静謐の宮
miyano



  『過去のない男』(ネタバレ)

明日の映画が都合で来週になりそうなので、夜更かしすることにしました。

アキ・カウリスマキの作品。
    ある日列車に揺られ、夜のヘルシンキに流れ着いた一人の男。
公演のベンチで夜明けを待っていた彼は突然暴漢に襲われ、瀕死の重傷を負う。
男は病院で奇跡的に意識を取り戻すが、過去の記憶を全て失っていた。
身分証もなく、自分の名前すらも分からない有様。しかし、幸運にもそんな彼に
コンテナで暮らす一家が手を差し伸べ、男は彼らと共に穏やかな生活を送り始める。
そして救世軍からスープが振る舞われる金曜日。男はコンテナの主人に連れられ
支給場所へとやって来る。そこで男は救世軍の女性イルマと
運命的な出会いを果たすのだった…。   Yahoo!ムービーより


って書かれれば、昨今の映画やドラマ情報から、かなりのパターンを考えてしまうのですが。
アクション・ロマンス・ミステリー・サスペンス・何でもできそうですよね。
ですが。もーう、これだけ。マジでこれだけ。
うーん。なんて言ったらいいんだか。
イルマとの仲が進み、名も無いながら行動的になり、新しい人生が始まりかけた時に、
とあるトラブルに巻き込まれたことから身元が判明します。
イルマは結婚は神聖なものと思っているので、男に妻がいるとわかって別れます。
渋々、元の世界へ戻ってくると、実は自分はヒドイ男で、離婚調停中だった上、
離婚が成立していた。しかも妻には新しい男がいた。
自分を襲った3人組とまたかち合うけれども、浮浪者軍団に追われて彼らは逃げていく。
さくさくとまたイルマの元へ戻ってくる。
記憶は戻ってないようだけど、メデタシメデタシ。終わり。


…ってオーイ。あまりのシンプルさに返ってしんみりしちゃいましたよ。
たまにはこーゆーのもいいかな?
Yahoo!ムービーの監督紹介によると、カウリスマキの作品は
少ないセリフ、無表情な登場人物の演技が特徴で、
どこか人を喰ったような作風がカルトな支持を集めている。

らしいんですが。確かに。ここまで無表情・無感情っぽいと逆に面白い。

このイルマ役の女性は、カウリスマキの作品にはほとんど出ている方です。
『10ミニッツ・オールダー』の中のカウリスマキの作品と男女同じ役者さんです。

そして出てくるおっとりした可愛い犬の名前が、ハンニバル。笑えるわ。


2004年06月15日(火)
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