地徊営業日誌
目次書きすてたもの未定なもの


2003年02月03日(月) 馬鹿

今日は何を思ったか日曜の日記記入後自転車で遠出をしてしまい(休め)膝を痛めました。私のあほーーーーーーっっ何のために休みを取った!!明日には治ってる程度のものですげね……うう。
だから方角だけで見知らぬ地を行くのが間違っているのです。しかも看板とか鉄塔目指して。そういうのは元気で体力ある時にするものです。運動不足の体と使い慣れないチャリでするものじゃないです。でも時折無性にしたくなるのです……結局二時間くらいフラフラしてました……横風が冷たくて厳しかったです(馬鹿)

少女漫画を見て育ちました。ナルト子↓


*** あなただけ見つめてる ***

髪を伸ばすなんて面倒だけど
せんせーが褒めてくれてから伸ばしてもいいかな、って思った
だから、ね?
これは交換条件


長い金色の髪を指ですくってカカシが瞳の色を深くする。何度も指で髪をすかれ、さすがにくすぐったくてナルトは身をよじった。
「もー、日がくれるってば!」
「あ、悪い悪い」
全く持って悪いなどと思っていないくせに、カカシは一応謝罪の言葉を口にした。だがそれが言葉だけなのは髪から伝わる指の動きですぐにわかる。
「やる気ないなら自分で切るってば」
ぶう、とナルトが頬を膨らませた。整った美貌が子供の顔に戻って、カカシは苦笑した。
「やります、やらせていただきます」
伸ばしてみないか、と言ったのはカカシで、じゃぁ手入れをしてと言ったのはナルトだ。長い髪というものはきれいなまま維持しようとすると結構面倒くさい。
伸ばし始めたのは出会ってからだから、もう五年になる。背中まで伸びた金糸をカカシは丁寧な仕草で櫛梳いた。
「大分痛んでるね」
「最後火出ちゃったから。おかげで後始末が大変だったってば」
小さくナルトが溜息をつく。気がつけば出会ってから五年もたっていて、ナルトは一個中隊を任されるほどになっていた。
カカシの手に握られたはさみが痛んだ部分を切断してゆく。痛んだ部分が衣擦れのような音を立ててナルトから離れていった。
「う〜ん、結構切らないと駄目かな」
背後からナルトの髪を見つめ、カカシが唸る。振り返り、ナルトが人の悪い笑みを浮かべた。
「じゃあれやってってば!ぎざぎざ!」
「シャギー!ん〜、どうするかな」
眉根を寄せ真剣にカカシが悩む。カカシの数少ない「悩む」事項は全てナルトに関連することで、だからナルトはその表情がとても好きだった。
やがて深々とカカシが溜息をついた。
「駄目だ、思いつかん。いっそ美容学校にでも行くか」
かなり本気が混じった言葉に、ナルトが大口を開けて笑う。
「センセー、四十の手習いだってば!」
「誰が四十だ、誰が」
溜息をこぼしつつ、思い切りよくカカシは毛先をカットしだした。結局そろえることにしたらしい。
「そんで火影専用美容員になるの」
「おまけに有能な部下で?」
「そ。で、、さらにおまけで大事な大事な旦那様」
悪戯っぽく言って、ナルトがにやりと笑う。動きを止め、心底嫌そうにカカシはナルトを見つめた。
「逃げたら駄目?」
「だーめ!これってばもう決まってるんだってば!」
きししし、とナルトが笑みを深める。今までで一番大きな溜息がカカシの口から漏れた。
「やだな〜」
がっくりとうなだれるカカシに、ナルトは楽しそうに言う。
「しょーがないってば!最初に手入れする、って納得したのセンセーだもん」
木の葉の里にだって美容院くらいある。だが上位の者達がそこを使うことはない。刃物を持って背後に立たれることを受け付けられないからだ。いつだって、味方と敵の境界線は曖昧だから。
「そんくらいの覚悟もなしにオレに手出したのかよ」
あまりに嫌そうなカカシに、いささか拗ねたようにナルトが頬を膨らませる。睨みつけてくる青い瞳に耐えかねて、カカシは天を仰いだ。
「じゃぁさ、十八のお前の誕生日にプロポーズ、っつーオレの計画はどうしたらいいわけ?」
後ちょいだと思ったのに、と何度目かわからぬ溜息をつかれ、ナルトが目を瞬かせる。落ち込んでいるカカシを見ているうちに、ひくひくとその唇の端が震えだした。
「うわ、センセーそれイチャパラの読み過ぎっ!」
「うっさいなぁ、オレはロマンチストなの」
ばつが悪そうにカカシがそっぽをむく。赤くなっているところを見ると当人も自覚はあるらしい。
ゲラゲラ笑うナルトの声は、やがてカカシに塞がれるまで続いた。


床に散らばった髪を見て、カカシは溜息をついた。
「また伸びるのにしばらくかかるな」
優に10cmは切ったから、元の長さになるにはしばらくかかる。肩にかけていた布を降ろしながら、ナルトはほくそ笑んだ。
「平気だってば。一年間はハードな任務ないだろうし」
妙に確信めいたナルトの言葉に、カカシが首を傾げる。カカシを振り返り、ナルトは意地の悪い笑みを浮かべた。何かを企んでいるその表情に、カカシは次に来るであろう衝撃を覚悟した。
「センセー、さっきのプロポーズ、一週間だけならなかったことにしてあげるってば」
クスクスとナルトが笑う。本当にいい女になったよなーと思いつつも、カカシは覚悟をさらに深めた。
「なんで一週間なんだ?」
「診断があるでしょ?」
わけがわからずカカシが益々首を傾げる。にぃ、とそれはうれしそうにナルトが笑った。
不意にカカシの脳裏に衝撃が走った。
「まさかナルト……っっ」
「教えてやらないよ〜だ。オレ、サクラちゃんと約束あるからでかけるね」
覚悟を決めていたはずなのに動揺したカカシの隙をついて、ナルトは姿を消した。
はらはらと切り捨てられた金糸が舞う。
「……うわ、どうしよう」
別に、そういうことをやっているのだからそういう結果になるのは当然で。わかっていても衝撃は大きすぎた。
「本当なわけ……………?」
大切なものなんて一つ守るので精一杯だと言うのに。あんなもの、おまけだと思っていたのに。
「やばい、まじでうれしい……」
思わず口元を覆う。乱れた心拍数と体温に、今この場にナルトが居なくて良かったとしみじみ思った。
「プロポーズ、急がないとだな」
うれしそうにカカシが呟く。
そして物陰からカカシの様子を伺っていたナルトに突撃されるまで、カカシは喜びに浸っていた。

*****

髪を触るのが好きです。柔らかそうな髪とか、サラサラしてそうなのとか。ストレートが好きらしいです。ので小此木の前につむじを見せると危険です。初対面の方には許可取りますのでご安心をば(救いになっていない)
前にも書いたよこのネタと思いつつ!あん時はナルトがカカシの髪手入れしていたので今度は逆に。「もらい泣き」と同系列の話になるはずだったのに何故こうなるのか。おかしいです。かーなーり初期に書いた「実はナルトは女の子」ネタの続きだと気付いた時点で駄目でした。はふー。暗めバージョンはまた別の機会に。こう書いてやった試しがあるのかと言うツッコミは心の中で頼みます。

おやすみなさい〜。


小此木 蘇芳 |HomePage