーグのWe're the CHAMP?メロディで)が頭を回りましたわ…ほぅ。

土曜日はけっこう客席が引いていました。
私もショーのあまりと言えばあまりな演出にドン引きしましたけども。
今さんが看護婦のコスプレって実は先にネタバレで知っていつつも、
それでも観た瞬間マジで噴出しましたよ。
後方列でしたので、とりあえず全体とストーリーと、
愛ちゃんポジ及びタイミングチェックv

■ストーリー…
これはねえ、メインは広川類子が自立していくトコなんだろうけれど、
ゲイの面々のキャラが立ちすぎてて、脇を超えているというか、
メインを思いっきり喰っちゃってましたから、話がつながらないんだな。
本当〜にヤル気も無くって意志も無くって、な彼女が、
ママの元に居たからこそ彼女の癒しのオーラにだんだんと癒されたり、
ピザ屋のバイトからゲイバーにスカウトされた俊一に恋されたり、
ショーに必要とされたり、ショーで拍手をもらったり、っていう
外部からの刺激によって自分
(というか自分と関わる世界のありようや他人との距離感や関係性)を
見つめ直せたんだろうし、
それで現実に戻っていくってことなのかもしれないけど、
1回観ただけじゃ、あれ?何で彼女は立ち直ったんだっけ?みたいになりそう。

土曜の夜けっこうマジメに考えていたら、
ママがアタシのオーラはみんなを癒すのよ〜とか言ってたから、たぶん
知らない間にそのオーラを浴びていた類子が立ち直れたってのもあるんだろうけど…
そんなシーンあったっけ?そこらへんわからんくない?と思ったので、
日曜にそこをちょっと注目していたら、
2幕かなぁ、類子が一応そんなこと言うんですよね。
ママのそばにいるとほっとするとかなんか頑張れそうみたいなこと。
ただ…個人的に思いっきりスルーシーンでした(爆)
類子が出て行く、ママが独り取り残されて、End…って
収まりというか居心地が悪かったかな。

■演出…
ワタクシ、別に“ぶる”つもりはないですが。でもあれはエグくないか〜?
最初のシーンでピザ屋の俊一をゲイの3人がさらって奥に消えるんですが、
奥から「いっただっきまーす♪」って声が聞こえてくるんです。
でもってその後、類子が来たドサクサにまぎれて舞台上に戻ってくると
俊一のズボンが脱がされてるってゆー…
いやあの、逆に諸々考えちゃうんですけど;;何をいただいたんですか(自爆)
あとショーの♪お湯かけて〜のシーンとか。
同じく俊一がメイド服を全部脱いでいくんですが、最終的に
タオルを腰に巻いてトランクスも脱ぐし(客席けっこうどよめいてました)、
その後出てくるリリーとマッキーは肌色の全身タイツに
おもちゃの胸つけて前だけ隠してるっていうスタイルだし。
大衆芝居的ってことでいいの? ショーも華麗なるゲイショーっていうには
場末っぽくて、そもそも10年もよくもったな、って思っちゃいましたよ。
そこがマダムGの凄さってコトですかね?

■キャスト…
○いやはや、深沢マッキーさん、凄いです。
ものっすごい普通に女性っつーかおばはん(爆)なの。
オカマっていうより、もうああいう生き物っていうか。
「今宵は“マダム・マッキぃー”がママを勤めさせていただきます〜」
って出てきた金色のドレスと羽ショールがもう似合うのなんのって。
○野添リリーさんも捨て身で頑張ってた。っつーか一番オカマバーって感じを出してて。
プロローグの仮縫いシーンでは、暑い暑いって言いながらカツラ取っちゃって、
みんなに「眩しい!」とか言われてたり、
土曜日は、類子の周りにみんながわらわら集まってママに怒られる時に、
ドタバタにまぎれてそのカツラを誰かが類子の膝に抛っていて、
「きゃぁ!」って素で類子が叫んじゃって、
「アンタ、素で驚いてたでしょ、驚きすぎよ!」とか言うし、
日曜は日曜で慣れた匠さんが笑いながら「眩しい!」ってアドリブしてて、
やっぱり「うるさいわね、アンタ笑いすぎ!」って返してるし。
やりとりが凄く自然で面白かったです。
バーの準備シーンはリリーオンステージでした。
○高さん、Mっ気バリバリ。
首を羽でくすぐられて「アルるrrrrr…」って喜ぶシーンはなんかいやらしいっす(笑)。
愛ちゃんにぞっこんラヴvで何があろうと愛ちゃんのために動くのだけど、
表面上は相手している愛ちゃんに実はかなり足蹴にされていたり。
そうそう、1幕のバーシーンで、出張から帰ってきたばかりなのに
また出張に行かなきゃいけなくて…っていうシーンで
「でもね愛ちゃん!僕ね、愛ちゃんのためにね、」って手を握って突然迫る時に、
愛ちゃんは「顔近い!近いよ!」って小声で言いながらかなりのけぞりつつ、
かけている羽ショールで顔を遮るのですが、日曜にはそれがうまくできなくて、
慌てて羽ショールをたぐり寄せてた愛ちゃんがまためっちゃ可愛かった…v
○俊一…いや〜2幕のメイド服とか普通に可愛い(笑)。
しかも化粧でホントに化けますねえ。しかし一番のイロモノ?舞台上で裸か…
お疲れさま;;
○ママはちょっと苦手。いかにも過ぎて…ちなみに男声に戻るたびに
客席がウケていて、シーンの雰囲気はかなりどうでもよくなってた;;
○類子はちょっと声の張り方がワンパターンでしたね。
ずっとおんなじレベルの強さ。つぶやく時も同じ感じ。
棒読みっていうかマイクがないせい?
声をきちんと出そうとし過ぎていて、機微が無かった感じですね。
でも彼女のサスペンスな雰囲気のおかげで、
まだあの二人の関係性がきちんと出てたかも、とも思うんですよね。
なんかそんなに苦手ではなかったな〜。
30だろうがなんだろうが、ああいう人はいるもんだし。


