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■ 『10ミニッツ・オールダー』
昨日久しぶりに会った友人も観たいということで、待ち合わせて観に行きました。 エンドクレジットが画面からはみ出してて見えなかったり、入場料に関して劇場側と揉めたり、苛々させられはしましたが面白かったです。 2本、それぞれ違ったコンセプトで創られたオムニバス映画。 頑張って短くコメントしてみます。
イデアの森 〜10人の監督が、時間の謎に挑む〜
●ベルナルド・ベルトリッチ「水の寓話」 オチが読めました;; テーマは好きですが男性が好みじゃない(酷)。 ●マイク・フィギス「時間×4」 4分割画面で2つのストーリーが2方向から映されている? 観辛かったです。 ●イジー・メンツェル「老優の一瞬」 最初の寝転んでるシーンを観て、死ぬ間際の10分で人生は凝縮される、的な話かと思ったのですが、違った。でも好きです。 ●イシュトヴァン・サボー「10分後」 これは、10分あれば何もかもが変わり得る、という感じで解り易かったのですが、面白かったのは、「・・旧姓?」という台詞に対する感想が、友人と全く違ったことです。 友人は、この夫婦の妻は自分の旧姓すら忘れるくらいに夫に完全に依存しているんだと思い、私は、夫婦ぶってるけど実は愛人関係で、だから旧姓を知らないor言えないんだと思ってました。ちなみに私の考えは外れてます。倦怠期の夫婦の話でした。 ●クレール・ドゥニ「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」 これは、実は観客を試す作品なのかと(苦笑)。走る列車の中で延々、同化とか価値観とか硬い話をする二人を映してます。ダメな人はこの作品で眠っちゃうんじゃないかと思います・・観る気を試されてるような感じでした;; でもとても面白かったです。 ●フォルカー・シュレンドルフ「啓示されし者」 ラストに驚きました。こう来るとは。でも意味はよくわかってません(爆) ●マイケル・ラドフォード「星に魅せられて」 他作品に比べるとストーリー性があってわかり易い作品。宇宙探査から戻ってきて、老いさらばえた息子と再会する。ちょと涙キちゃいましたね・・イイ感じ〜と思っていたら『イル・ポスティーノ』の監督でした。凄い好きな作品でしたし、我ながら納得。 ●ジャン=リュック・ゴダール「時間の闇の中で」 <1本1分の映像を10本という贅沢な10分>らしい・・ゴダールなのね、って感じ。
すぐに続けて観ました。
人生のメビウス 〜7人の監督が“結婚・誕生・進化・孤独・死・運・郷愁”というテーマをそれぞれ受け持って10分で表す。
●アキ・カウリスマキ「結婚は10分で決める」 シリアスですが思わず突っ込んでしまうユーモア(?)もあって、非常に面白かったです。 原題が「Dogs Have No Hell」で、なんでこのタイトル?とか、キレーに鼻から煙草の煙吹き出す男とか、ウェイトレス姿のままコート着て歩くヒロインとか、だいたい金工面して女迎えに行って、指輪買ってチケット買って、が10分でできるか(爆)。指輪買いに行った時点でもうあと1分だったでしょ〜。 ●ビクトル・エリセ「ライフライン」 あんな可愛い赤ちゃんは反則・・そして不穏な空気。サスペンスはどこにでもある。 ●ヴェルナー・ヘルツォーク「失われた一万年」 ブラジル奥地の部族に現代文化が接触し・・といったドキュメンタリー風。好きじゃないのでかなり辛かった。 ●ジム・ジャームッシュ「女優のブレイクタイム」 <何かが起きそうで起こらない>というコメントをどこかで拝見。確かに。どんなに人が入れ替わり立ち代わり休憩時間に来ても、本質は孤独、って? ジャームッシュ作品は静かで綺麗な感じが好きです。 ●ヴィム・ヴェンダース「トローナからの12マイル」 誤ってドラッグを大量摂取してしまった男性が車で病院を探して走り続ける。だんだんドラッグに侵されていく感じがリアルっぽくてドキドキしたのと、心臓発作の幻覚なんだ・・と言って苦しむのを見て、(あーいつかこういう苦しい10分間を過ごすんだろうな)とやけに現実的に感じてしまいました。 ●スパイク・リー「ゴアVSブッシュ」 大統領選挙戦の10分間の攻防を色々な人たちが語る。 すごくテンポがよくて面白かったのですが、字幕が見辛い(泣) ●チェン・カイコー「夢幻百花」 これが鼻につくほどわかるってトコが私もアジア民族なんだよな、というか、“郷愁”というモチーフはやはりアジア的なのかな。オチも流れも読め過ぎるし、凄くわかるんだけど、改めて見せられると鬱陶しい感傷。友人曰く「じいさんとかの昔話で同じことを延々聞かされてる感じ?」と。確かにそんな感じ。
++++++++++ これだけのものを、短編集として観られるのはとても贅沢で楽しい時間でした。 しかし! 白い字幕で通すのはいいけど、頼むから白い背景の時は考えて;; ドゥニやリーのように、会話=字幕が一杯ある作品ではかなり見辛かった(泣)
こういう単館系映画はツボに嵌ると続きます。 予告編で、幾つも面白そうなのがあって、しばらく通いそう・・
2004年02月28日(土)
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