地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
職場で風邪が大流行で危険です。 実家に帰るたびに高熱出して寝こんでいたのは学生時代の私です。今思えば安心しちゃってたんですよね。でもおかげで休み明けの身体検査(しかもX線使用者検診)で引っかかって再検査になったことは忘れられない思い出です……
振り回されるカカシ↓
*** くちびるきっす ***
「しばらくちゅーは禁止だってばよ」 悲壮な顔で告げたナルトに、カカシは目を丸くした。
ナルトは落ち込んでいた。大好きなサクラが待ち合わせ場所に来たことに気付かないほど落ち込んでいたのだ。 「おはようって言ってんでしょ!!」 派手な音を立ててサクラの平手がナルトの背中に入る。目を白黒させてナルトは振り返った。 「ご、ごめ……」 「何、どうしたの?またカカシ先生と喧嘩したわけ?」 サクラが呆れ果てて肩をすくめる。ナルトは眉根を寄せるとぎゅっと唇を噛みしめた。 「センセーとしばらくちゅーできなくなったんだってば」 真剣に悩むナルトを、サクラは白い目で見つめた。沈黙するサクラに一生懸命ナルトが説明する。 「だってオレってば口かさかさになっちゃったんだってば!こんな口でちゅーしたらセンセーちゅーしてくれなくなっちゃう!」 「………へー……」 遠い目でサクラが呟く。カカシとキスできないという事態に、ナルトは涙目になった。 「どーしようー…いつになったら口かさかさじゃなくなるんだろ…」 「さぁー…春には治るんじゃない」 「春なんて遅すぎるってば!!サクラちゃんどうしたらいいか教えて!!」 「………えー?めんどくさーい」 蜜時まっさかりの少年の言葉に、彼氏いない歴12年の少女はやさぐれた。 だがナルトも必死だ。何しろ大好きなカカシと大好きなちゅーができないのである。シカツモンダイというやつだ。 「サスケの秘密教えるから!!」 途端にサクラの耳が動いた。 こうしてサスケの秘密はサクラに売られたのである。
カカシは凹んでいた。それを面に出すことはしないが、それでも落ち込んでいたのである。 「なーにがあったのやら」 昨日愛しい恋人にチュー禁止令を食らったのだ。思わず溜息が漏れる。 (何かしたかなぁ) 考えるがいまいち思い当たる節がない。いや、思い当たる節はあるのだが全て今更、というようなことばかりである。 (………わからん) あの恋人の考えは単純すぎて読めない。考えている内に集合場所にたどり着いた。 (あーあ気が重いねぇ) それでも任務は任務である。大きく息を吐き、カカシは気分を切り替えた。 「やっ今日は水牛に襲われて…て?」 さわやかに手を挙げて躍り出たカカシは場の静けさに戸惑った。サスケが一人、いつも以上に不機嫌な顔で座り込んでいる。 「あれー?ナルトとサクラはどうしたの?」 「知るか」 むっつりとサスケが答える。どうやら置いてきぼりを食らったらしい。 「ん〜?二人ともどこ行ったんだ」 ナルトもサクラも任務に遅刻する性格ではない。カカシが首をひねっていると、遠くから駆けてくる足音が聞こえた。 「ごめん、遅くなったてば!」 見れば顔を真っ赤にしてナルトとサクラが駆けてくる。カカシは溜息をつくと走り寄ってきたナルトの頭を叩いた。 「こら、遅刻はだめだぞ。二人ともペナルティーな」 「センセーに言われたくないってば!」 「そうよ!」 「それでお前らどこに行っていたんだ?」 一人二時間待つ羽目になったサスケが問う。声に拗ねているらしい響きが混ざるが、ナルトもサクラも気が付かない。二人は顔を見合わせるとニィと笑った。 「ひみつ」 「だってばよ」 どこか共犯者めいた笑顔に、カカシとサスケは疑問符をとばすしかなかった。
結局どこに行っていたのかは教えて貰えぬまま、任務は進んだ。内心やきもきしながらカカシが任務解散を告げる。 「はい、今日は解散」 言うが早いや、サクラがサスケの腕を引っ張った。 「サスケ君、帰りましょ」 「ちょ、待てっ」 サスケが慌てるがサクラに逆らえない。そのままサスケを引きずっていくサクラと引きずられていくサスケに、力無くカカシは手を振った。 「…気をつけて帰ろよ〜」 あれは将来尻に引かれるだろう、とは二人を知る者の共通認識である。 他人事ではない状況に思わずカカシが溜息をついた。 ふと何か言いたげな視線に気付き視線を下げる。 「なに?ナルト」 「あ、あのさ、せんせー」 目を期待に輝かせてナルトがカカシを見つめる。カカシは首を傾げた。 「なに?」 再度問うがナルトはやはり答えない。きらきらと期待に輝く瞳にカカシは困り果てた。戸惑うカカシにナルトが痺れを切らす。 「もう!なんでわかんないんだってば!」 「は?なに?」 「ちゅーしてってば!」 ぷう、と頬を膨らませてナルトが腕を伸ばす。事態が飲み込めないながらもカカシは口布を降ろすとナルトに軽く口付けた。 うっとりとナルトが微笑む。 「センセー、ちゅー気持ちよかった?」 「気持ちいいよ」 良くはわからぬが素直にカカシが答える。益々ナルトは幸せそうに微笑んだ。 「へへ、オレも気持ちいいってば!」 きゅう、と満足げに目を細めるナルトに、釣られてカカシも微笑む。再びナルトがカカシにすり寄った。 「帰ったらもっといっぱいしようってば」 どうやら「チュー禁止令」は解除されたらしい。 「いいよ」 内心の戸惑いを隠しカカシも笑顔で答える。ここで下手なことを言って禁止令がぶり返そうものならたまったものではなかった。 だが (………結局何だったんだ) やはりこの恋人の考えは読めない。 恋人と触れ合う幸せを噛みしめながらも、カカシはしみじみとそう思った。
ナルトのポーチの中にリップが入っているのはナルトとサクラだけの秘密である。
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半日で乾燥唇が治るとは思いませんがまぁ気持ちの問題ですし!(逃げる) 何でしょう、ただいま私の中はカカシ週間なのでしょうか。自分的にはサクラちゃん週間なんですが。どちらにしても二人とも早く出てきてください……私は七班が大好きなんです……姫二人とヘタレ旦那二人が!!せめてサクラちゃん……せめて!!がんばれ女の子!!真面目に最近女の子達が出てこなくて寂しいです。
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