日曜日はけっこう客席も盛り上がっていて、ショーのラストのカンカンでは
手拍子が出ましたので、一観客ながらちょっとホッとしてしまったり(^^;

毒吐きまくってますが究極、愛ちゃんとYuri様(大浦みずき)に尽きます!
○愛ちゃんは最初のあのラメパンツはいかがなものかと思いつつも、
ちょっと襟首が垂れてるランニングの胸元が白くて眩しかったです!
いやあの、顔もね、ちょっとね、化粧が濃くって最初は
直視できなかったっつーのもあるんだけど、胸板に視線クギづけでしたよ!
白くてきれいなんだもん〜。

日曜日は最前列の下手、もーやたらめったら愛ちゃんポジションでした!
仮縫いでドタバタするのも基本下手だし、バーシーンでは登場からして
舞台奥の紗幕?の下手側から片足を後ろにぴょん!と跳ねる格好で現れて
「愛、入りまぁす♪」だし。
俊一とか現れて上手側でぎゃあぎゃあ言い始めると、
センター下手寄りのテーブルとスツールで飲んでた愛ちゃんと高さんが、
下手のバーカウンターに移動するんですけど、なんかもーそれが
フツーのカップルっぽくてめっちゃイイ感じなんですよ〜。
なんかウンウン、って高さんも頷きながら二人で喋ってるし!
あとショーの前の準備シーンで、上手の壁際ベンチに座って
膝抱え込んで足浮かしてる愛ちゃんてばめっちゃラヴリー!!
ちょっと寝そべってみたり、もーホントごめんって感じにロックオンしてました。
ほかにも上手でやっぱり類子とかモメてる時に、
下手で愛ちゃんが仁王立ちでなんか考えるような時があって、
芝居の注目どころは上手なのに思いっきり愛ちゃん凝視してたら、
目が合ってしまいました(イタいファン度急上昇;;)。
でもまつげがばさばさに凄かったのであんまり瞳そのものは見えなかったんですが…
色物シャツ着てったおかげでしょうかv
っつーか芝居に集中してない客でごめんなさい〜(>▽<)

ゲイメンバーのシーンでは色々時事ネタが入ってました。
高さんにお土産の件で嘘をついたことがバレた時に、
「軽くヤバイ?」ってリリーが言うのとか。
日曜日のネタでタイムリーと言えば愛ちゃんHGの『場違いフォー!』でしょうね。
小学館の「第18回DIMEトレンド大賞」の「話題の人物賞」を受賞したHGが、
11/28の授賞式で叫んだコメント…ってことで、
ちょうど出かける前にテレビで見かけていたので、私はめちゃ笑いました。
あんまりみんな反応してなかったみたいですが。


○オーナーYuri様、大好き! 日曜日は、ママの家のシーンはほぼずーっと、
テーブルに座って帳簿つけてる大浦さんのお顔を眺めてました。
ちょうど下手から真正面になる位置に座ってるし、
ママと類子の話はけっこうスルーで(ごめんなさい)…
いやー、私は関係ないからオーラばりばりに出して存在感を消しながら、
きっちり話を客観的に把握しているし、
睡眠薬とかヤバげな内容にピクッと反応するのが良かった。
しかもドレスとか姿勢とかキレイだし、すらっとしててかっこよかったです。
ショーでもYuri様ロックオンでした。
もー白いドレスシャツに黒いパンツだけでもじゅーぶんカッコイイ!
さらに黒いドレスでタンゴ!…あーできればあの衣裳、
もちょっとスカート長いほうがシックでかっこよかったと思うんですが、
久々にダンスも観れましたし、やっぱり大浦さん好きだ〜。


可愛いとか好きだとかしか言ってないレポですな;;
1幕ラストのママのヴァンパイアコスプレって何の意味があったのだろう…。
あれ、かなり引きましたよ;;なんじゃありゃーーー!
癒してアゲル…とか言ってマント広げて類子に覆い被さる、って通常の男女なら
非常にスムーズに、その後に続いたであろうシーンは想像できますが、
あの二人の場合、それってどうなの。
少なくともそれは無いはずでしょうし、原作読まないとよくわからないのかなあ。

それから、数日たって思ったこと。“ショー”と聞いて、私は
少なくとも映画『プリシラ』レベルを期待していたようです。
あれはドラッグクイーンだけどさ。
確かにコスプレで♪ドンズバ・ドンズバ・ドンズバぁっvvって
歌い踊るシーンなんかはまさにそれなんだろうけど、
…うーん…うーん………うーーーーーん;;;;;;

ママと類子の話なくして、マダムGがいかに10周年を迎えたかっていう、
成長ストーリーでも良かったような(爆)

2005年12月07日(水)
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