地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
今日から唐突に勤務地が片道二時間地域に移って大わらわでした☆いきなり二時間の早起きはつらいです。つーか片道で交通費千円超すのがかなり痛いです。早く定期を買おう・・・。
最近の話書いてないな(遠い目)↓
*** 嘘 ***
暇があればこの人は本を読んでいる。その横顔を見つめながらナルトはそっとため息をついた。 いつの間にやら帰る家はここになっていた。その間ナルトがカカシについて知ったことと言えば本当に本が好きなのだと言うこと、そして本を読んでいるときにはほとんど周りが見えなくなっているということだった。 (ん〜、でも別にいやじゃないってば) ころん、と床に転がり今度は視界を逆にしてカカシを観察する。最近のナルトのお気に入りは『カカシ観察』である。いっそ『カカシの観察絵日記』でもつけててやろうか、と思うほどだ。 一向に会話のない部屋の中でカカシがページをめくる音が響く。部屋に響くこの乾いた音が好きだ。 ついつい視線がページをめくるカカシの手にゆく。骨張った大きな手が丁寧にページをめくる様を見るのが好きだ。 わずかにカカシの顔がほころぶ。本を読んでいるときにだけ見せるこの微笑が好きだ。 (……困ったってば) かまってもらえなくて寂しくないわけではないが----ナルトは本を読むカカシがかなり好き、らしい。 これは困った。 (う〜〜) ころころと床の上を左右に転がる。右に転がって元の位置に戻ってはカカシを見、左に転がって元の位置に戻ってはまたカカシを見る。その度に頬が熱くなるのがわかった。このままではきっと自分は茹で上がってしまうに違いない。 仕方無しにナルトはカカシに話しかけた。 「……あのさ、センセー」 「ん?」 「オレ、先生なんか大ッ嫌い」 「!?」 ポトリ、とカカシの手から本が落ちる。大きく見開かれた瞳は蒼と朱だ。 (あ……きれー…) いつもは半分隠されている瞳が両方見れて、思わずナルトは見惚れた。カカシは息を止めてナルトを見つめていたが、やがて肩を落とすと大きく溜め気をついた。 「……お前、なんてこと言うわけ?今心臓止まるかと思ったよ」 「だって本当のことじゃん」 「あのねー、そういうときは『教師』が嫌いだって言いなさい」 カカシはナルトを持ち上げると己の膝の上に載せた。コツンと額を併せて苦笑する。 「ナルトに嫌い、って言われたらオレ泣いちゃうよー」 カカシの言葉に今度はナルトが苦笑した。 「えー、じゃぁカカシ先生なんかきらーい」 「こらこら、本当に泣くぞ〜」 「きらーい」 きゃっきゃとはしゃぎながら二人で禅問答を繰り返す。いつまにか床の上に金の髪が広がった。 「でもオレは好きだよ、ナルト」 ナルトの指先に口付けてカカシ囁く。とくん、とナルトの心臓がなった。 「……センセー、好き」 震えるように漏らされた囁きにカカシは笑んだ。 「じゃ、嘘つきな口には罰をあげよう」 二つの影が重なった。
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幸せなんですよ、この人達……本当に……あー、でも本気でナルトに「嫌い」って言われたらうちのカカシどうするんでしょう。とんでもないことになりそうです。
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