地徊営業日誌
目次書きすてたもの未定なもの


2002年03月01日(金) ぐるぐるぐる

ひとまずゼノサーガは一旦始めると終われないのでただいま封印中。明日の夜は心おきなくやります!明日仕事じゃなければ猿のようにやるんですが。
ゼノギアスのイメージが強かったので画面回らないのが辛かったりします。というかあのゲームやって以降、どのゲームやっても自然と手が画面回そうとLR押しているのですが(苦笑)人の頭の上にのって回れないのは残念。でもU.M.Nシステムがおもしろいですvvあのウサギの凶悪なかわいさは何なのでしょう。ルキアが見たらさぞかし喜んでくれることでしょうに。ああ、それにしても早くモモを見たいです・・・。


我慢できずに書いてしまいました。前書いた「卯月の頃」の続きです。爺様と九娘。爺様に夢見すぎ。やりすぎました、はい。題は仮題です↓


***妻問い***


「桜が好きなのか?」
手を伸ばした先にあったのは金色の髪。その上に薄紅色の花びらが散る。
「美しいものは好きじゃ」
「散るものが好きなのか?」
命の最後のきらめき。長い年月を生きる妖は、それ故に散り行くものを愛おしむのだろうか。
「さて。ワシの同胞らには散らぬほうが良いと言う者もおるがな。散りゆくものを見るのはつらい。だが、散らぬ桜などつまらぬよ」
妖の答えに筧は妙に納得した。散らぬ桜を筧は見たことがなかったが、想像すると確かに今ひとつおもしろみがない。
指先に触れた妖の髪は冷たくすべらかで、髪と言うよりは絹糸を思い出させた。
「何じゃ?」
目を開けることなく妖が問う。筧は指先に捕らえた髪を玩びながら呆然と呟いた。
「わからない」
「わからない、とな。おかしな事を言う」
言って妖は起きあがった。笑った、様な気がした。長い髪はそれでも筧の中に収まって逃げようとはしなかった。
長いまつげを震わせ妖の目が開いた。朱金の瞳が現れ、筧を見つめる。瞳孔は獣のそれだ。数度ゆっくりと瞬きを繰り返した後、妖は軽くため息を漏らした。
「・・・やれやれ、まだ子供ではないか」
筧は確かにまだ子供だ。事実である以上怒ることもなく、筧は頷く。
「我が名は筧。失礼でなければ貴殿の名を問いたい」
筧の問いに驚いたように妖は目を丸くした。大妖であろうとも驚いたら目を丸くするのだと、いささか筧は感動した。
筧の問いかけに妖の周囲を取り囲む空気が変わった。
「何故我が名を問う?幼き者よ」
ゆらり、と妖の周囲で空気が渦を巻いた。朱金の瞳が血の色を増す。妖の名は力そのもの、おいそれと訪ねて良いものではない。
だが妖の発する気に押されることなく筧はそれに答えた。
「ワシはそなたを娶りたいと思った。それ故名を問うた。名を知らねば妻問いすらできぬ」
答えながら、やはりこの妖は美しいと筧は思った。先ほどまでの穏やかな時分も、今の本性の片鱗を表した姿も。なるほど、人を惑わすとは良くも言った物だ。
次の瞬間、妖の周囲の気が霧散した。
「・・・・・・・・は?」
しばらくして帰ってきた答えは非常に間抜けであった。筧は力強く頷いた。
「だから、そなたに惚れたと言っている」
「・・・・・・・・・・・」
妖が絶句した。指一つで町一つ消し去れるだろう大妖の、そのひどく人間くさい表情に
(かわいい)
と呑気に思える人間はそうは多くはなかろう。だが筧はその決して多くはない人間のうちの一人だった。
く、と妖が口元を歪めた。続いて爆笑する。
「はっはっは!!お主がワシに妻問いとな!これは然り、確かに名を知らねばできぬよ」
「・・・・・そんなに笑わずともよかろう。子供であろうとも恋ができぬワケではない」
「ははははは。確かにそうだな。いやいや、すまん。久々に愉快であった」
目に涙を浮かべて妖は爆笑した。むっとする筧に向かって妖が微笑む。
「我が名は九娘」
笑うと花が咲いたようだった。筧の心臓が音を立てて縮こまる。
「ワシを娶りたいと言ったな、小僧。ワシは己より弱い男になど興味はない。これが答えじゃ」
去ね、と言外に妖が告げた。だがその程度で筧は引こうとは思わなかった。
「ならばそなたよりも強くなれば考えてくれるのだな?」
筧の言葉にもう一度妖、九娘が目を見開く。呆れたように九娘はため息を漏らした。
「そなた・・・」
「どれほど長く生きようとも人の生は百年。だがそなたの生から言えばたかだか百年であろう。機会をくれないだろうか?」
筧の問いに九娘は筧を見た。逸らすことなく筧の視線が九娘を射抜く。そこに偽りも迷いもなかった。
「・・・・よかろう」
苦笑し、九娘は頷いた。最初に手招いたのは自分だ。ならば、最後まで引き受けるのが筋というものかも知れない。どちらにしても退屈は紛らわせそうだ。
「そうか」
安心したように筧が笑った。そうするとひどく子供っぽく見える。
(なんだ、年相応の顔もできるではないか)
ずいぶん生意気な子供だとばかり思っていたが、案外根は素直なのかも知れない。内心勝手に納得する九娘の唇に何かが触れた。
「手つき金代わりだ」
呆然とする九娘を余所に、筧はニッと笑うと勢いよく起きあがった。
「他の者が騒ぎ出した。今日はこれにて失礼する」
いったい何が自分の唇に触れたのだろうと、答えの解りきっていることを九娘は何度も自問した。間違えるはずがない、ないのだが。
「・・・・・・待て、お主年はいくつだ?」
「この前十二になった。それがどうかしたか?」
十、二。すでに数えることなど無くなってしまったが、いったい今年で自分はいくつになっただろうか、と九娘は柄にもなく考えた。
「じゃあまたな」
呆然とする九娘を残して筧は走っていってしまった。
十二、と九娘が呟く。確かに子供だとは思ったが、それでも態度から少なくとも十代後半だと思っていたのだが。
「・・・・・・・はやまったか?」
何やら妙な予感がして九娘は己の唇を押さえた。そう言えば唇を奪われたなど初めての経験かも知れない。
「油断したわ」
わずかに頬を赤らめて九娘は唸った。
最近の子供は侮れぬ、と思いながら。


*******

こんな子供やですよ私!!本当は九つくらいにしたかったんですがさすがにそれはなかろうと思って十二歳。ナルトと同い年。手早いですね〜、爺様。

九娘(四桁)とカカシ(十二歳)のある日の会話。
「なぁ婆さん。爺さんの子供の頃ってどんなんだったんだ?」
「ん?そうじゃな。そなたが一番あの頃の筧に似ておるかな」
「・・・・・・!?」
「何故に驚く」
「今すぐオレの教育方針の転換を求める!!」
「・・・ワシが選んだ夫に何ぞ不満でもあるのか」

ってな親子(じゃないけど)漫才を早く書きたいです。この後頑張って爺様には婆様を落としていただかないといけませんね。
・・・・・調子に乗りすぎました・・・・・すみません・・・・忘れたってください(でも頑張ったので消さない)


小此木 蘇芳 |HomePage